2015年に「ウインドノーツ」で第22回松本清張賞、「ヒトリコ」で第16回小学館文庫小説賞を受賞してデビューした額賀澪さん。
そんな額賀澪さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
額賀澪の単行本新刊情報
1.『鳥人王』(2024/2/21発売)
最新刊
光文社
<あらすじ>
売れない芸人と五輪代表候補の大学生。二人を繋ぐのは棒高跳だった。明日を迎えるのがきっと楽になる、夢と現実のその先にある物語。「不思議なんですよね。漫才のコンテストで落ちたのは仕方ないって思ったのに、棒高跳で負けて、悔しいって思うんだなって」
お笑いでは芽が出ず、身体能力ばかりが評価され、番組の企画で棒高跳に挑戦することに
なった崖っぷちの芸人。その番組を通じて共演するのは、パリ五輪が目標のいけ好かない
大学生アスリート。出会うはずのなかった二人、それぞれの跳躍の先に広がる景色は――。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『タスキ彼方』(2023/12/8発売)
文藝春秋
<あらすじ>
ボストンマラソンの会場で、とある選手から古びたボロボロの日記を受け取った新米駅伝監督・成竹と学生ナンバーワンランナー神原。それは、戦時下に箱根駅伝開催に尽力したとある大学生の日記だった。その日記から過去を覗いた二人が思い知ったのは、美談でも爽やかな青春でもない、戦中戦後の彼らの壮絶な軌跡。そこには「どうしても、箱根駅伝を走ってから死にたい」という切実で一途な学生達の想いが溢れていた。
現代の「当たり前」は昔の人々が死ぬ気で勝ちとってきた想いの積み重ねと知った彼らは……。そして、戦時下の駅伝を調べ、追う彼らに起きた、信じられないような奇跡とは。
先人達の熱い想いが襷として繋がり、、2024年、第100回箱根駅伝は開催される。
3.『青春をクビになって』(2023/9/11発売)
文藝春秋
<あらすじ>
瀬川朝彦、35歳。無給のポスト・ドクターである。学生時代に魅了された古事記の研究に青春を賭してきたが、教授職など夢のまた夢。契約期間の限られた講師として大学間を渡り歩く不安定な毎日だ。古事記への愛は変わらないが、今や講師の座すら危うく、研究を続けるべきかの煩悶が続いている。
そんな折、ゼミ時代の先輩が大学の貴重な資料を持ったまま行方不明になってしまうという事件が。45歳の高齢ポスドク”となっていた先輩は、講師の職も失い、なかばホームレス状態だったという。
先輩は資料を「盗んだ」のか?自らの意志で「失踪」したのか? そして、朝彦の下した将来への決断は?
4.『タスキメシ五輪』(2022/11/29発売)
小学館
<あらすじ>
己との闘いは、続いていく……。箱根駅伝を終えた千早は食品会社に就職。その会社から東京五輪選手村食堂に派遣され、偶然コーチ早馬の初恋の人、都と仕事仲間に。
主将として初出場が叶った4年次の箱根駅伝では、最後の最後で「努力に裏切られた」千早。東京五輪選手村食堂では、裏方として世界のアスリートたちを支えるが、目の回る忙しさの中、自分の仕事への情熱が呼び起こされていく。駅伝では「努力に裏切られた」が、「裏切られた後の景色も悪くない。裏切られた俺は、今、頑張ってます」と言えるまでに成長していく。前半の「祈る者」は臨場感溢れ、読み手の心をつかんで話さないお仕事小説。
一方、眞家春馬はパリ五輪を視野に入れ世界陸上に参戦。兄早馬との関係や、世界を相手に挑戦を続けるアスリートの心象風景が描かれる、後半の「選ぶ者」。春馬、そして高校時代、大学時代ともにライバル関係だった選手・助川、藤宮らはアスリートとして悩み、葛藤を繰り返しながらも競技生活を続けている。
彼らの自分との闘いは、やがて、世界へ……。
5.『ラベンダーとソプラノ』(2022/9/14発売)
岩崎書店
<あらすじ>
頑張りかたはひとつじゃない「今年こそ金賞を」の重圧と厳しい練習で崩壊寸前の合唱クラブ。小6の真子はボーイソプラノの朔や商店街の合唱団と出会い、頑張ることの意味やクラブのあり方を考える。
青春小説『ヒトリコ』『タスキメシ』の著者が描く、初の児童文学!
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
額賀澪の文庫本新刊情報
1.『風は山から吹いている』(2024/7/19発売)
文庫最新刊
二見書房
<あらすじ>
高校時代にスポーツクライミング選手としてインターハイにも出場した筑波岳。しかし、訳あって大学では競技を続けないと心に決めていた。そんな岳に目をつけたのは、登山部の部長・梓川穂高。大学敷地内に勝手にテントを張り、コンビニにでも行く感覚で気軽に山登りに行ってしまう変人だった。穂高の手で岳は半ば無理矢理、登山部に入部させられてしまう。
幾度か二人で山を登ったある日、岳のスマホに高校時代のコーチ・宝田謙介からの電話が入る。しかし、そこからは風の音が聞こえるだけだった――。
2021年の単行本の文庫版です。
2.『世界の美しさを思い知れ』(2024/6/12発売)
双葉社
<あらすじ>
双子の俳優の弟が遺書もなく自殺した。遺品のスマホを見つけて同じ顔を持つ一卵性双生児の兄が顔認証を突破すると、メールには予約済みの礼文島行きの航空券があった。旅に出ようとしていたのに、なぜ自死したのか。そこに弟の「死」の答えはあるのか。マルタ島、台湾、ロンドン、NY、南米、東京――。
青春小説の名手が紡ぐ「喪失と克服」の感動長編!
2021年の単行本の文庫版です。
3.『沖晴くんの涙を殺して』(2023/10/11発売)
双葉社
<あらすじ>
北の大津波に呑まれて喜び以外の感情をなくした孤独な高校生・沖晴が、余命1年の音楽教師の京香と出会い、『心』を取り戻していく。泣いたり笑ったり、怒ったり、あたりまえの『感情』はこんなにも愛おいものだったのか。海と階段の美しい街で、沖晴の歌声と京香のピアノが儚くも優しく共鳴する。
感動の青春小説が待望の文庫化!
2020年の単行本の文庫版です。
4.『転職の魔王様2.0』(2023/7/8発売)
PHP研究所
<あらすじ>
魔王様VS天使様!?ワケあり求職者達を正しく導けるCAは誰なのか――
ビジネスパーソン必読の痛快転職エンタメ、待望の第二弾!
5.『転職の魔王様』(2023/6/7発売)
PHP研究所
<あらすじ>
大学卒業後に入社した企業でパワハラに遭い、三年たたずに退職した未谷千晴。働く自信と希望をなくしてしまった千晴だが、「普通の大人」に戻りたいと、叔母が経営する人材紹介会社を活用しながら転職活動をすることに。彼女はその会社で、「転職の魔王様」という異名を持つ凄腕キャリアアドバイザー・来栖嵐と出会う。
面談初日から不躾な態度で接してくる来栖に、千晴は戸惑うが……。
2021年の単行本の文庫化作品です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『鳥人王』(2024/2/21発売)
- 『タスキ彼方』(2023/12/8発売)
- 『青春をクビになって』(2023/9/11発売)
- 『タスキメシ五輪』(2022/11/29発売)
- 『ラベンダーとソプラノ』(2022/9/14発売)
■文庫本新刊
- 『風は山から吹いている』(2024/7/19発売)
- 『世界の美しさを思い知れ』(2024/6/12発売)
- 『沖晴くんの涙を殺して』(2023/10/11発売)
- 『転職の魔王様2.0』(2023/7/8発売)
- 『転職の魔王様』(2023/6/7発売)
コンスタントに作品を発表している額賀澪さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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