2007年「桃山ビート・トライブ」で第20回小説すばる新人賞を受賞してデビューした天野純希(あまの・すみき)さん。
そんな天野純希さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
天野純希の単行本新刊情報
1.『吉野朝残党伝』(2023/12/5発売)
最新刊
潮出版社
<あらすじ>
吉野朝(南朝)の隠密部隊「菊童子」として訓練を受けることになった多聞は、京の将軍・足利義教の打倒と南朝の再興へ向けて尽力していく。暗殺、奇襲、破壊工作――その道は過酷を極めた。状況の打開へ、敦子と尊秀は、将軍義教の弟・義昭との接触や、鎌倉公方の籠絡、同志の拡大などを画策する。
一方で、南朝の正統性、そして信念と志に、有力大名や国衆をはじめ「つわもの」たちが集い来る。ついに義教は吉野へ大軍を差し向ける。その裏には幕府方、吉野朝方、それぞれの武将たちの思惑が交錯する。
しかし、誰も気づかぬところで、さらなる謀略が張りめぐらされており――!
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『猛き朝日』(2023/2/20発売)
中央公論新社
<あらすじ>
平安末期。十二歳の少年・駒王丸は、信濃国木曽の武士・中原兼遠の養子として、自然の中でのびのびと育つ。兼遠の息子たちとも実の兄弟のように仲良く過ごすが、彼は父と母の名も自分が何者なのかも、いまだ知らずにいた。ある日、駒王丸はささいなきっかけから、同じく信濃の武士の子・根井六郎と喧嘩になる。だが、同等の家格であるにもかかわらず、六郎と根井家当主が後日謝罪に訪れる。二人は畏れ多そうに深々と頭を下げて言う。
「駒王丸殿はいずれ、信濃を束ねる御大将となられる御方。我ら信濃武士は、ゆくゆくは駒王丸殿の旗の下に集わねばならぬ」
初めて知る実父の存在、自らの壮絶な生い立ち。駒王丸、のちの木曽義仲の波乱の生涯が始まろうとしていた。類い希なる戦の腕で平家を追い落とし、男女貴賤分け隔てない登用で、頼朝・義経より早く時代を切り拓いた武士。 彼が幕府を開いていれば、殺戮の歴史はなかったかもしれない。
日本史上最も熱き敗者、「朝日将軍」木曽義仲の鮮烈なる三十一年。
3.『もろびとの空 三木城合戦記』(2021/1/26発売)
集英社
<あらすじ>
この戦いは、「勇壮」なのか?戦国末期、三木城当主の別所長治は、信長に反旗を翻す。織田勢を率いる秀吉の猛攻に耐え、籠城戦が続くなか、飢えに苦しむ領民は、究極の選択へと追い込まれ……
米十俵のために握った薙刀で、家族を守るため、戦う覚悟を決める娘。「死に損ない」と罵られ、次こそ死のうと、敵軍を斬りつづける武士。「女らしさ」の呪縛に悩みながら、女武者組の指揮を執る別所家の妻。
華々しい合戦絵巻の裏側に存在した、ひたむきな生の物語。
文庫版が発売です(下記参照)。
4.『乱都』(2020/10/23発売)
短編集
文藝春秋
<あらすじ>
「都には魔物が棲んでいる」応仁の乱から室町幕府の終焉まで、裏切りと戦乱の坩堝と化した京に魅入られ、果てなき争いに明け暮れた7人の男たちの生きざまを描く連作集。
文庫版が発売です(下記参照)。
5.『紅蓮浄土 石山合戦記』(2020/6/2発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
織田信長の伊勢攻めにより、家族を失った千世は、本願寺の間者集団の棟梁・如雲に拾われた。三年後、厳しい修行を乗り越え十六歳となった千世は、本願寺護法衆の忍びとなる最後の試練を生き抜いた。
だが、本願寺の敵、織田信長は、大坂本願寺の立ち退きを要求し、摂津まで侵攻してきていた。そして千世にはじめて戦いの命が下される―。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
天野純希の文庫本新刊情報
1.『もろびとの空 三木城合戦記』(2024/2/20発売)
文庫最新刊
集英社
<あらすじ>
東播磨の大名、別所家の本城である三木城。当主の長治は信長に反旗を翻すも、織田勢を率いる秀吉に攻められ、村人を巻き込んだ過酷な籠城戦が始まる。飢えに苦しむ彼らは、究極の選択を迫られ……。
家族を守るため、戦場へ向かう村娘。「死に損ない」と罵られ、次こそ死のうと敵を斬り続ける武士。女らしさの呪縛に悩みながら、女の身で陣頭に立つ別所家の妻。
戦の裏側にある、名もなき生の物語。
2021年の単行本の文庫版です。
2.『乱都』(2023/4/5発売)
短編集
文藝春秋
<あらすじ>
応仁の乱から室町幕府の終焉まで、裏切りと戦乱の坩堝と化した京に魅入られ、争いに明け暮れた男たちの生き様を描く連作集。
2020年の単行本の文庫版です。
3.『もののふの国』(2022/12/21発売)
中央公論新社
<あらすじ>
武士とは、何だったのか? 千年に亘る戦いの系譜を一冊に刻みつけた、驚愕の傑作歴史小説。〈螺旋プロジェクト〉中世・近世篇。負け戦の果てに山中の洞窟にたどり着いた一人の武士。死を目前にした男の耳に不思議な声が響く。「そなたの『役割』はじきに終わる」。そして声は語り始める。かつてこの国を支配した誇り高きもののふたちの真実を。
源平、南北朝、戦国、幕末。すべての戦は、起こるべくして起こったものだった――。
〈巻末付録〉特別書き下ろし短篇
2019年の単行本の文庫版です。
4.『雑賀のいくさ姫』(2022/1/14発売)
講談社
<あらすじ>
イスパニアのイダルゴ(騎士)の家系に生まれたジョアンは、乗り込んだ船での内紛と難破のはてに、紀伊雑賀のいくさ姫、鶴に拾われる。鶴はカラベル船を修復した「戦姫丸」に乗って商いのためにジョアンらと南洋に向かうが、海賊や大名の思惑、そして過去の因縁に巻き込まれていく。
雑賀、村上、毛利、大友、島津―戦国の西国大名オールスター水軍が、日本を狙う大海賊と雌雄を決する。戦国の海洋を縦横無尽に駆け巡る、傑作歴史ロマン!
2018年の単行本の文庫版です。
5.『信長、天が誅する』(2021/8/5発売)
幻冬舎
<あらすじ>
重用されつつも信長の限界を悟った明智光秀。信長とは逆に人の道を歩もうとした武田勝頼。織田家の滅亡を我が子に託した信長の実妹。己の望むまま生きることを信長に学んだ今川義元の家臣。
長島一向一揆で信長に迫った大坂本願寺の僧侶……。
対峙したからこそ見えた織田信長の真の姿がここにある。
2019年の単行本の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『吉野朝残党伝』(2023/12/5発売)
- 『猛き朝日』(2023/2/20発売)
- 『もろびとの空 三木城合戦記』(2021/1/26発売)
- 『乱都』(2020/10/23発売)
- 『紅蓮浄土 石山合戦記』(2020/6/2発売)
■文庫本新刊
- 『もろびとの空 三木城合戦記』(2024/2/20発売)
- 『乱都』(2023/4/5発売)
- 『もののふの国』(2022/12/21発売)
- 『雑賀のいくさ姫』(2022/1/14発売)
- 『信長、天が誅する』(2021/8/5発売)
コンスタントに作品を発表している天野純希さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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