2010年、「国道沿いのファミレス」で第23回小説すばる新人賞を受賞して小説家デビューした畑野智美(はたの・ともみ)さん。
そんな畑野智美さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
畑野智美の単行本新刊情報
1.『世界のすべて』(2024/9/26発売)
最新刊
光文社
<あらすじ>
――恋愛感情がない。性欲がない。それでも「普通」に暮らしている。5年間勤めた会社を辞め、街の小さな喫茶店「ブルー」でアルバイトをする鳴海優輝。
心優しい啓介が営む「ブルー」には秘密を抱えた人々が集まってくる。デザイナーの北村、高校2年生のヒナ……。常連客の悩みに向き合う鳴海にも、周りに言えない想いがあった。
多様なセクシュアリティを持つ人々を、やわらかく鮮やかに照らす、畑野智美の新たな代表作。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『ヨルノヒカリ』(2023/9/7発売)
中央公論新社
<あらすじ>
いとや手芸用品店を営む木綿子は、35歳になった今も恋人がいたことがない。台風の日に従業員募集の張り紙を見て、住み込みで働くことになった28歳の光は、母親が家を出て以来“普通の生活”をしたことがない。
そんな男女2人がひとつ屋根の下で暮らし始めたから、周囲の人たちは当然付き合っていると思うが……。
不器用な大人たちの“ままならなさ”を救う、ちいさな勇気と希望の物語。
3.『トワイライライト』(2023/3/11発売)
twililight
<あらすじ>
森谷未明は進学のために福島県から上京し、三軒茶屋でひとり暮らしをはじめる。感染症の影響もあり、憧れていたような学生生活は送れず、近くに住むいとこで小説家の信一の家に遊びにいくぐらいしかできない。
ある日、思い切って、本屋「twililight」に入ったことから、未明の生活は変わっていく。友達と出会い、夜の街を歩き、初めてのお酒を飲む。そして、恋をする。
twililightの屋上から眺める夕暮れに染まる三軒茶屋、未明は何を探し、何を見つけるのか。きっと誰もが、この物語の中にいる。
4.『若葉荘の暮らし』(2022/9/7発売)
小学館
<あらすじ>
感染症の影響を受け、望月ミチルのアルバイト先の飲食店の売上が激減。バイト代が減ってしまったミチルは家賃の安い家に移ることを余儀なくされる。そんな彼女に友人が紹介してくれたのが、40歳以上独身女性限定のシェアハウス「若葉荘」だった。
不安を抱えながら若葉荘の門を叩いたミチルだったが、温かく迎えてくれた管理人・トキ子さんに出会い、ここに住むことを決める。同世代の千波さんと幸子さん、50代の美佐子さんと真弓さん、何かに傷つけられ、それぞれに重荷を背負いながらも、逞しく生きる住人達との交流の中で、ミチルは自分の幸せを自分軸で探す術を身につけていく。
生きづらい世を懸命に生きる全女性へ送る人生賛歌。
5.『神さまを待っている』(2018/10/26発売)
文藝春秋
<あらすじ>
文房具メーカーで派遣社員として働く二十六歳の水越愛。派遣期間の終了とともに正社員になるはずだったが、会社の業績悪化で職自体を失う。失業保険を受けながら求職活動をするがうまくいかない。家賃よりも食費を選び、ついにホームレスになってしまう。
漫画喫茶に寝泊まりしながら日雇いの仕事でお金を稼ぎ、また前の生活に戻ることを目指して日々をやり過ごす愛だったが、同じ境遇の女性に誘われ「出会い喫茶」に行くことで、自意識が揺らぎはじめる。
生きるために「ワリキリ=売春」をやるべきなのか。ここまで追いこまれたのは、自己責任なのだろうか。
普通に大学を卒業し、真面目に勤めていた女性が、またたくまに貧困に呑み込まれていき、抜け出せなくなる。
貧困女子に必要なのは、お金だけなのか? 自らの体験をもとにした、著者渾身の長篇小説。
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
畑野智美の文庫本新刊情報
1.『タイムマシンでは、行けない明日』(2023/2/7発売)
文庫最新刊
小学館
<あらすじ>
光二は、ロケット発射台のある南の島で育った高校生。いつか自分もロケットの研究をしたいと勉強に勤しむ一方、密かに同級生の長谷川葵に思いを寄せていた。平沼は、仙台の大学の時空間の研究室で教授をしていた。過去を一切語らない彼を、周囲は不思議に思う。33歳の平沼を教授に抜擢したのは、齢90近くと噂される井神前教授だ。二人の間には誰にも言えない秘密があった。
別の人生を生きていると思っていたあらゆる人物達が一本の線上に連なる。時空を超えても人は出会うべき人と出会うようにできている。運命を信じたくなる物語。
2016年刊行の単行本の文庫版です。
2.『ふたつの星とタイムマシン』(2023/1/6発売)
短編
小学館
<あらすじ>
あの頃のあの人にもう一度、会いたい。少し不思議なできごとが、思いもよらない結末へとあなたをいざなう。ひとつひとつの物語を大切に読みたいショートストーリー集。
●美歩が、あの頃のあの人にもう一度会うために乗り込んだタイムマシン(過去ミライ)、
●広文君の気持ちが知りたい、でも知るのも怖い(熱いイシ)、
●超能力で時間を操る中学生・大道がテレビ番組に出演することになり・・・(自由ジカン)
●一ノ瀬が会社で、ここではない何処かへと念じたら・・・(瞬間イドウ)など全7編。2023年2月に刊行する『タイムマシンでは、行けない明日』と併せてに読むと、登場人物と時間が緻密に絡み合い、驚きの世界が広がります!
2014年刊行の単行本の文庫新装版です。
3.『水槽の中』(2022/3/23発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
友情も恋愛も勉強も将来もすべて。誰にでもある、特別な高校2年生の1年間高校二年生の春を迎えた遥は、同じクラスになった考古学部の地味め男子・アルトのことが気になり始める。
恋とは言い切れない気持ちを持てあましているうちに、アルトは他の女の子との距離を縮めて……
2018年刊行の単行本の文庫化作品です。
4.『大人になったら、』(2022/1/20発売)
中央公論新社
<あらすじ>
三十五歳の誕生日を迎えたメイ。「いつから彼氏いないんですか?」「何が目標なんですか?」――失礼な後輩に憤慨しつつも、カフェの副店長として働く日々はそれなりに充実している。毎日同じメニューを頼むお客さんも、そんな日常の一部だったのだけど……。
久しぶりの恋に戸惑う、大人になりきれない私たちの恋愛小説。
2018年刊行の単行本の文庫化作品です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『世界のすべて』(2024/9/26発売)
- 『ヨルノヒカリ』(2023/9/7発売)
- 『トワイライライト』(2023/3/11発売)
- 『若葉荘の暮らし』(2022/9/7発売)
- 『神さまを待っている』(2018/10/26発売)
■文庫本新刊
- 『タイムマシンでは、行けない明日』(2023/2/7発売)
- 『ふたつの星とタイムマシン』(2023/1/6発売)
- 『水槽の中』(2022/3/23発売)
- 『大人になったら、』(2022/1/20発売)
以上になります。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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