1981年、大学在学中に「星新一ショートショート・コンテスト」優秀作を受賞した太田忠司さん。著作は100作を超える、本格ミステリ作家の先駆者的な存在です。
そんな太田忠司さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から3冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
太田忠司の単行本新刊情報
1.『和菓子迷宮をぐるぐると』(2021/2/17発売)
最新刊
ポプラ社
<あらすじ>
ランチの煮魚を食べながら、その作り方を科学的に検証してしまうほどの理系大学生・涼太。ちょっと変わり者と言われる彼が出会ったのは、あまりに美しい「和菓子」だった。その「美味しさ」にも魅せられてしまい、すっかり和菓子の世界の虜に。勢いのあまり大学院に進まずに和菓子職人になることを決意し、製菓専門学校に入学してしまった。
個性豊かな学生たちとともに和菓子作りに精を出すが、和菓子はとにかく答えがない。なんとか自分の和菓子を作ろうと苦心するも、全てを1か0かで考えてしまう理系的思考が、数値だけでは測りにくい和菓子作りの邪魔をして――。
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『猿神』(2020/8/26発売)
幻冬舎
<あらすじ>
1989年S県。飯野(飯野)電気喜里(きさと)工場は、日本を代表する自動車会社の最新フラッグシップモデルSB9(エスビーナイン)、その照明部品(ライト)の製造を受注。品質管理課の塚田は連日、深夜までの残業と休日出勤を繰り返し、身も心も疲弊していた。が、塚田だけではない、897名の社員全員が厳しい納期と品質管理に汲々としていた。
そんな中、突如1人の工員による工場内での暴行事件が発生。被疑者は犯行後、失踪し行方不明に。同時に聞こえ始めた奇妙な音。機械の轟音による耳鳴りか、それとも得体の知れない動物の鳴き声か。その後さらに社内で連鎖する暴行事件、製造事故、自殺、突然死、そして殺人。
多くの社員が工場内で得体の知れない何物かの影を見る。なにかがおかしい。狂っている。それでも取引先の製造ラインを止めないため最優先される納期。みな無言で勤務を続ける。ある日、気がつけば工場の内外、至るところ隈笹が繁茂している……。
太田忠司が自身の体験を元にバブル時代の自動車関連工場の狂気とカタストロフを描いた傑作モダンホラー。
3.『遺品博物館』(2020/6/12発売)
短編集
東京創元社
<あらすじ>
遺品博物館は、その名の通り遺品を収蔵する博物館です。古今東西、様々な遺品を収集しております。選定基準については諸事情によりお話しできません。ただ、一つだけ申し上げるなら、その方の人生において重要な物語にかかわるものを選ぶことになっております――死者の人生において最もふさわしい遺品を選定する学芸員が出会った、八つの死の風景に隠されたさまざまな謎。
『奇談蒐集家』の名手が贈る、死者と生者を巡る連作ミステリ。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
太田忠司の文庫本新刊情報
1.『名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは食べながら謎を解く』(2021/3/15発売)
文庫最新刊
角川春樹事務所
2.『ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を』(2020/5/29発売)
短編集
東京創元社
<あらすじ>
雪に埋もれるように亡くなった恋人たち。その死は無理心中と断定されたが、たったひとつ、解決しきれない奇妙な疑問が遺された……「白い恋人たち」ほか、懐かしの音楽とお茶を楽しむように、ゆったりと楽しめる七編のミステリを収録。鬼刑事の奥様と料理上手の旦那さまの名コンビぶりが光る、人気シリーズ最新文庫化!
2018年刊行作品の文庫版です。
太田忠司「ミステリなふたりシリーズ」の最新刊と読む順番、あらすじまとめ
関連記事>3.『万屋大悟のマシュマロな事件簿』(2019/12/5発売)
短編集
ポプラ社
<あらすじ>
アイドルグループ「marshmallow15」に奇妙な脅迫状が届いた。警護を引き受けたのは、メンバー・詩織の父親で、警備会社を営む万屋大悟。愛する娘に近づく有象無象(と謎)を蹴散らすべく、職権を乱用しまくって犯人を追うが、脅迫状に隠されていたと驚きの真相とは――!?
2017年刊行作品の文庫版です。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『和菓子迷宮をぐるぐると』
(2021/2/17発売) - 『猿神』
(2020/8/26発売) - 『遺品博物館』
(2020/6/12発売)
■文庫本新刊
- 『名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは食べながら謎を解く』
(2021/3/15発売) - 『ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を』
(2020/5/29発売) - 『万屋大悟のマシュマロな事件簿』
(2019/12/5発売)
精力的に作品を発表している太田忠司さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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