2002年、『非情銀行』でデビューし、主に経済小説の分野で活躍する江上剛(えがみ・ごう)さん。
そんな江上剛さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
江上剛の単行本新刊情報
1.『荒れ地の種』(2024/9/26発売)
最新刊
光文社
<あらすじ>
2011年の東日本大震災で津波による被害を受け、二百年以上続く酒蔵も流された「福の壽」を造る矢吹酒造所。地震後の原発事故により町に住めなくなり、家族は他県に移り住んだ。八代目の光は、酒蔵の再建は断念し、別の仕事をしながら日々を送っていた。しかし光は、今でも津波に襲われたときに一人の少女を救えなかったことを悔やんでいる。その光が、あるテレビ番組の取材を受けたことで、さまざまな人々の生き方を変えることになる。
コロナ禍で鬱々とする東京の大学生は、出身地で酒造りをしたいという目標を見つける。後継者がおらず、廃業を考えていた酒蔵を継ごうとIターンする若者……。
酒造りに関わる人々のみならず、金融機関をも巻き込んで酒蔵の再興に挑んだ人々の姿を活写する、〝人生の応援歌〟!
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『王の家』(2023/5/24発売)
光文社
<あらすじ>
日本一の家具店を一代で築いた〝家具王〟宝田壮一だが、寄る年波には勝てず、後継者選びにも悩んでいた。権力の座を望む長女、その姉を恐れる次女、父親が気がかりな三女、この三姉妹も役員だが、それぞれの強い思いが不協和音となり、家族間に暗い影を落とす。一族を取り囲む社員たちに加えて投資ファンドの策謀が絡み、影は濃く、深くなるばかり。
宝田家具には〝破滅〟への道しかないのか!?
3.『使える!貞観政要』(2023/5/17発売)
ビジネス社
<あらすじ>
トップリーダーや経営者の教科書として絶大な人気を誇る書だが、じつはミドル層に対してこそ、使い勝手がいい。上司の見抜き方、あしらい方と同時に、部下からの協力の得方、部下の育て方などもが記された中国古典の名著から、32の金言を紹介する。
さらに、著者自身が大手都銀の金融マンとして、ミドル層時代に経験したリアルなビジネスノウハウをもふんだんに紹介。
不易と流行が合わさったミドルマネジメントの教科書。
4.『定年後の壁 稼げる60代になる考え方』(2023/3/17発売)
新書
PHP研究所
<あらすじ>
「この求職申込書に書いてあるのは、あなたの経歴であり、どんなスキルがあるのかわかりませんね。もっと具体的に記入してください」――銀行員だった著書が、職業安定所の求職申込書を提出した際に職員から言われた言葉だ。そして再提出した際には「頭を切り替えなさい」と一喝される。その時著者は、自分の銀行員時代の実績を過信していたことを自覚させられた、という。
定年後は、過去のプライドを捨てる――これが豊かに楽しく生きるコツだ。
49歳で銀行を退職して作家に転身した著者が、自身の経験を踏まえて、好きな仕事を見つけて60歳からのサバイバルを生き抜くコツを伝授する。
5.『野心と軽蔑 電力王・福澤桃介』(2023/3/2発売)
PHP研究所
<あらすじ>
日本の電力事業の基礎は、この男が築いた!明治元年、貧しい家庭に生まれた桃介は、大いなる野望を抱いて慶應義塾に入学。福澤諭吉にその才能を認められ、娘婿となることと引き換えにアメリカ留学を果たす。帰国後、結核や妻との不和に苦しむも、相場で財を成した桃介に対し、世間からの評判は厳しかった。
自身が何を為すべきか悩んだ桃介は、急流木曽川を舞台に水力発電に挑む。そこから関西電力・中部電力の礎を築いて、ついには「電力王」と呼ばれるまでに至った男の仕事観と波瀾の人生を描いた渾身の長編小説。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
江上剛の文庫本新刊情報
1.『根津や孝助一代記』(2024/7/11発売)
文庫最新刊
祥伝社
<あらすじ>
日本橋の薬種商「養生屋」に、一人の勤勉な手代がいた。名は孝助、十六歳。父を知らず母に捨てられ、医師の徳庵に拾われて医術の手ほどきを受けた苦労人だ。丁稚らが足を傷めていると知れば履き潰した草鞋を工夫して編み直し、無駄な費用も切り詰める。そんな孝助のもとに、父と名乗る男が現われ……。
ひたむきで実直な青年の姿が胸を打つ、人情と栄達の時代小説。
2.『金融庁覚醒 呟きのDisruptor』(2024/5/14発売)
光文社
<あらすじ>
新型コロナウイルスの蔓延で、東京から兵庫県の祖父母の元に身を寄せている中学生の悠人。街中で地元地銀に行列する人から聞いた噂を何気なく「のじぎく銀行が危ないって」と呟いてしまう。フォロワーは知り合い10人ほど。
しかし、コロナで経済的に逼迫していた人々の間で、呟きはたちまち拡散されていく。
不安は不安を増幅し、政府のコロナ対策への大衆の不満も吸い上げ、危機的な事態へ拡大していく……。ネットワークで全金融機関がつながる現代では、一地銀の「取り付け騒ぎ」が全金融システムの破綻を招いてしまう。
この未曾有の金融危機に金融庁は有効な手を打てるのか? SNSでのバズリが招く緊迫の金融危機を描く。
3.『再建の神様』(2024/2/14発売)
PHP研究所
<あらすじ>
倒産の危機、地元の抵抗、そして、東日本大震災――。ビジネスパーソン必読の、会津の温泉旅館を舞台にした感動のノンフィクション・ノベル。「再建の神様」と言われた早川種三を尊敬し、世のため人のために働くことを志していた若手地方銀行員・春木種生は、ある事件をきっかけに、銀行員の仕事に疑問を抱く。
逃げるように東北新幹線に乗り込んだ彼は、再建請負人を名乗る男・渋沢栄二と偶然出会い、共に会津へ向かうことに。春木はなりゆきで、倒産しかけた温泉宿を再建することになったのだが、問題続きで……。
元銀行員の著者による、人と企業の再生を描いた、傑作ビジネス小説。
4.『ゴルフ人間図鑑』(2023/12/21発売)
短編集
日刊ゲンダイ
<あらすじ>
ゴルフは人間の「善」と「悪」を暴く。
芝生の上の人間劇八話。
ここに描かれているのはあなたかもしれない――。・スーパーマーケット企業の社長・榊原は昔から勝利への執念が強く、勝つためならグリーン上での不正も当たり前かのように犯す。秘書室長・望月は榊原を諫める役割を任じられるが、実は榊原は高校時代の同級生で距離感の取り方が難しい。望月は榊原の悪癖を咎められるのか…?(第一話 榊原社長のパット)
・テレビ局会長には二つの悩みがある。一つ目は頻繁に社長交代して後継者の芽を摘んでしまうこと。もう一つの悩みはゴルフで「卵を産んで」しまうこと。OBを誤魔化すために別のボールでプレーを再開してしまうのだ…(第二話 篠田会長のOB)
・部長のいやがらせに耐えかねた修一は部署のゴルフコンペで一矢報いる復讐を計画。その秘策とは?(第三話 肥料部桂木のシャンク)
5.『凡人田中圭史の大災難』(2023/4/12発売)
光文社
<あらすじ>
田中圭史は64歳。メガバンク・みずなみ銀行のOBで、55歳で転籍した関連会社勤めもあと1年、つつがなく終わるはずだった。しかし、大学の同窓同ゼミで五菱銀行へ就職、合併後のみずなみ銀行で出世した中村が、
田中の勤める会社の社長に就任したことから、田中の人生の歯車が狂い始める。「平凡」「無風」すら許されず、荒波には翻弄されるしか術がないサラリーマン人生の晩年を笑いとペーソスで描く。
会社組織を知り尽くした著者だからこそ書けたサラリーマン晩年の実相がここに!!
2019年刊行の単行本の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『荒れ地の種』(2024/9/26発売)
- 『王の家』(2023/5/24発売)
- 『使える!貞観政要』(2023/5/17発売)
- 『定年後の壁 稼げる60代になる考え方』(2023/3/17発売)
- 『野心と軽蔑 電力王・福澤桃介』(2023/3/2発売)
■文庫本新刊
- 『根津や孝助一代記』(2024/7/11発売)
- 『金融庁覚醒 呟きのDisruptor』(2024/5/14発売)
- 『再建の神様』(2024/2/14発売)
- 『ゴルフ人間図鑑』(2023/12/21発売)
- 『凡人田中圭史の大災難』(2023/4/12発売)
コンスタントに作品を発表している江上剛さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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