2015年、『つまをめとらば』で第154回直木賞を受賞した青山文平さん。
そんな青山文平さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
青山文平の単行本新刊情報
1.『父がしたこと』(2023/12/19発売)
最新刊
KADOKAWA
<あらすじ>
目付の永井重彰は、父で小納戸頭取の元重から御藩主の病状を告げられる。居並ぶ漢方の藩医の面々を差し置いて、手術を依頼されたのは在村医の向坂清庵。向坂は麻沸湯による全身麻酔を使った華岡流外科の名医で、重彰にとっては、生後間もない息子・拡の命を救ってくれた恩人でもあった。御藩主の手術に万が一のことが起これば、向坂の立場は危うくなる。
そこで、元重は執刀する医師の名前を伏せ、手術を秘密裡に行う計画を立てるが……。御藩主の手術をきっかけに、譜代筆頭・永井家の運命が大きく動き出す。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『本売る日々』(2023/3/6発売)
文藝春秋
<あらすじ>
時は文化5(1822)年。本屋の“私”は月に1回、城下の店から在へ行商に出て、20余りの村の寺や手習所、名主の家を回る。上得意のひとり、小曾根村の名主・惣兵衛は近ごろ孫ほどの年齢の少女を後添えにもらったという。妻に何か見せてやってほしいと言われたので画譜――絵画の教本で、絵画を多数収録している――を披露するが、目を離したすきに2冊の画譜が無くなっていた。間違いなく、彼女が盗み取ったに違いない。当惑する私に、惣兵衛は法外な代金を払って買い取ろうとし、妻への想いを語るが……。
江戸期の富の源泉は農にあり――。江戸期のあらゆる変化は村に根ざしており、変化の担い手は名主を筆頭とした在の人びとである、と考える著者。
その変化の担い手たちの生活、人生を、本を行商する本屋を語り部にすることで生き生きと伝える“青山流時代小説”。
3.『やっと訪れた春に』(2022/7/12発売)
祥伝社
<あらすじ>
橋倉藩の近習目付を勤める長沢圭史と団藤匠はともに齡六十七歳。本来一人の役職に二人いるのは、本家と分家から交代で藩主を出す――藩主が二人いる橋倉藩特有の事情によるものだった。だが、次期藩主の急逝を機に、百十八年に亘りつづいた藩主交代が終わりを迎えることに。これを機に、長らく二つの派閥に割れていた藩がひとつになり、橋倉藩にもようやく平和が訪れようとしていた。
加齢による身体の衰えを感じていた圭史は「今なら、近習目付は一人でもなんとかなる」と、致仕願を出す。その矢先、藩の重鎮が暗殺される。
いったいなぜ――隠居した身でありながらも、圭史は独自に探索をはじめるが……。
4.『底惚れ』(2021/11/19発売)
徳間書店
<あらすじ>
女への思いにかられながら、はぐれ者だった男が、一途に自分を刺した女の行方を求める。女を捜す方便として、四六見世という最底辺の女郎屋を営みながら、女が現れるのを待つという仕儀を薦めてくれたのは、路地番の頭・銀次だった。
ビジネス成功譚の側面と、女への思いを貫く純愛を縦線として、物語はうねり、意外な展開となる魅力的な時代長篇となっています。
文庫版が発売です(下記参照)。
5.『泳ぐ者』(2021/3/17発売)
新潮社
<あらすじ>
毎日決まった時刻に江戸の大川を泳ぐ男。些細な光景に〈未解決の闇〉が広がっていた――。
人の心と過去を抉る慟哭の時代ミステリー。
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
青山文平の文庫本新刊情報
1.『底惚れ』(2024/5/10発売)
文庫最新刊
徳間書店
<あらすじ>
村に染まれず、江戸に欠け落ちた男たち。当時の江戸は一季奉公の彼らに支えられていた。主人公は四十過ぎのそんな男のひとり。根岸にある小藩の屋敷で奉公中、訳ありのお手つき女中の道連れを命ぜられ…男の運命が変わる。純愛とビジネス成功譚!
2021年の単行本の文庫版です。
2.『泳ぐ者』(2023/9/28発売)
新潮社
<あらすじ>
離縁して三年半もたつのに、なぜ元妻は元夫を刺したのか。事件の「なぜ」を追う徒目付、片岡直人は真相を確信するが、最悪の事態を招いてしまう。そんな折、奇妙な噂が耳に入る。毎日決まった時刻に、大川を泳ぐ男がいるというのだ……。違和感の向こうに見えてくる謎めいた人生と、口に出せぬ過去。闇を抱えて生き抜いてきた男と女が、最期にみせた真実とは。
ざらついた心を隠しながら、穏便に日々を過ごしてきた人間の心の翳を描き、「時代小説」の枠をこえた傑作。
2021年の単行本の文庫版です。
3.『江戸染まぬ』(2023/8/2発売)
短編集
文藝春秋
<あらすじ>
村から出てきた俺たちは、江戸のどこにも引っかからねえ――人生を必死に泳ぐ男と女を鮮やかに描き出す唯一無二の味わい、傑作7編。
2020年の単行本の文庫版です。
4.『跳ぶ男』(2022/1/4発売)
文藝春秋
<あらすじ>
切り立った岩の上で独り稽古を積む、藤戸藩お抱えの道具役(能役者)の長男・屋島剛(やしまたける)。15歳の剛は、急逝した藩主の身代わりとして江戸城に送り込まれた「能」を使った秘策によって、貧しい藩は生き延びることができるのか。藩の命運を握った剛は、「想いも寄らぬことをする」決意をした――。
2019年の単行本の文庫版です。
5.『遠縁の女』(2020/5/8発売)
文藝春秋
<あらすじ>
武者修行から国に戻った男が直面した驚愕の現実と、幼馴染の女の仕掛けてきた罠。直木賞受賞作に続く、男女が織り成す鮮やかな世界。
2017年の単行本の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『父がしたこと』(2023/12/19発売)
- 『本売る日々』(2023/3/6発売)
- 『やっと訪れた春に』(2022/7/12発売)
- 『底惚れ』(2021/11/19発売)
- 『泳ぐ者』(2021/3/17発売)
比較的コンスタントに作品を発表している青山文平さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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