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2012年「道化師の蝶」で第146回芥川龍之介賞を受賞した円城塔(えんじょう・とう)さん。
そんな円城塔さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
円城塔の単行本新刊情報
1.『ムーンシャイン』(2024/7/27発売)
最新刊、短編集
東京創元社
<あらすじ>
曾祖父の遺したノートに記された八つの■をめぐる物語「パリンプセスト あるいは重ね書きされた八つの物語」、「ムーンシャイン予想」を下敷きに繰り広げられる軽快な数学SF「ムーンシャイン」、生まれ変わりを教義の中心におく〈エルゴード教団〉の奇怪な歴史を描く「遍歴(エルゴディック)」、『紙魚の手帖』vol.12に掲載された「ローラのオリジナル」を収録した短編集。
著者による作品解題つき。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『ねこがたいやきたべちゃった』(2023/5/5発売)
絵本
合同会社アタシ社
<あらすじ>
そこは花咲く丘のうえ。猫のブラボーのたいやき屋さんは、朝から大忙し。ともだち猫のトロットも、配達をお手伝い。でも、気をつけて……みんなたいやきが、だーい好きだから!
リズミカルで可笑しくて、ちょっぴり不思議なお話を書いたのは、これが初の絵本となる円城塔。愛おしいキャラクターを描いたのは、渋谷スクランブルスクエアのビジュアルなどを手掛ける fancomi。
ふたりとも、小学校低学年の子を持つお父さん。愛情たっぷりにこの絵本をつくりました。
3.『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』(2022/7/26発売)
集英社
<あらすじ>
TVアニメシリーズ『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』小説版!2030年、千葉県逃尾市に一体の未確認飛行生物が飛来する。
「ジェットジャガー」と呼ばれる銀色のロボットと交戦の末、突然死を遂げたその怪鳥は「ラドン」と名付けられた。
その後、逃尾市周辺でラドンの死骸が相次いで発見されて――小説で描かれるもう一つの物語。
4.『文字渦』(2018/7/31発売)
短編集
新潮社
<あらすじ>
昔、文字は本当に生きていたのだと思わないかい?――秦の始皇帝の兵馬俑から発掘された三万の漢字「文字渦」
――硯のうえで文字を闘わせる、いにしえの言語遊戯「闘字」
――漢字の領土争いにルビの反乱! Unicode宇宙大戦「誤字」
――さらには、恐ろしい大量殺字事件までもが起こり「幻字」
こんな小説、見たことない! twitterで話題騒然! 各紙誌絶賛の渦! 文字の起源から未来までを幻視する全12篇からなる連作小説集。
すでに文庫版が発売です(下記参照)。
5.『読書で離婚を考えた。』(2017/6/22発売)
読書紹介本
幻冬舎
<あらすじ>
夫婦でお互いに本を勧め合って、読書感想文を交換しあえば、いまよりもっと相互理解が進み、仲良くなるのでは――?そんな思いで始まった、芥川賞作家・円城塔とホラー作家・田辺青蛙の夫婦読書リレー。『羆嵐』『VOWやもん! 』『クジョー』『台所のおと』『黄昏流星群』などなど、妻から夫へ、夫から妻へと課題図書が指定されるたびに、なぜか雰囲気はどんどん険悪に。
相手の意図をはかりかね、慣れない本に右往左往、レビューに四苦八苦。作家夫婦のコミュニケーションはなんだかちょっと変だけど、夫婦の格闘の軌跡を覗き見ながら、読みたい本も見つかる画期的な一冊。
すでに文庫版が発売されています(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
円城塔の文庫本新刊情報
1.『文字渦』(2021/1/28発売)
文庫最新刊、短編集
新潮社
<あらすじ>
「昔、文字は本当に生きていたのじゃないかと思わないかい」――。始皇帝の陵墓づくりに始まり、道教、仏教、分子生物学、情報科学を縦横に、変化を続ける「文字」を主役として繰り広げられる異色の連作集。文字を闘わせる遊戯に隠された謎、連続殺「字」事件の奇妙な結末、本文から脱出し短編間を渡り歩くルビの旅……。
雑誌「新潮」連載中からあまりの常識破りにSNS騒然、「電子化は無理なやつ」の声多数(しかし電子書籍化に成功しました)、中国語版翻訳者の丁丁虫氏は「翻訳不能! 」と困惑顔。
小説の地平を拓く12編、川端康成文学賞・日本SF大賞W受賞の話題作。
2018年の単行本の文庫版です。
2.『読書で離婚を考えた。』(2020/2/6発売)
読書紹介本
幻冬舎
<あらすじ>
夫婦で本を勧めあい、感想を交換すれば、相互理解が進み、仲良くなれるはずだった。なのに、『羆嵐』『VOWやもん! 』『クージョ』『台所のおと』『黄昏流星群』と、妻と夫が交互に本を紹介する読書リレーは、どんどん雰囲気が険悪に。
相手の意図がわからず、慣れない本に右往左往、レビューに四苦八苦。作家夫妻にしかできない画期的読書案内。
2017年の単行本の文庫版です。
3.『シャッフル航法』(2018/9/5発売)
短編集
河出書房新社
<あらすじ>
世界の果ての青春、宇宙一の料理に秘められた過去、主人公連続殺人事件……甘美で繊細、壮大でボンクラ、極上の作品集。
2015年の単行本の文庫版です。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『ムーンシャイン』(2024/7/27発売)
- 『ねこがたいやきたべちゃった』(2023/5/5発売)
- 『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』(2022/7/26発売)
- 『文字渦』
(2018/7/31発売) - 『読書で離婚を考えた。』
(2017/6/22発売)
■文庫本新刊
- 『文字渦』(2021/1/28発売)
- 『読書で離婚を考えた。』
(2020/2/6発売) - 『シャッフル航法』
(2018/9/5発売)
かなりマイペースな円城塔さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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