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逢坂剛(おうさか・ごう)さんの「MOZU/百舌シリーズ」は、殺し屋・百舌と刑事や探偵たちの戦いを描いた硬派な警察小説です。
38年の年月をかけ、2019年に完結しました。
そんな逢坂剛さんの「MOZU/百舌シリーズ」の読む順番を紹介いたします!
逢坂剛「MOZU/百舌シリーズ」の読む順番
全8作が集英社から刊行されています。
おすすめの読む順番としても刊行順が一番良いので、順番に紹介していきます。
1.『裏切りの日日』(1981年)
<あらすじ>
人質を楯に、身代金を奪った犯人は、厳重な包囲の中で、ビルの9階からエレベーターに乗り込んだが、1階についた時には消えていた!その頃、近くのマンションで、右翼の大物が何者かに射殺された。“2つの事件は関連するものなのか?”
居合わせた警視庁公安刑事・桂田の暗い瞳が光った。彼は、2年前に妻子に逃げられ、それ以後、人が変わったといわれる。
その凄腕に更に磨きがかかり…。
こちらが第一作目で、「エピソード0」と銘打たれたシリーズ序章になります。
過去編という扱いですので、後回しにしてもOKです。読むのはどのタイミングでも良いでしょう。
2.『百舌の叫ぶ夜』(1986年)
<あらすじ>
能登半島の突端にある孤狼岬で発見された記憶喪失の男は、妹と名乗る女によって兄の新谷和彦であると確認された。東京新宿では過激派集団による爆弾事件が発生、倉木尚武警部の妻が巻きぞえとなり死亡。そして豊明興業のテロリストと思われる新谷を尾行していた明星美希部長刑事は…。
錯綜した人間関係の中で巻き起こる男たちの宿命の対決。その背後に隠された恐るべき陰謀。迫真のサスペンス長編。
2作目になりますが、本編はこちらからスタート。
私は本作を先に読みましたが問題ありませんでした。
3.『幻の翼』(1988年)
<あらすじ>
かつて、能登の断崖に消えた“百舌”は復讐を誓い、北朝鮮の工作員として、日本に潜入した―。稜徳会病院で起きた大量殺人事件は、明確な理由もなく突然の捜査打ち切りが発表され、背後に政治的な陰謀がからんでいるのではと、取り沙汰されていた。
捜査に当った倉木尚武警視は、大杉良太警部補、明星美希部長刑事などと共に闇に葬られようとする陰謀を執拗に追う。息もつかせぬサスペンス長編。
4.『砕かれた鍵』(1992年)
<あらすじ>
警察官が関連する事件が続発した。麻薬密売を内偵中の特捜隊の警部補とその同僚の巡査部長が射殺され、麻薬吸引者の元警察官に婦人警官が刺殺された。何か巨大な陰謀が警察内部で進んでいると踏んだ警察庁特別監察官の倉木尚武は、復讐に燃える美希、探偵となった大杉らと共に、執念の捜査を開始する。
そして“ペガサス”という名の謎の人物にゆき当たるが…。
5.『よみがえる百舌』(1996年)
<あらすじ>
元刑事が殺された。後頭部を千枚通しで一突き。伝説の暗殺者、百舌の手口だ。闇の彼方から百舌が帰還したのか?それとも、警察の汚濁に基づくあの事件を知っている者が始末されていくのか?
いまわしい記憶に怯える女刑事・倉木美希の前に第二の殺人が起こる!
野に下った大杉良太も友のために立ちあがる。警察の腐敗を告発し、サスペンスの極限に挑む逢坂剛の大ヒットシリーズの最新長編。
6.『鵟の巣』(2002年)
<あらすじ>
暴力団員が殺され、拳銃や麻薬が奪われる事件が相次いで起こった。巻き込まれた私立探偵・大杉良太は「ノスリのだんな」と呼ばれる犯人を追い始める。一方、特別監察官の倉木美希は、警察内で派手な異性関係の噂がある美人刑事を、要注意人物としてマークしていた。妖艶でしたたかな女―。
彼女と暴力団の事件は意外な繋がりを見せ、巨大な陰謀が姿を現す…。
7.『墓標なき街』(2015年)
<あらすじ>
闇に葬られた殺し屋“百舌”事件。東都ヘラルド新聞社の残間の元に、事の真相を解明する原稿の依頼が舞い込む。警視となった倉木、探偵の大杉ら、当時を知る者への取材を始める残間。組織ぐるみで隠蔽された警察の不祥事を追ううちに、思いもよらない巨大な存在が浮かび上がり―。
利権という名のパンドラの箱に手が掛けられたとき、現場に再び百舌の羽根が舞い落ちる。
8.『百舌落とし』(2019年)
最新刊、完結編
<あらすじ>
かつて新聞社編集委員の残間が追いかけた、商社の違法武器輸出。過去の百舌事件との関わり合いを見せたことから露わになったこの事件は、一時的な収束を見た。しかし、そこへ新たな展開が訪れる。元民政党の議員、茂田井滋が殺されたのだ。しかも両目のまぶたの上下を縫い合わされた状態で。既に現役を退いている彼の殺害理由は何か。彼は何を知っていたのか。探偵となった元警視庁の大杉、彼の娘で現役警官のめぐみ、公共安全局にいる倉木美希はそれぞれ独自に捜査を始める――。
殺し屋百舌の正体は!? 捜査が進むにしたがって、次々に百舌の凶弾に倒れる関係者。大杉たちは真の黒幕に辿り着くことができるのか。
三十年以上にわたり書き継がれてきた伝説の百舌シリーズ、堂々の完結。
ついに完結です。最後はどんな結末が待ち受けているのでしょうか。
なお、全巻セットも販売されています。
「百舌落とし」が上下巻のため、全8作ですが9巻セットとなっています。
番外編
スタートから33年――、ついにシリーズ完結!!
本シリーズの完結を記念して、小社PR誌に掲載された俳優・西島秀俊さんとの対談や「劇場版MOZU」の監督・羽住英一郎さんとの対談、シリーズ全体を振り返る著者インタビューを収録したデジタルガイドブックを配信いたします。
さらに百舌シリーズの試し読みも収録。公安と殺し屋の攻防を描いた“伝説の物語”を見届けろ!
逢坂剛の世界をより広く知るために、小社配信のほか作品の試し読みも収録。
番外編として「百舌シリーズ ガイドブック」が刊行されています。
電子書籍版のみですが、0円で読むことが出来ます。
ドラマ版「MOZU/百舌シリーズ」
MOZU(2014年:TBS)
2014年に「MOZU」のタイトルで、TBS制作によってドラマ化されています。
西島秀俊さん、香川照之さん、真木よう子さん主演で、シーズン1と2が放映されました。
2015年に映画化もされています。
「劇場版MOZU」がAmazon prime videoで配信されています
大杉探偵事務所(2015年:TBS)
こちらはスピンオフ作品です。
まとめ
それではおさらいします。
逢坂剛「MOZU/百舌シリーズ」の読む順番は以上のようになります。
全8作で完結ですので、比較的手に取りやすいボリューム感です。興味を持たれましたら、ぜひ読破してみてくださいね。
なお、集英社による「百舌シリーズ」公式サイトも開設されています。
それでは、良い読書体験を!
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