サスペンス作品の『その女アレックス』が日本国内でヒットし、その名が広く知られるようになったフランスの小説家であるピエール・ルメートル。
そんなピエール・ルメートルの新刊情報をまとめました!
日本国内での刊行点数が少ないので、単行本と文庫を合わせて5冊紹介します。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
ピエール・ルメートルの新刊情報
1.『邪悪なる大蛇』(2024/7/22発売)
文藝春秋
<あらすじ>
夫を亡くして独りで暮らすマティルド、63歳。殺し屋。戦争中は冷血の闘士として知られ、戦後は凄腕の殺し屋として仕事を請けてきた。だが彼女には認知症が少しずつ忍び寄りつつあった。それに気づいたのは、彼女に殺しを依頼している戦中からの同志アンリ。マティルドの殺しが必要以上に過激になっていたのだ。
一方マティルドの中では、かつて抱いていたアンリへの恋心が甦り、暴走は加速してゆく! 最悪の事態が雪ダルマ式にふくれあがる! マティルドを愛していたアンリは、そして事件を追う真面目な刑事ヴァシリエフは、彼女を止められるのか?
こちらが最新刊になります。
2.『僕が死んだあの森』(2023/10/11発売)
文藝春秋、文庫
<あらすじ>
母とともに小さな村に暮らす十二歳の少年アントワーヌは、隣家の六歳の男の子を殺した。森の中にアントワーヌが作ったツリーハウスの下で。殺すつもりなんてなかった。いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまったことと、心の中に積み重なってきた孤独と失望とが、一瞬の激情になっただけだった。でも幼い子供は死んでしまった。死体を隠して家に戻ったアントワーヌ。だが子供の失踪に村は揺れる。警察もメディアもやってくる。やがてあの森の捜索がはじまるだろう。そしてアントワーヌは気づいた。いつも身につけていた腕時計がなくなっていることに。もしあれが死体とともに見つかってしまったら……。
十二歳の利発な少年による完全犯罪は成るのか? 殺人の朝から、村に嵐がやってくるまでの三日間――その代償がアントワーヌの人生を狂わせる。
2021年刊行作品の文庫版です。
3.『われらが痛みの鏡』(2021/6/19発売)
早川書房、文庫
<あらすじ>
戦禍におびえる1940年のパリ。戦争で顔の半 分を失ったエドゥアールが身を寄せた下宿先 の娘ルイーズを主人公に、数奇な運命に翻弄 される人々の姿を生き生きと描く傑作巨篇!
4.『僕が死んだあの森』(2021/5/26発売)
文藝春秋、単行本
<あらすじ>
母とともに小さな村に暮らす十二歳の少年アントワーヌは、隣家の六歳の男の子を殺した。森の中にアントワーヌが作ったツリーハウスの下で。殺すつもりなんてなかった。いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまったことと、心の中に積み重なってきた孤独と失望とが、一瞬の激情になっただけだった。でも幼い子供は死んでしまった。
死体を隠して家に戻ったアントワーヌ。だが子供の失踪に村は揺れる。警察もメディアもやってくる。やがてあの森の捜索がはじまるだろう。そしてアントワーヌは気づいた。いつも身につけていた腕時計がなくなっていることに。
もしあれが死体とともに見つかってしまったら……。
文庫版が発売です(上記参照)。
5.『監禁面接』(2021/1/4発売)
文藝春秋、文庫
<あらすじ>
企業の人事部長だったアラン、57歳。リストラで職を追われ、失業4年目。再就職のエントリーをくりかえすも年齢がネックとなり、今はアルバイトで糊口をしのいでいた。だが遂に朗報が届いた。一流企業の最終試験に残ったというのだ。だが人材派遣会社の社長じきじきに告げられた最終試験の内容は異様なものだった。
―就職先企業の重役会議を襲撃し、重役たちを監禁、尋問せよ。重役たちの危機管理能力と、採用候補者の力量の双方を同時に査定するというのだ。
遂にバイトも失ったアランは試験に臨むことを決め、企業人としての経験と、人生どんづまりの仲間たちの協力も得て、就職先企業の徹底調査を開始した。そしてその日がやってきた。
テロリストを演じる役者たちと他の就職希望者とともに、アランは重役室を襲撃する!
だが、ここまでで物語はまだ3分の1。ぶっとんだアイデア、次々に発生する予想外のイベント。「そのまえ」「そのとき」「そのあと」の三部構成に読者は翻弄される。
残酷描写を封印したルメートルが知的たくらみとブラックな世界観で贈るノンストップ再就職サスペンス!
2018年刊行作品の文庫版です。
以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■新刊
- 『邪悪なる大蛇』(2024/7/22発売)
- 『僕が死んだあの森』(2023/10/11発売、文庫)
- 『われらが痛みの鏡』(2021/6/19発売、文庫)
- 『僕が死んだあの森』(2021/5/26発売)
- 『監禁面接』
(2021/1/4発売、文庫)
魅力的なサスペンス作品を生み出し続けているピエール・ルメートル。新作が楽しみな海外作家の一人です。
それでは、良い読書体験を!
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