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1995年上期、文芸誌『新潮』に発表した「この人の閾」で芥川賞を受賞した保坂和志さん。
そんな保坂和志さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
保坂和志の単行本新刊情報
1.『猫がこなくなった』(2021/1/14発売)
最新刊、短編集
文藝春秋
<あらすじ>
猫好きの友人の高平君がうちに来て、涙ながらにいなくなった猫の話をはじめた、聞けば聞くほど私が外で世話していたキャシーそっくりだった。ついに1ヵ月経ったところで高平君は、迷い猫のポスターを貼りだした。それを作ったのは二週間目だったが、「貼ったら事実を固定化するみたいじゃん。」と思っていたのだ。
レディはきっと帰ってくる、キャシーもそうだ。果たして高平君のレディはみつかるか?(表題作)
特別に忘れがたい猫、突然伐られてしまった大きなヒマラヤ杉、賢いカラス、鎌倉の家から見えた川端先生のお屋敷、夏の明るい日差しの中で本を読むこと、隣家の物置きに住み着いた赤ん坊連れの女のひと、子猫が友人の手のなかで命を落とした夜明けまでの夜・・・
「命において死は生きるのと平行して在りつづける」ことを証しだてる9つの短篇小説。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『読書実録』(2019/9/26発売)
河出書房新社
<あらすじ>
詩人に教えられ、筆写をはじめた私。文が書かれる瞬間の流動性に身を委ねると、筆写は、小説へと飛翔していき―。
権力の、そして自由の発生点にふれる、アナキズム小説の誕生!
3.『ハレルヤ』(2018/7/31発売)
短編集
新潮社
<あらすじ>
世界があれば、生きていた命は死んでも生きつづける――。キャウ! 一九九九年に作家夫婦の家にやってきた片目の猫、花ちゃんは、十八年八ケ月を生きて、旅立った。死は悲しみだけの出来事ではないと、花ちゃんは教えた(「ハレルヤ」)。
死んだ友だちの葬儀で、彼と過ごした時間の歓びに満たされる川端賞受賞作「こことよそ」を併録。
心が激しく動いたことが書かれた四つの短篇。
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
保坂和志の文庫本新刊情報
1.『ハレルヤ』(2022/4/26発売)
文庫最新刊、短編集
新潮社
<あらすじ>
五月の晴れた日、谷中の墓地で出会った子猫には、母猫がいなかった。引き取り手は現れず、このままではカラスに襲われてしまう。うちで飼おうと病院に連れて行くと、特別な猫であることがわかった。この子は、神さまが連れてきてくれたに違いない――。花ちゃんと名付けられた子猫が、元気に走り回るようになるまでを描いた「生きる歓び」。それから十八年八カ月後、花ちゃんとの別れが語られる「ハレルヤ」。
青春時代を振り返り川端康成文学を受賞した「こことよそ」と「十三夜のコインランドリー」も収録。大切な存在との出会いと別れ、生と死、喜びと悲しみが詰まった傑作短編集。
2018年の単行本の文庫版です。
2.『あさつゆ通信』(2017/11/22発売)
中央公論新社
<あらすじ>
僕が山梨から鎌倉に引っ越したのは一九六〇年、昭和三十五年九月、僕は三歳十一ヵ月だった……。著者が愛する鎌倉の地を舞台に、小学生までの子ども時代を、その光や空気を、いま現在の視点から描く。
『朝露通信』を改題。
2014年の単行本『朝露通信』を改題した文庫版です。
3.『未明の闘争』(2016/2/13発売)
講談社
<あらすじ>
池袋の「ビックリガードの五叉路」で、私は一週間前に死んだ篠島が歩いていた。彼の告別式で久しぶりに再会した高校の同級生のアキちゃんが、ブンとピルルという猫たちと暮らす家に、妻が不在の夜に突然訪ねてくる。
さらにはお隣の三池さんの娘さんも加わって終わらないおしゃべりに、思いは時空を超える。
2013年の単行本の文庫版です。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『猫がこなくなった』
(2021/1/14発売) - 『読書実録』
(2019/9/26発売) - 『ハレルヤ』
(2018/7/31発売)
比較的マイペースに作品を発表している保坂和志さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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