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【2023年最新版】太田忠司の単行本・文庫の新刊/新作最新情報【新刊予定も】

太田忠司の単行本・文庫の新刊/新作最新情報【新刊予定も】

1981年、大学在学中に「星新一ショートショート・コンテスト」優秀作を受賞した太田忠司さん。著作は100作を超える、本格ミステリ作家の先駆者的な存在です。

そんな太田忠司さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!

それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。

※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します

それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。

太田忠司の単行本新刊情報

1.『鬼哭洞事件』(2021/10/29発売)

最新刊

東京創元社

<あらすじ>
夏の暑い盛りのある日、私立探偵・野上英太郎の事務所を佐方康之と名乗る依頼人が訪れた。彼は27年前に家を出ていった母親と妹を、父に内密で探しているという。

手掛かりは写真一枚のみだが、野上は調査を引き受ける。だが翌日、康之は死体となって発見された。彼の出身地・鳶笊村へ向かった野上と助手の狩野俊介は、洞窟内にある奇妙な邸に住む、余命幾ばくもない村の実力者と会う。

彼こそは康之の父だった――隣村に伝わる謎の神楽、佐方家の財産をめぐる確執、そして衆人環視下で起きる殺人。

少年探偵・狩野俊介、待望の帰還!

単行本はこちらが最新刊になります。

2.『和菓子迷宮をぐるぐると』(2021/2/17発売)

ポプラ社

<あらすじ>
ランチの煮魚を食べながら、その作り方を科学的に検証してしまうほどの理系大学生・涼太。ちょっと変わり者と言われる彼が出会ったのは、あまりに美しい「和菓子」だった。

その「美味しさ」にも魅せられてしまい、すっかり和菓子の世界の虜に。勢いのあまり大学院に進まずに和菓子職人になることを決意し、製菓専門学校に入学してしまった。

個性豊かな学生たちとともに和菓子作りに精を出すが、和菓子はとにかく答えがない。なんとか自分の和菓子を作ろうと苦心するも、全てを1か0かで考えてしまう理系的思考が、数値だけでは測りにくい和菓子作りの邪魔をして――。

 

3.『猿神』(2020/8/26発売)

幻冬舎

<あらすじ>
1989年S県。飯野(飯野)電気喜里(きさと)工場は、日本を代表する自動車会社の最新フラッグシップモデルSB9(エスビーナイン)、その照明部品(ライト)の製造を受注。

品質管理課の塚田は連日、深夜までの残業と休日出勤を繰り返し、身も心も疲弊していた。が、塚田だけではない、897名の社員全員が厳しい納期と品質管理に汲々としていた。

そんな中、突如1人の工員による工場内での暴行事件が発生。被疑者は犯行後、失踪し行方不明に。同時に聞こえ始めた奇妙な音。機械の轟音による耳鳴りか、それとも得体の知れない動物の鳴き声か。その後さらに社内で連鎖する暴行事件、製造事故、自殺、突然死、そして殺人。

多くの社員が工場内で得体の知れない何物かの影を見る。なにかがおかしい。狂っている。それでも取引先の製造ラインを止めないため最優先される納期。みな無言で勤務を続ける。ある日、気がつけば工場の内外、至るところ隈笹が繁茂している……。

太田忠司が自身の体験を元にバブル時代の自動車関連工場の狂気とカタストロフを描いた傑作モダンホラー。

文庫版が発売です(下記参照)。


単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!



太田忠司の文庫本新刊情報

1.『名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは引っ張りだこ』(2023/4/14発売)

文庫最新刊

角川春樹事務所

<あらすじ>
名古屋駅西で長く愛される老舗喫茶店ユトリロ。

そこを営む祖父母宅で暮らす医学生の鏡味龍は、自分の将来について悩んでいた。医者が向いているのか、好きな喫茶店を仕事にできるのか……。

そんな龍に人の好さから様々な依頼が舞い込み、ちょっとした違和感から日常の謎を解き明かし、他人の悩みは解決していく……。

龍くんの 明日はどっちだ⁉ 納屋橋饅頭にイタリアンスパゲッティ、名古屋弁での会話も温かい、ご当地グルメミステリー!

 

2.『遺品博物館』(2023/2/27発売)

東京創元社

<あらすじ>
地元の名士である老医師からいがみ合う遺族への最後の贈り物、過去に起きた殺人の記憶を秘めた細工箱、十歳で命を落とした少年が最後に遺した宝物……老若男女問わず、「死」の後には必ず「遺品」が遺される。

そして生前の名声に関係なく、死者が蓄えた物語が込められた遺品を収蔵するのが「遺品博物館」である。学芸員の吉田・T・吉夫が遺品と引き替えに残された者たちにもたらすのは、安寧か崩壊か――

熟練の技巧で抉り出す、死者と生者を繋ぐ八つの謎物語。

2020年の単行本の文庫化作品です。

3.『喪を明ける』(2022/11/9発売)

徳間書店

<あらすじ>
伴侶に先立たれ、名古屋でひとり暮らしをする老靴職人の楢原卓弥。そんな彼のもとに、一人息子の優斗が離婚を機に東京から戻ってきた。

父はかつて、あまりに過酷な体験から、靴職人としての情熱を失った過去を持つ。そして息子もまた、未曾有の事態から、妻子と別れ、職を失い、東京を離れねばならない現実を抱えていた。

こうして卓弥の仕事場兼自宅で、親子二人のぎこちない生活が始まった。その先に待っていたものは…

 

4.『猿神』(2022/10/6発売)

幻冬舎

<あらすじ>
バブル末期、巨大自動車会社の最新モデルの部品製造を下請けした飯野電気。工場の全員が連日の深夜残業と休日出勤で心身疲弊の極限に達し、暴行事件が発生。

そして聞こえる奇怪な音。事故の連鎖、自殺、突然死さらに殺人。出没する正体不明の影。

だが最優先される納期、無言の勤務。気づけばいたるところ隈笹が不気味に繁茂し……。傑作ホラー。

2020年の単行本の文庫化作品です。

5.『怪異筆録者』(2021/9/30発売)

東京創元社

<あらすじ>
売れない怪奇小説家・津久田舞々(本名)は、ある日小さな田舎町からの依頼を受けて、その町の郷土史を執筆することになる。

だが、到着したその日の夜に、彼は謎の幽霊(?)の封印を解いてしまう。「しっかり妾に仕えろよ。さもなくばお前を呪い殺す」――現れたのはまだ幼い少女だった。

ふりかかる受難を躱しつつ、紳士的な祟り神から生意気なお狐さまなど、異界のものたちに遭遇してゆく舞々の運命やいかに。

(単行本版『優しい幽霊たちの遁走曲』を改題)

2017年の単行本『優しい幽霊たちの遁走曲』を改題した文庫化作品です。

 



まとめ

それぞれおさらいします。

単行本新刊

  1. 『鬼哭洞事件』(2021/10/29発売)
  2. 『和菓子迷宮をぐるぐると』(2021/2/17発売)
  3. 『猿神』(2020/8/26発売)

文庫本新刊

  1. 『名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは引っ張りだこ』(2023/4/14発売)
  2. 『遺品博物館』(2023/2/27発売)
  3. 『喪を明ける』(2022/11/9発売)
  4. 『猿神』(2022/10/6発売)
  5. 『怪異筆録者』(2021/9/30発売)

精力的に作品を発表している太田忠司さん。次作が楽しみですね。

それでは、良い読書体験を!

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