2010年、『忍び外伝』で第2回朝日時代小説大賞、『完全なる首長竜の日』で第9回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞して小説家デビューした乾緑郎(いぬい・ろくろう)さん。
そんな乾緑郎さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
乾緑郎の単行本新刊情報
1.『浅草蜃気楼オペラ』(2024/2/28発売)
最新刊
宝島社
<あらすじ>
大正二年(一九一三)、高等女学校を卒業し、女優を夢見て上京した山岸妙子は、十六歳で帝国劇場洋劇部に入団する。指導の厳しさで恐れられるイタリア人演出家や、洋装を着こなす外国帰りのスター女優、血気盛んな先輩などに囲まれ、妙子はレッスンに打ち込んでいた。
だが日本人には新しすぎたオペラは客には受け入れられず、洋劇部はあっさり解散となってしまい――。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『戯場國の怪人』(2023/7/20発売)
新潮社
<あらすじ>
桟敷席を予約し続ける謎の人物の噂が立つ江戸市村座。女形瀬川菊之丞、戯作者平賀源内、二代目市川團十郎、講釈師深井志道軒、広島藩士稲生武太夫、大奥御年寄江島、さる公卿とその妹らを巻き込み、芝居小屋の地下で蠢く時を超えた怨讐、恋着、役者の業火等々、虚実のあわいを壮大に描き切る伝奇エンタメの極地!
3.『愚か者の島』(2021/1/7発売)
祥伝社
<あらすじ>
何でこの島が〈フリムン島〉と呼ばれているのか知っているかい独自の自然主義に染まった元医師・土岐周一郎と不倫相手の北郷咲良は家族も仕事も擲って、沖縄の遥か南に位置する無人の〈フリムン島〉にやって来た。新たな人生の幕開けに高揚する二人はしかし、そこに先住者が潜むことを知らなかった。――恋人を殺し逃亡の果て、島に辿り着いた苅部公則。警察沙汰を恐れる公則は、理想に囚われた無知な二人が来て早々いがみ合いを始めるのを見て、仕方なく助けの手を差し伸べた。
正体を偽る公則と二人の奇妙な共棲はうまく運ぶかに見えた……。だが、土岐に感化された親子、島ごとVIP向け宿泊施設にする野望の女社長らが、相次いで上陸。
やがて島は、人間のエゴと憎しみがぶつかり合う “愚か者の島” と化していく――。
文庫版が発売です(下記参照)。
4.『ドライドックNo.8 乾船渠八號』(2020/5/15発売)
羽鳥書店
<あらすじ>
新たなSF伝奇小説を開拓する乾緑郎、初の戯曲集。ヴェルヌの『月世界旅行』に着想を得た架空都市「横濱」の冒険活劇「ドライドックNo.8乾船渠八號」(劇団・水族館劇場のための書下ろし新作)に、劇作家協会新人戯曲賞最終候補作「ソリテュード」併録。
5.『ねなしぐさ 平賀源内の殺人』(2020/2/10発売)
宝島社
<あらすじ>
安永八(一七七九)年、十一月二十一日早朝――。神田橋本町の自宅で源内が目を覚ますと、続きの間の向こうに、男の亡骸があった。知らせを受けて駆けつけた杉田玄白の目には、脇差を手に持ち、茫然自失とする源内の姿が。
何があったのかを源内に問い詰めるが、記憶がないと首を振るばかり。稀代の天才に、いったい何があったのか。殺人の容疑で牢屋敷に入れられてしまった源内は、やがて獄中死してしまうが――。
身分は侍。本業は本草学者。医学、蘭学や鉱物の知識にも明るく、戯作者、発明家といったよろずの才を持つ者として、現代にも名を残す江戸の天才・平賀源内の、非業の死の謎に迫る!
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
乾緑郎の文庫本新刊情報
1.『愚か者の島』(2024/8/8発売)
文庫最新刊
祥伝社
<あらすじ>
独自の自然主義に染まった医師・土岐周一郎と不倫相手の北郷咲良は、家族も仕事も捨てて、沖縄の遥か南にある無人島へと入植した。彼らの移住を機に、他にも入植者たちが現れる。しかし、島には先住者が潜んでいた――その正体は逃亡中の殺人犯、苅部公則。人々の理想の楽園だったはずの島は、やがて人間のエゴと憎しみがぶつかり合う「愚か者の島」へと化していき……。
2021年の単行本の文庫版です。
2.『彼女をそこから出してはいけない』(2022/7/13発売)
祥伝社
<あらすじ>
フリーライターの大塚文乃は注目の画家、荒木一夫のルポを書くため、個展を訪ねた。ダムに沈んだ荒木の故郷、小楷町を再現した絵の前に立ったとき、いるはずのない少女が絵の中に現れ、文乃は気を失ってしまう。
後日、小楷町の歴史を調べるうちに、「ツキノネ」と呼ばれる土着宗教の神の存在を知るが、その名はある老夫婦の惨殺現場で発見された少女と同じものだった…………。
2019年の単行本『ツキノネ』を改題した文庫版です。
3.『ねなしぐさ 平賀源内の殺人』(2022/6/7発売)
宝島社
<あらすじ>
身分は侍、本業は本草学者。医学や蘭学、鉱物の知識にも明るく、戯作者、発明家といったよろずの才を持つ平賀源内。ある朝、彼が自宅で目を覚ますと、部屋には男の亡骸が転がっていた。知らせを受けて駆けつけた杉田玄白の前には、脇差を手に持ち、茫然自失とする源内の姿があり、記憶がないとただ首を振るばかり……。
稀代の天才の身にいったい何があったのか。
2019年の単行本の文庫版です。
4.『仇討検校』(2021/8/30発売)
新潮社
<あらすじ>
鍼灸道を確立し、五代将軍綱吉の御殿医にまで登りつめた鍼聖・杉山検校。じつは、贋者だった!?一度でも人を斬り殺したものは、血塗られた仇討の連鎖からは逃れられないのか。怨念の呪縛に囚われ、自らを偽り、仕込み杖を携え盲目を装い、因果の大渦から逃げ続けた恩讐の彼方に、果たしてその目が見たものは――。
目眩くほど壮絶な八十五年の生涯を描いた、一気読み必至の時代サスペンス。
2018年の単行本『見返り検校』を改題した文庫版です。
5.『ライプツィヒの犬』(2020/5/15発売)
祥伝社
<あらすじ>
世界的劇作家の幻の新作。リハーサル中にすり替えられた小道具。そして、台本もろとも失踪した老作家――――遥かドイツの地で、若き日本人劇作家がその足取りを追う反体制劇で著名な劇作家・ギジと知遇を得た新鋭・内藤岳は渡独し、教えを乞う。岳が補佐することになった三十年ぶりの新作翻案劇『R/J』は台本未着のまま、公開稽古が始まった。その舞台上、何者かにすり替えられた小道具で女優が腹部に刺傷を負う事件が発生、ギジ本人は失踪した――。
演劇研究者の桐山と足取りを辿ると、ギジの車から台本の一部が発見され……。
2017年の単行本の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『浅草蜃気楼オペラ』(2024/2/28発売)
- 『戯場國の怪人』(2023/7/20発売)
- 『愚か者の島』(2021/1/7発売)
- 『ドライドックNo.8 乾船渠八號』(2020/5/15発売)
- 『ねなしぐさ 平賀源内の殺人』(2020/2/10発売)
■文庫本新刊
- 『愚か者の島』(2024/8/8発売)
- 『彼女をそこから出してはいけない』(2022/7/13発売)
- 『ねなしぐさ 平賀源内の殺人』(2022/6/7発売)
- 『仇討検校』(2021/8/30発売)
- 『ライプツィヒの犬』(2020/5/15発売)
以上になります。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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