2003年、『其の一日』で第24回吉川英治文学新人賞を受賞した諸田玲子(もろた・れいこ)さん。直木賞の候補に選ばれたこともあります。
そんな諸田玲子さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
諸田玲子の単行本新刊情報
1.『鎌倉残影 歴史小説アンソロジー』(2022/11/2発売)
最新刊
KADOKAWA
<あらすじ>
戦乱、陰謀、そして悲恋。鎌倉殿の時代を鮮やかに描きあげる競作集!2022年の大河ドラマで描かれた、いくつもの野望と愛が交差する鎌倉時代。そんな武士の世への転換点を駆け抜けた人々――源頼朝、北条政子、後鳥羽上皇、和田義盛、そして北条義時。
歴史小説の名手たちが彼らの面影を丹念に描き上げた珠玉の小説集!
義時の恋が、政子の激情が、鎌倉の光景をありありと蘇らせる。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『麻阿と豪』(2022/10/5発売)
PHP研究所
<あらすじ>
時は戦国。加賀一帯を支配する大名・前田利家の娘であったが故に、波瀾の人生を歩むことになった麻阿と豪――。麻阿は、柴田勝家の猶子に嫁ぐため、北ノ庄城にいたのだが、豊臣秀吉に攻められ、城から命からがら逃げ出す。そんな麻阿に待っていたのは、前田家のため、秀吉の妻になるという運命だった。
一方、妹の豪は、秀吉の養女として蝶よ花よと育てられた後、秀吉子飼いの大名・宇喜多秀家に嫁ぐ。絵に描いたような幸せな人生を送っていたのだが、関ヶ原の合戦を機に運命が暗転する。
姉妹は、時に反目しながらも、助け合い、前田家生き残りのため、子供たちのため、様々な苦難を乗り越えていく。
時代に翻弄されつつも、生き延びていった姫たちの目から乱世を描いた傑作歴史長編。ベテラン作家が紡ぎ出す、姫ふたりのバディ小説。
3.『きりきり舞いのさようなら』(2021/12/21発売)
光文社
<あらすじ>
文政の大火で命からがら焼け出された十返舎一九一家。娘の舞を頼りにいちから出直す悪戦苦闘の日々。幽霊騒ぎ、盗難騒ぎ、ついには一世一代、十返舎一九の野辺送りと、尽きない騒動に舞の苦難は今日も続く。
きりきり舞いの人気シリーズ最新刊!
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
諸田玲子の文庫本新刊情報
1.『其の一日-増補新版』(2023/5/25発売)
文庫最新刊、短編集
中央公論新社
<あらすじ>
安政七年三月三日、井伊の密偵・可寿江は水戸浪士の不穏な動きを察知し、主君でかつての恋人でもあった直弼に通報しようとするが……。長い一日、最期の一日、決定的な一日……。「桜田門外の変」「箕輪心中」など実際の事件を背景に、江戸市中で懸命に生きる人々の、人生を揺さぶった運命の一日を描く、連作時代小説集。
再刊にあたり、赤穂浪士討ち入りの日の上杉家を題材にした書き下ろしの一篇を収録する。第24回吉川英治文学新人賞受賞作。
2002年の単行本の文庫新装版です。
2.『嫁ぐ日 狸穴あいあい坂』(2023/3/17発売)
集英社
<あらすじ>
元火盗改方与力の祖父と麻布狸穴町で暮らす結寿が、八丁堀同心の妻木道三郎とともに、界隈で巻き起こる事件の謎を解き明かす大人気シリーズ。妻木への初恋を胸の奥にしまい、御先手組の小山田家へ嫁いだ結寿。やがて夫の万之助と心を通わせあい、娘の香苗が誕生。ところが、予期せぬ出来事が婚家を襲う。
辛い別れを経て狸穴町へ帰った結寿。懐かしい人々との穏やかな毎日が始まるかと思いきや、かつてのように、妻木とともに様々な事件の解決に走り出すことに。押し込み騒動、花魁殺し、子攫い……。
罪に苦しむ人々の心を解きほぐすうちに、結寿自身の心にも変化の時が訪れて――
2020年の単行本の文庫版です。
3.『女だてら』(2023/2/24発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
文政11年、漢詩人・原古処の娘であるみちは、若侍に姿を変えた。昨年、秋月黒田家の嫡子が急死し、福岡の黒田本家の専横に対抗できる人物を立てるべく、京、そして江戸へと向かう密命をおびたためだ。女であることをひた隠しにしながら任務に邁進するみちに、兄の友人・石上玖左衛門という心強い旅の道連れができる。だが酒を酌みかわし、心を通わせていく一方で、みちは、彼にも秘密があるのではないかと疑心暗鬼に囚われる。不気味な追っ手の影、錯綜する思惑、巨大な陰謀―聡明なみちは得意の変装術と機転で、危機を切り抜けていくが…。
実在した漢詩人・原采蘋の数奇な半生と、秋月黒田家お家騒動の驚きの内幕をスリリングに描いた、圧巻の歴史ミステリー。
2020年の単行本の文庫版です。
4.『ひと夜の恋: 元禄お犬小屋異聞』(2022/6/22発売)
中央公論新社
<あらすじ>
第五代将軍・徳川綱吉が貞享二年(1685)に発した「生類憐みの令」から十年。巷に犬があふれ、ついに幕府は野良犬を収容する「御囲」を作った。中野村の「御囲」で数万頭の犬の世話をする娘・お吉は、「犬吉」と呼ばれていた。
赤穂浪士が討入りを果たした朝、一人の侍・依田との出会いが彼女の運命を大きく揺さぶる。討入りの興奮冷めやらぬ狂気の一夜の事件と、人生を動かす恋を描く時代長編。
2003年の単行本『犬吉』を改題した文庫新装版です。
5.『別れの季節: お鳥見女房』(2022/5/30発売)
短編集
新潮社
<あらすじ>
大人気シリーズ『お鳥見女房』ふたたび。黒船来航に大地震で世情騒然。でも、あの人の待つ家さえあれば、何も怖れることはない。次男二女も独立し、孫にも恵まれ、幸多い日々を過ごしていた珠世。
が、浦賀に黒船が来航し、雑司ヶ谷の居宅にも激震が。またかつて居候していた石塚源太夫の郷里、小田原は大地震に見舞われた。珠世は思い知る、時の流れは出会いとともに、別れを連れてくることを。
不穏な時代を生き抜く人の知恵と日々の歓びを描く連作短篇集。
2019年の単行本の文庫版です。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『鎌倉残影 歴史小説アンソロジー』(2022/11/2発売)
- 『麻阿と豪』(2022/10/5発売)
- 『きりきり舞いのさようなら』(2021/12/21発売)
■文庫本新刊
- 『其の一日-増補新版』(2023/5/25発売)
- 『嫁ぐ日 狸穴あいあい坂』(2023/3/17発売)
- 『女だてら』(2023/2/24発売)
- 『ひと夜の恋: 元禄お犬小屋異聞』(2022/6/22発売)
- 『別れの季節: お鳥見女房』(2022/5/30発売)
コンスタントに作品を発表している諸田玲子さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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