『玩具修理者』で第2回日本ホラー小説大賞短編賞(1995年)を受賞した小林泰三(こばやし・やすみ)さん。独特の雰囲気を醸すホラー作品が人気です。
■訃報:小林泰三さんは病気のため、2020年11月23日に逝去されました(享年58)。謹んでご冥福をお祈りします。このブログでは、小林さんの関連書籍等が刊行されましたら今後も発信していきます。
小林泰三さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました。
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
小林泰三の単行本新刊情報
1.『未来からの脱出』(2020/8/26発売)
最新刊
KADOKAWA
<あらすじ>
とある施設で平穏な日々を送っていたサブロウは自分に過去の記憶がないことに気付く。不審に思い施設を調べると「ここは監獄だ」という何者かからのメッセージが見つかる。
サブロウは仲間を募り脱出を計画するが!?
単行本はこちらが最新刊になります。
文庫版が発売です(下記参照)。
2.『ティンカー・ベル殺し』(2020/6/30発売)
東京創元社
<あらすじ>
夢の中では間抜けな“蜥蝪のビル”になってしまう大学院生・井森建。彼はある日見た夢の中で、活溌な少年ピーター・パンと心優しい少女ウェンディ、そして妖精ティンカー・ベルらに拾われ、ネヴァーランドと呼ばれる島へやってくる。
だが、ピーターは持ち前の残酷さで、敵である海賊のみならず、己の仲間である幼い“迷子たち”すらカジュアル感覚で殺害する、根っからの殺人鬼であった。
そんなピーターの魔手は、彼を慕うティンカー・ベルにまで迫り…ネヴァーランドの妖精惨殺事件を追うのは殺人鬼ピーター・パン!
文庫版が発売です(下記参照)。
3.『代表取締役アイドル』(2020/6/5発売)
文藝春秋
<あらすじ>
握手会での事件からアイドル活動を停止したささらに大企業から社外取締役の話が。…敏腕美人秘書とともに、ささらはダメ会社の危機を救えるのか?
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう。
小林泰三の文庫本新刊情報
1.『AΩ 超空想科学怪奇譚』(2023/8/24発売)
文庫最新刊
KADOKAWA
<あらすじ>
旅客機の墜落事故が発生。凄惨な事故に生存者は皆無だったが、諸星隼人は一本の腕から再生し蘇った。奇妙な復活劇の後、異様な事件が隼人の周りで起き始める。
謎の新興宗教「アルファ・オメガ」の台頭、破壊の限りを尽くす大怪獣の出現。そして巨大な「超人」への変身――
宇宙生命体“ガ”によって生まれ変わり人類を救う戦いに身を投じた隼人が直面したのは、血肉にまみれた地獄だった。
2004年刊行作品の文庫新装版です。
2.『人獣細工』(2023/4/24発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
パッチワークガール。そう。私は継ぎはぎ娘。先天性の病気が理由で、生後まもなくからブタの臓器を全身に移植され続けてきた少女・夕霞。専門医であった父の死をきっかけに、彼女は父との触れ合いを求め自らが受けた手術の記録を調べ始める。しかし父の部屋に残されていたのは、ブタと人間の生命を弄ぶ非道な実験記録の数々だった……。絶望の中で彼女が辿り着いた、あまりにおぞましい真実とは(「人獣細工」)。
読む者を恐怖の底へ突き落とす、『玩具修理者』に続く第2作品集。
1997年刊行作品の文庫新装版です。
3.『ティンカー・ベル殺し』(2022/10/31発売)
東京創元社
<あらすじ>
帰省時に小学校の同窓会に参加した井森建は、研究の疲れから会食の場で気絶してしまい、夢の中で〈蜥蜴のビル〉となって、ネヴァーランドという子供と妖精と海賊の棲むおとぎの国に紛れ込んでしまう。ピーター・パンという闊達な少年と少年ウェンディ、そして妖精ティンカー・ベルらに拾われるが、ピーターは無邪気ゆえの残酷さで、海賊のみならず、手当たり次第に自分の仲間である迷子たちもカジュアル感覚で殺してしまうサイコパスだった。
2020年刊行作品の文庫版です。
4.『代表取締役アイドル』(2022/9/1発売)
文藝春秋
<あらすじ>
地下アイドルが大企業の社外取締役に!?アホ経営陣が打ちだす実現不可能な目標に右往左往する社員たち。
彼女は会社を救えるか?
2020年刊行作品の文庫版です。
5.『未来からの脱出』(2022/7/21発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
鬱蒼とした森に覆われた謎の施設で、何不自由ない生活を送っていたサブロウ。ある日彼は、自分が何者であるかの記憶すらないことに気づく。監獄のような施設からの脱出は事実上不可能、奇妙な職員は対話もできず、どこか不気味なロボットのようで……。サブロウは諜報担当のエリザ、戦略家のドック、メカニックのミッチと協力し脱出計画を立ち上げる。
脱走劇の末に彼が直面する、驚愕の真実とは? 鬼才・小林泰三の遺作となった脱獄SFミステリ。
2020年刊行作品の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『未来からの脱出』
(2020/8/26発売) - 『ティンカー・ベル殺し』
(2020/6/30発売) - 『代表取締役アイドル』
(2020/6/5発売)
■文庫本新刊
- 『AΩ 超空想科学怪奇譚』(2023/8/24発売)
- 『人獣細工』(2023/4/24発売)
- 『ティンカー・ベル殺し』(2022/10/31発売)
- 『代表取締役アイドル』(2022/9/1発売)
- 『未来からの脱出』(2022/7/21発売)
コンスタントに作品を発表し続けていた小林泰三さんでしたが、新作がもう読めなくなるのは残念です。関連書籍が刊行されましたら、今後も掲載していきます。
それでは、良い読書体験を。
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