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高村薫さんの「福澤彰之シリーズ」は、主人公の福澤彰之を軸に置き、母晴子の時代から彰之の子である秋道までの100年に及ぶ話を紡いだ壮大なシリーズ。
そんな高村薫さんの「福澤彰之シリーズ」の読む順番を紹介いたします!
高村薫「福澤彰之シリーズ」の読む順番
全3作が新潮社から刊行されています。
おすすめの読む順番としても刊行順が一番良いので、順番に紹介していきます。
一覧は以下になります。
それでは、あらすじも含めて順番に見ていきましょう。
1.『晴子情歌』(2002年)
<あらすじ>
遙かな洋上にいる息子彰之へ届けられた母からの長大な手紙。そこには彼の知らぬ、瑞々しい少女が息づいていた。本郷の下宿屋に生まれ、数奇な縁により青森で三百年続く政と商の家に嫁いだ晴子の人生は、近代日本の歩みそのものであり、彰之の祖父の文弱な純粋さと旧家の淫蕩な血を相剋させながらの生もまた、余人にはない色彩を帯びている。
本邦に並ぶものなき、圧倒的な物語世界。
こちらが第1作目。
母の手記をなぞっていく構成になり、とにかく描写の迫力と緻密さに圧倒されます。
2.『新リア王』(2005年)
<あらすじ>
保守王国の崩壊を予見した壮大な政治小説、3年の歳月をかけてここに誕生!父と子。その間に立ちはだかる壁はかくも高く険しいものなのか――。
近代日本の「終わりの始まり」が露見した永田町と、周回遅れで核がらみの地域振興に手を出した青森。政治一家・福澤王国の内部で起こった造反劇は、雪降りしきる最果ての庵で、父から息子へと静かに、しかし決然と語り出される。
『晴子情歌』に続く大作長編小説。
2作目。
政治の中枢、そして地方で行われる攻防が描かれます。
3.『太陽を曳く馬』(2009年)
<あらすじ>
福澤彰之の息子・秋道は画家になり、赤い色面一つに行き着いて人を殺した。一方、一人の僧侶が謎の死を遂げ、合田雄一郎は21世紀の理由なき生死の淵に立つ。―人はなぜ描き、なぜ殺すのか。
9.11の夜、合田雄一郎の彷徨が始まる。
3作目で完結編。
別シリーズの主人公である合田雄一郎も登場する、コラボ的な作品です。人間の深層心理に対する深い洞察を描きます。
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まとめ
それではおさらいします。
高村薫「福澤彰之シリーズ」の読む順番は以上のようになります。
3作ですが、いずれも上下巻のボリュームです。腰を据えて読んでみてくださいね。
それでは、良い読書体験を!
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