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2014年、『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞してデビューした井上真偽(いのうえ・まぎ)さん。
そんな井上真偽さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
井上真偽の単行本新刊情報
1.『ぎんなみ商店街の事件簿』(2023/9/13発売)
最新刊、短編集
小学館
<あらすじ>
古き良き商店街で起きた不穏な事件。探偵役は四兄弟と三姉妹、事件と手がかりは同じなのに展開する推理は全く違う!? 〈Sister編〉との「両面読み」がおすすめです!ぎんなみ商店街近くに住む元太・福太・学太・良太の兄弟。母は早くに亡くなり父は海外赴任中だ。ある日、馴染みの商店に車が突っ込む事故が起きる。運転手は衝撃で焼き鳥の串が喉に刺さり即死した。事故の目撃者は末っ子で小学生の良太。だが福太と学太は良太の証言に違和感を覚えた。弟は何かを隠している? 二人は調査に乗り出すことに(第一話「桜幽霊とシェパーズ・パイ」)。
中学校で手作りの楽器が壊される事件が発生。現場には墨汁がぶちまけられ焼き鳥の串が「井」の字に置かれていた。学太の所属する書道部に犯人がいるのではと疑われ、兄弟は真実を探るべく聞き込みに回る(第二話「宝石泥棒と幸福の王子」)。
商店街主催の「ミステリーグルメツアー」に随行し、長男で料理人の元太は家を空けている。学太が偶然脅迫状らしきものの断片を見つけたことから、元太が誘拐事件にかかわっている可能性が浮上。台風のなか兄の足跡を追う福太たちに、ある人物が迫る!(第三話「親子喧嘩と注文の多い料理店」)
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『アリアドネの声』(2023/6/21発売)
幻冬舎
<あらすじ>
救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。業務の一環で訪れた、障がい者支援都市「WANOKUNI」で、巨大地震に遭遇。ほとんどの人間が避難する中、一人の女性が地下の危険地帯に取り残されてしまう。それは「見えない、聞こえない、話せない」という三つの障がいを抱え、街のアイドル(象徴)して活動する中川博美だった――。
崩落と浸水で救助隊の侵入は不可能。およそ6時間後には安全地帯への経路も断たれてしまう。ハルオは一台のドローンを使って、目も耳も利かない中川をシェルターへ誘導するという前代未聞のミッションに挑む。
3.『ムシカ 鎮虫譜』(2020/9/11発売)
実業之日本社
<あらすじ>
スランプに悩む音楽大学の同級生グループが夏休みに訪れたのは小さな無人島。そこには霊験あらたかな音楽の神が祀られているという。しかし、上陸し神社をお参りする彼らを待っていたのは、なぜかカメムシの大群だった。カマキリ、スズメバチ、ムカデ、そして…。
次々に襲撃される彼らの危機に現れた謎の巫女たち、そして、虫の怒りを鎮める音楽「鎮虫譜」の真実とは?
文庫版が発売です(下記参照)。
4.『ベーシックインカム』(2019/10/4発売)
短編集
集英社
<あらすじ>
遺伝子操作、AI、人間強化、VR、ベーシックインカム。未来の技術・制度が実現したとき、人々の胸に宿るのは希望か絶望か。
美しい謎を織り込みながら、来たるべき未来を描いたSF本格ミステリ短編集。
文庫版が発売です(下記参照)。
5.『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』(2016/7/7発売)
講談社
<あらすじ>
聖女伝説が伝わる地方で結婚式中に発生した、毒殺事件。それは、同じ盃を回し飲みした八人のうち三人(+犬)だけが殺害されるという不可解なものだった。参列した中国人美女のフーリンと、才気煥発な少年探偵・八ツ星は事件の捜査に乗り出す。数多の推理と論理的否定の果て、突然、真犯人の名乗りが!?
青髪の探偵・上苙は、進化した「奇蹟の実在」を証明できるのか?
文庫版が発売されています(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
井上真偽の文庫本新刊情報
1.『ムシカ 鎮虫譜』(2023/10/6発売)
文庫最新刊
実業之日本社
<あらすじ>
スランプに悩む音楽大学の同級生グループが夏休みに訪れたのは小さな無人島。そこには霊験あらたかな音楽の神が祀られているという。しかし、上陸し神社をお参りする彼らを待っていたのは、カメムシの大群だった。カマキリ、スズメバチ、ムカデ……次々と襲撃される彼らの前に現れたのは謎の巫女。
虫の怒りを鎮める音楽「鎮虫譜」の真実とは?
2020年の単行本の文庫版です。
2.『ベーシックインカムの祈り』(2022/10/20発売)
集英社
<あらすじ>
遺伝子操作、AI、人間強化、VR、ベーシックインカム。未来の技術・制度が実現したとき、人々の胸に宿るのは希望か絶望か。美しい謎を織り込みながら、来たるべき未来を描いたSF本格ミステリ短編集。日本語を学ぶため、幼稚園で働くエレナ。暴力をふるう男の子の、ある“言葉”が気になって――(「言の葉の子ら」 第70回推理作家協会賞短編部門ノミネート作)
豪雪地帯に取り残された家族。春が来て救出されるが、父親だけが奇妙な遺体となっていた。(「存在しないゼロ」)
妻が突然失踪した。夫は理由を探るため、妻がハマっていたVRの怪談の世界に飛び込む。(「もう一度、君と」)
視覚障害を持つ娘が、人工視覚手術の被験者に選ばれた。紫外線まで見えるようになった彼女が知る「真実」とは……(「目に見えない愛情」)
全国民に最低限の生活ができるお金を支給する政策・ベーシックインカム。お金目的の犯罪は減ると主張する教授の金庫から現金が盗まれて――(「ベーシックインカムの祈り」)
2019年の単行本『ベーシックインカム』を改題した文庫版です。
3.『恋と禁忌の述語論理』(2018/12/14発売)
講談社
<あらすじ>
雪山の洋館での殺人。犯人は双子のどちらか。なのに何れが犯人でも矛盾。この不可解な事件を奇蹟の実在を信じる探偵・上苙丞が見事解決―と思いきや、天才美人学者・硯は、その推理を「数理論理学」による検証でひっくり返す!!
他にも個性豊かな名探偵たちが続々登場。名探偵を脅かす推理の検証者、誕生!
2015年の単行本の文庫版です。
4.『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』(2018/7/13発売)
講談社
<あらすじ>
聖女伝説が伝わる里で行われた婚礼の場で、同じ盃を回し飲みした出席者のうち、毒死した者と何事もなく助かった者が交互に出る「飛び石殺人」が発生。不可解な毒殺は祟り神として祀られた聖女による奇蹟なのか?
探偵・上苙丞は人の手による犯行可能性を数多の推理と論理で否定し、「奇蹟の実在」証明に挑む。
2016年の単行本の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『ぎんなみ商店街の事件簿』(2023/9/13発売)
- 『アリアドネの声』(2023/6/21発売)
- 『ムシカ 鎮虫譜』(2020/9/11発売)
- 『ベーシックインカム』(2019/10/4発売)
- 『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』(2016/7/7発売)
■文庫本新刊
- 『ムシカ 鎮虫譜』(2023/10/6発売)
- 『ベーシックインカムの祈り』(2022/10/20発売)
- 『恋と禁忌の述語論理』(2018/12/14発売)
- 『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』(2018/7/13発売)
比較的コンスタントに作品を発表している井上真偽さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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