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1998年、『ゲルマニウムの夜』で第119回芥川賞を受賞した花村萬月さん。
そんな花村萬月さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
花村萬月の単行本新刊情報
1.『たった独りのための小説教室』(2023/9/26発売)
最新刊
集英社
<あらすじ>
小説推理新人賞、小説現代新人賞、文學界新人賞……数多くの新人賞の選考委員を務めた作家だけが知っている、新人賞受賞のための一本道!覚悟を決めた貴方だけに向けた全35講。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『槇ノ原戦記』(2023/6/30発売)
徳間書店
<あらすじ>
太平洋戦争。寒村で起きた悲喜劇。靜と綾。上槇ノ原で生まれた双子の姉妹には不思議な力が宿っていた。天才的な頭脳と統率力を持つ靜。絶対に死なない綾。そんな二人が成長したとき、太平洋戦争が勃発する。
食料が枯渇した村は強烈な飢えに襲われ、打開策として靜がとった行動は、長年対立してきた下槇ノ原への襲撃だった。戦火の中、二人が人々を導く先は天国か地獄か――。
3.『姫』(2022/6/21発売)
光文社
<あらすじ>
信長絶頂期。離島に巨大南蛮船が漂着。中には無数の棺、そして一人の赤子がいた。島の網元・利兵衛はその赤子を「姫」と名付け育てる。
たちまち美しく育った姫は人外の存在であり、特殊な能力が備わっていた。信長、秀吉、家康ら、時の支配者たちを操り、異形の仲間と各地で凄絶な戦闘を繰り広げていく姫。
彼女はいったい何者なのか?
4.『ハイドロサルファイト・コンク』(2022/3/25発売)
集英社
<あらすじ>
「遠くない未来に、私は死ぬ」。病とは無縁だった著者・花村萬月が、このままでは2年後の生存率が20%の骨髄性異形成(こつずいせい・いけいせい)症候群に罹り、骨髄移植を受けることになった。それは現在まで続く地獄の始まりだった。これは、現世の報いなのか?
発症から骨髄移植、GVHD(移植片対宿主病)、間質性肺炎、脊椎四ヵ所骨折など、副作用のオンパレードへと到る治療の経過を観察しつづけた作者自身によるドキュメンタリー・ノベル!
5.『夜半獣』(2021/11/27発売)
徳間書店
<あらすじ>
気付けば無人の車両に乗っていて、わけもわからず上槇ノ原へとたどり着いた省悟。癖のあるどこか愛くるしい住民達と共に生活をするうち、省悟は郷にとってなくてはならない存在となった。ある日、省悟は上槇ノ原と下槇ノ原の抗争に巻き込まれてしまう。
古より続く上下抗争だった。そんななか省悟は「夜半獣」として圧倒的な力を得ると共に、村民から敬われる存在となり……。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
花村萬月の文庫本新刊情報
1.『対になる人』(2024/8/21発売)
文庫最新刊
集英社
<あらすじ>
札幌に引っ越してきた小説家の逸郎は、クラブで紫織と出会う。彼は紫織が多くの人格を内包する解離性同一性障害だと気づき、現れた人格に名前を付けて認識する。毅然とした「あかり」、高校生のような「さゆり」、死にたいと繰り返す「ひかり」……。壮絶な過去や、夫からのDVが明かされ、逸郎は五十もの人格との異常な日々に飲み込まれていく。
圧倒的な生々しさで描かれる迫真のサイコスリラー。
2021年の単行本の文庫版です。
2.『ヒカリ』(2023/10/12発売)
光文社
<あらすじ>
那覇で占い屋を営んでいた崎島乙郎は、相談に来た仲村ヒカリのアイデアで<ユタの館>を開業した。人気スポットとなり経営も順調だったある日、海から上陸してきた海兵隊員姿の悪魔達が大量殺戮を始める。既存の秩序は崩壊し、腐った屍体が歩き回るカオスがやってきた。これは、なんだ?
破滅に向かう世界でヒカリと乙郎は――。ジャンルを超越した傑作長編!
2020年の単行本の文庫版です。
3.『GA・SHIN! 我・神』(2022/9/16発売)
集英社
<あらすじ>
ホームレスの老人と彼に拾われた不思議な力を持つ少年はやがて対立、地球を二分する戦いに。神と悪魔をテーマにした圧倒的なSF小説。
2010年の単行本の文庫版です。
4.『花折』(2021/9/17発売)
集英社
<あらすじ>
画家を父に持つ鮎子は、逆子だったため帝王切開で生まれた。一度お腹を開くと次から自然分娩はできない。出産が一番の快楽だという母は、それを奪われたとして鮎子を責めた。両親の画才を受け継いだ鮎子は東京藝術大学に進学し、京都から上京する。ある日、藝大の裏山でイボテンと名乗る男と出会い、ひょんなことから関係を持つことに。それ以後、四六時中、セックスばかりの毎日を送るようになる。そんななか、夏休みに帰省することを告げた鮎子を、イボテンさんは殴って出ていった。
鮎子は、実家で小説家の我謝さんと会い、彼の故郷である沖縄で共に夏を過ごす。そして大学に戻ったとき、イボテンさんが自殺したことを知った。突然の“不在”に足元から崩れ落ちるような感覚に陥る鮎子。
こっそり忍び込んだ彼の家には、キャンパスに描かれた裸の鮎子が残されており、なぜだかその絵に釘づけになってしまう。そして鮎子は思いもよらずその絵を盗み出す。
イボテンさんの存在の大きさと絵を描くことの本質に行き当たり、ひたすら絵を描くようになった鮎子は、ついに自分だけのモチーフを見つけることに……。若い女性芸術家の視点で描く、濃厚でみずみずしい長編小説。
2018年の単行本の文庫版です。
5.『心中旅行』(2020/11/10発売)
光文社
<あらすじ>
文芸編集者の澤野逸郎は、妻と双子の娘と四人で幸せに暮らしていた。編集長に昇進し順風満帆かと思われたが、いつの間にか編集部には鬱が蔓延し、自身も薬の過剰服用がやめられなくなっていた。
部下の豊嶋との不倫も始まり愛欲に溺れる逸郎だが、あってはならない悲劇をきっかけに、すべてが暗転する―。
生と死を描き続ける著者の真骨頂!
2017年の単行本の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『たった独りのための小説教室』(2023/9/26発売)
- 『槇ノ原戦記』(2023/6/30発売)
- 『姫』(2022/6/21発売)
- 『ハイドロサルファイト・コンク』(2022/3/25発売)
- 『夜半獣』(2021/11/27発売)
■文庫本新刊
- 『対になる人』(2024/8/21発売)
- 『ヒカリ』(2023/10/12発売)
- 『GA・SHIN! 我・神』(2022/9/16発売)
- 『花折』(2021/9/17発売)
- 『心中旅行』(2020/11/10発売)
コンスタントに作品を発表している花村萬月さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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