2011年「苦役列車」で第144回芥川賞を受賞した西村賢太さん。
■訃報:西村賢太さんは病気のため、2022年2月5日に逝去されました。謹んでご冥福をお祈りします。このブログでは、西村さんの関連書籍等が刊行されましたら今後も発信していきます。
西村賢太さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました。
それぞれ最新刊から3冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
西村賢太の単行本新刊情報
1.『誰もいない文学館』(2022/6/23発売)
最新刊
本の雑誌社
<あらすじ>
小説にすがりつくように生きてきた私小説書きが自身にとって重要な書物を紹介する偏愛書録。「小説現代」連載の「誰もいない文学館」と「本の雑誌」連載の「文豪ばかりが作家じゃないと、いつか教えてくれた人たち──幻の筆跡を通じて」を収録。
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『雨滴は続く』(2022/5/25発売)
文藝春秋
<あらすじ>
時は2004年、貫多は小説「けがれなき酒のへど」でついに文壇にデビューする。奮戦する新進作家の日々を描く遺作長篇1000枚。
3.『一私小説書きの日乗 堅忍の章』(2021/3/19発売)
エッセイ
講談社
<あらすじ>
愚直にして含羞の作家・西村賢太が2018年6月から2020年5月までの2年の日々をつづる平成から令和にかけての「日乗シリーズ」第7弾。昼に起き、サウナで身を清め、編集者と打ち合わせ。行きつけの酒場でくだを巻き、執筆にいそしみ、晩酌をして床に就く──平成から令和に時代が変わっても変わらないはずだった日常がコロナ禍で一変!?
サウナにも行けず、風俗にも行かず、編集者との打ち合わせも酒場での飲み会もソーシャルディスタンス。なにより七尾まで赴いていた藤澤清造の月命日の墓参もかなわず、無頼作家のストレスはたまる一方。
師・清造の資料整理で心を落ち着け、手製の鍋で今夜も晩酌、シメは白飯代わりの納豆2パック。現代に暮らす“文豪”の日々。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
西村賢太の文庫本新刊情報
1.『(やまいだれ)の歌』(2022/5/30発売)
文庫最新刊
新潮社
<あらすじ>
中卒で家出しその日暮らしを繰り返していた北町貫多は、十九歳にして心機一転を図 ろうとした。横浜で新しい仕事を得、片恋する相手も見つけ、人生の軌道修正も図れ るかと思いきや、ほどなく激しい失意が訪れる。そのとき彼の心の援軍となったの は、或る私小説家の本だった──。
暗い青春の軌道を描く待望の長篇私小説。
2014年刊行の単行本の文庫化作品です。
2.『一私小説書きの日乗 憤怒の章』(2022/5/24発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
2022年2月に急逝した、最後の無頼派作家・西村賢太氏がライフワークとして書き継いだ日記文学「一私小説書きの日乗」。「日記がなぜこんなにも面白いのか」と、各界にファンの多かった作品の続編を、ついに文庫化。
芥川賞受賞後の多忙の日々を虚飾なく綴った日記文学の白眉。
2013年刊行の単行本の文庫化作品です。
3.『瓦礫の死角』(2022/5/13発売)
短編集
講談社
<あらすじ>
父親の性犯罪によって瓦解した家族。その出所が迫り復讐を恐れる母。消息不明の姉。17歳・無職の自分は……。傑作「私小説」4篇。(仮)
2019年刊行の単行本の文庫化作品です。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『誰もいない文学館』(2022/6/23発売)
- 『雨滴は続く』(2022/5/25発売)
- 『一私小説書きの日乗 堅忍の章』(2021/3/19発売)
■文庫本新刊
- 『(やまいだれ)の歌』(2022/5/30発売)
- 『一私小説書きの日乗 憤怒の章』(2022/5/24発売)
- 『瓦礫の死角』(2022/5/13発売)
西村賢太さんの新作がもう読めなくなるのは残念です。関連書籍が刊行されましたら、今後も掲載していきます。
それでは、良い読書体験を!
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