2010年、短編「オーブランの少女」で第7回ミステリーズ!新人賞で佳作に入選しデビューした深緑野分(ふかみどり・のわき)さん。直木賞候補や本屋大賞候補になるなど、活躍がめざましいです。
そんな深緑野分さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
深緑野分の単行本新刊情報
1.『空想の海』(2023/5/26発売)
最新刊、短編集
KADOKAWA
<あらすじ>
奇想と探究の物語作家、デビュー10周年記念作品集!「緑の子どもたち」
植物で覆われたその家には、使う言葉の異なる4人の子どもたちがいる。言葉が通じず、わかりあえず、でも同じ家で生きざるを得ない彼らに、ある事件が起きて――。「空へ昇る」
大地に突如として小さな穴が開き、そこから無数の土塊が天へ昇ってゆく“土塊昇天現象”。その現象をめぐる哲学者・物理学者・天文学者たちの戦いの記録と到達。ミステリ、児童文学、幻想ホラー、掌編小説 etc.
書き下ろし『この本を盗む者は』スピンオフ短編を含む、珠玉の全11編。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『スタッフロール』(2022/4/13発売)
文藝春秋
<あらすじ>
『戦場のコックたち』『ベルリンは晴れているか』の深緑野分、最新作。映画を愛する全ての人に贈る、感動のビルドゥングスロマン。
3.『カミサマはそういない』(2021/9/24発売)
短編集
集英社
<あらすじ>
変な予感がするんだ。扉の向こうで、何か恐ろしいものが、僕を待っている気がして――。目を覚ましたら、なぜか無人の遊園地にいた。園内には僕をいじめた奴の死体が転がっている。ここは死後の世界なのだろうか? そこへナイフを持ったピエロが現れ……(「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」)。
僕らはこの見張り塔から敵を撃つ。戦争が終わるまで。しかし、人員は減らされ、任務は過酷なものになっていく。そしてある日、味方の民間人への狙撃命令が下され……(「見張り塔」)
など全7編を収録。
現代日本、近未来、異世界――様々な舞台で描かれる圧倒的絶望。この物語に、救いの「カミサマ」はいるのか。
見たくない、しかし目をそらせない、人間の本性をあぶり出すダークな短編集。
文庫版が発売です(下記参照)。
4.『この本を盗む者は』(2020/10/8発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めるが、深冬は本が好きではない。ある日、御倉館から蔵書が盗まれ、深雪は残されたメッセージを目にする。“この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる”本の呪いが発動し、街は物語の世界に姿を変えていく。
泥棒を捕まえない限り元に戻らないと知った深冬は、様々な本の世界を冒険していく。やがて彼女自身にも変化が訪れて―。
2021年本屋大賞候補作です。
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
深緑野分の文庫本新刊情報
1.『カミサマはそういない』(2024/6/20発売)
文庫最新刊、短編集
集英社
<あらすじ>
変な予感がするんだ。
扉の向こうで、何か恐ろしいものが、僕を待っている気がして――。ミステリ、ホラー、SF……さまざまな終末的世界の絶望と、微かな光を描く異色の短編集。この物語に、救いの「カミサマ」はいるのか――。
目を覚ましたら、なぜか無人の遊園地にいた。園内には僕をいじめた奴の死体が転がっている。ここは死後の世界なのだろうか? そこへナイフを持ったピエロが現れ……(「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」)
僕らはこの見張り塔から敵を撃つ。戦争が終わるまで。しかし、人員は減らされ、任務は過酷なものになっていく。そしてある日、味方の民間人への狙撃命令が下され……(「見張り塔」)
など全7編を収録。
2021年の単行本の文庫版です。
2.『この本を盗む者は』(2023/6/13発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
“本の街”読長町に住み、書物の蒐集家を曾祖父三持つ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めているが、深冬は本が好きではない。ある日、御倉館から蔵書が盗まれたことで本の呪いが発動し、町は物語の世界に姿を変えてしまう。泥棒を捕まえない限り町が元に戻らないと知った深冬は、不思議な少女・真白とともにさまざまな物語の世界を冒険していく……
初めて物語に没頭したときの喜びが蘇る、胸躍るファンタジー。
2020年の単行本の文庫版です。
3.『ベルリンは晴れているか』(2022/3/14発売)
筑摩書房
<あらすじ>
1945年7月、ナチス・ドイツの敗戦で米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が米国製の歯磨き粉に含まれた毒による不審死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、なぜか陽気な泥棒を道連れに彼の甥に訃報を伝えに旅出つ――。
圧倒的密度で書かれた歴史ミステリの傑作、待望の文庫化!
2018年の単行本の文庫版です。
第160回直木賞候補作です。
4.『分かれ道ノストラダムス』(2019/11/13発売)
双葉社
<あらすじ>
中学時代に好きだった少年の三回忌で彼の日記を譲り受けたあさぎ。それを機に、少年が死なずに済んだ可能性を探り始めるが、協力者の級友とともに宗教団体を巡る陰謀に巻きこまれてゆく。
度重なる窮地に立たされた二人が下す決断と、その先に待つ未来。十代のまっすぐな想いをのせて描く、鮮やかなノンストップミステリー!
2016年の単行本の文庫版です。
5.『戦場のコックたち』(2019/8/9発売)
東京創元社
<あらすじ>
合衆国陸軍の特技兵、19歳のティムはノルマンディー降下作戦で初陣を果たす。軍隊では軽んじられがちなコックの仕事は、戦闘に参加しながら炊事をこなすというハードなものだった。個性豊かな仲間たちと支え合いながら、ティムは戦地で見つけたささやかな謎を解き明かすことを心の慰めとするが。
戦場という非日常における「日常の謎」を描き読書人の絶賛を浴びた著者の初長編。
2015年の単行本の文庫版です。
第154回直木三十五賞候補作、2016年本屋大賞候補作です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『空想の海』(2023/5/26発売)
- 『スタッフロール』(2022/4/13発売)
- 『カミサマはそういない』(2021/9/24発売)
- 『この本を盗む者は』
(2020/10/8発売)
■文庫本新刊
- 『カミサマはそういない』(2024/6/20発売)
- 『この本を盗む者は』(2023/6/13発売)
- 『ベルリンは晴れているか』(2022/3/14発売)
- 『分かれ道ノストラダムス』
(2019/11/13発売) - 『戦場のコックたち』
(2019/8/9発売)
比較的マイペースに作品を発表している深緑野分さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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