2001年に『プラナリア』で第124回直木賞を受賞した山本文緒さん。
■訃報:山本文緒さんは病気のため、2021年10月13日に逝去されました(享年58)。謹んでご冥福をお祈りします。このブログでは、山本さんの関連書籍等が刊行されましたら今後も発信していきます。
山本文緒さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
山本文緒の単行本新刊情報
1.『無人島のふたり: 120日以上生きなくちゃ日記』(2022/10/19発売)
最新刊、日記
新潮社
<あらすじ>
これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さい――。思いがけない大波にさらわれ、夫とふたりだけで無人島に流されてしまったかのように、ある日突然にがんと診断され、コロナ禍の自宅でふたりきりで過ごす闘病生活が始まった。
58歳で余命宣告を受け、それでも書くことを手放さなかった作家が、最期まで綴っていた日記。
単行本はこちらが最新刊になります。
文庫版が発売です(下記参照)。
2.『ばにらさま』(2021/9/13発売)
短編集
文藝春秋
<あらすじ>
冴えない僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい日常の風景が一転! 思わず二度読み!
痛くて、切なくて、引きずり込まれる……。6つの物語が照らしだす光と闇
文庫版が発売です(下記参照)。
3.『自転しながら公転する』(2020/9/28発売)
新潮社
<あらすじ>
東京で働いていた32歳の都は、親の看病のために実家に戻り、近所のモールで働き始めるが…。恋愛、家族の世話、そのうえ仕事もがんばるなんて、そんなの無理!
誰もが心揺さぶられる、7年ぶりの傑作小説。
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう。
山本文緒の文庫本新刊情報
1.『無人島のふたり:120日以上生きなくちゃ日記』(2024/9/30発売)
文庫最新刊、日記
新潮社
<あらすじ>
2021年4月、私は突然膵臓がんと診断された。治療法はなく、進行を遅らせる抗がん剤をやめて、緩和ケアに進むことを決めた――。まるで夫とふたりで無人島に流されてしまったかのような、コロナ禍での闘病の日々を、作家は日記として書き残した。痛みや発熱の苦しみ、これまでの人生、夫への感謝と心配、「書きたい」という尽きせぬ思い……。
58歳で急逝した著者からの、ラストメッセージ。
2022年刊行作品の文庫版です。
2.『ばにらさま』(2023/10/11発売)
短編集
文藝春秋
<あらすじ>
伝説の直木賞受賞作『プラナリア』に匹敵する、中毒性の高い短編小説集。1「ばにらさま」 僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい……。
2「わたしは大丈夫」 夫と娘とともに爪に火をともすような倹約生活を送る私。
3「菓子苑」 気分の浮き沈みの激しい女友だちに翻弄されるも、放って置けない。
4「バヨリン心中」 余命短い祖母が語る、ポーランド人の青年をめぐる若き日の恋。
5「20×20」 主婦から作家となった私は、仕事場のマンションの隣人たちと……。
6「子供おばさん」 中学の同級生の葬儀で、遺族から形見として託されたのは。
以上6編を収録。
2021年刊行作品の文庫版です。
3.『自転しながら公転する』(2022/10/28発売)
新潮社
<あらすじ>
母の看病のため実家に戻ってきた32歳の都(みやこ)。アウトレットモールのアパレルで契約社員として働きながら、寿司職人の貫一と付き合いはじめるが、彼との結婚は見えない。職場は頼りない店長、上司のセクハラと問題だらけ。母の具合は一進一退。
正社員になるべき? 運命の人は他にいる? ぐるぐると思い悩む都がたどりついた答えは――。
揺れる心を優しく包み、あたたかな共感で満たす傑作長編。
4.『残されたつぶやき』(2022/9/21発売)
エッセイ
KADOKAWA
<あらすじ>
「関西弁って深刻さが薄れる。スマホのメモ機能に『悩みメモ』というのをつけていて、そこへ書く悩みを関西弁にすることを思いついた」「2021年の極めつけはNHK『あさイチ』のプレミアムトークに出演したこと。その数日前に自宅の階段から落ちて左足を負傷、服や靴を新調したのにサンダルで出演というガッカリな事態に」
昨年、突然この世を旅立った著者が2008年から21年までの13年間にSNSでつぶやいた日記や、多くの新聞や雑誌に寄稿した書籍未収録のものを中心にまとめた珠玉のエッセイ集。
著者や家族による自然や花の写真と共に、私たちの愛した山本文緒が、オールカラーの文庫で蘇る。
5.『パイナップルの彼方』(2022/1/21発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
父のコネで都会の信用金庫の人事部に勤める深文は、安定した仕事の中で同性の先輩ともうまく付き合い、恋人との関係も良好で満足していた。居心地いい生活、それはずっと続くと思っていたのに。ある日、1人の女性新人社員が配属されたことで、深文を取り巻くバランスがゆっくり崩されていく。そして起きた、ある小さな出来事を気掛けに深文を取り巻く世界はすっかり瓦解してしまうが……。
すべてがダメになったと思ったら、何もかも捨てて南の島へ飛んでパイナップル工場で働けばいい。決して実現しない、実現させようとも思わない妄想が自分を救ってくれることもある。中毒性があり!
山本文緒の筆致が冴えわたる、誰もが共感できる日常の物語。
1992年刊行作品の文庫新装版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『無人島のふたり: 120日以上生きなくちゃ日記』(2022/10/19発売)
- 『ばにらさま』(2021/9/13発売)
- 『自転しながら公転する』
(2020/9/28発売)
■文庫本新刊
- 『無人島のふたり:120日以上生きなくちゃ日記』(2024/9/30発売)
- 『ばにらさま』(2023/10/11発売)
- 『自転しながら公転する』(2022/10/28発売)
- 『残されたつぶやき』(2022/9/21発売)
- 『パイナップルの彼方』(2022/1/21発売)
山本文緒さんの新作がもう読めなくなるのは残念です。関連書籍が刊行されましたら、今後も掲載していきます。
それでは、良い読書体験を。
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