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堂場瞬一さんの代表的な人気シリーズ『刑事・鳴沢了シリーズ」。
「仏の鳴沢」と言われた祖父、そして「捜一の鬼」である父。3代続く刑事・鳴沢了を主人公とした警察小説です。 ストイックに捜査に挑む孤高の刑事・鳴沢が魅力的。
そんな堂場瞬一さんの「刑事・鳴沢了シリーズ」の読む順番を紹介いたします!
堂場瞬一「刑事・鳴沢了シリーズ」読む順番
全10作+外伝1作が中央公論新社から刊行されています。
おすすめの読む順番としても刊行順が一番良いので、順番に紹介していきます。
1.『雪虫』(2004年)
<あらすじ>
祖父・父を継いで新潟県警捜査一課の刑事となった鳴沢了は、晩秋の湯沢で殺された老女が、かつて宗教教団の教祖で、五十年前に殺人事件に関わったことを突き止めた。了は二つの事件の関連を確信するが、捜査本部長の父はなぜか了を事件から遠ざけるのだった。
正義は、そして歳月は、真実を覆い隠すのか?
こちらが第一作目です。
三代目刑事・鳴沢了の登場と、捜査本部長の父との関係性、そして事件の真相。人間ドラマとミステリーが融合し、非常に読ませるストーリーです。
一作目から続編の期待を抱かせる出来です。
2.『破弾』(2005年)
<あらすじ>
故郷を捨てた男は、それでも刑事にしかなれなかった。警視庁多摩署で現場に戻った了は、刑事部屋で倦厭され孤立する美女刑事とコンビを組む。命じられたホームレス傷害事件に腐る二人だが、被害者の周囲にはなぜか公安の影が……。
東京郊外の新興住宅地に潜む、過去の闇を暴けるのか? シリーズ第二弾。
2作目で鳴沢了は警視庁の多摩署勤務となります。
くだらない事件の担当になったと思いきや、その事件の裏には……という展開。
3.『熱欲』(2005年)
<あらすじ>
これはただの詐欺事件ではない、殺人事件だ――。青山署の生活安全課へと異動した鳴沢了は、「K社」の符号で呼ばれる出資詐欺グループを追う。事件は被害者の自殺、関係者の変死へとつながり、背後には中国系マフィアの存在が浮かび上がる。
捜査が困難を窮める中、かつての友で、NY市警刑事である内藤七海が了に力を貸す。
3作目では詐欺事件から殺人事件へと繋がる事件を追います。
4.『孤狼』(2005年)
<あらすじ>
行方不明となった刑事と、不審死を遂げた刑事。遺体の手には「鳴沢了」と書かれたメモが――。本庁の理事官に呼ばれた了は、新たな相棒と共に消えた刑事の捜索を命じられた。だが彼らの前に、謎の組織『十日会』が立ちはだかる。
尾行、妨害、脅迫……縺れた糸は、やがて警察内部の闇へと繋がっていく。
4作目は警察内部へと切り込んでいきます。
5.『帰郷』(2006年)
<あらすじ>
新潟県警捜査一課長だった父が死んだ。葬儀の翌日、一人の男が了を訪ねてくる。殺人事件の被害者遺族である彼の目的は、父が遺した唯一の未解決事件の再捜査であった。
遺品の備忘録に綴られた捜査への執念、犯人と名指しされた男の存在、そして謎の記号――。
「捜一の鬼」と呼ばれた父を超えるため、了は再び故郷に立つ。
5作目は父の死をきっかけに郷里に帰り、そこで事件解決に取り組みます。
6.『讐雨』(2006年)
<あらすじ>
連続少女誘拐殺人事件の犯人・間島を逮捕し、解散が目前に迫った捜査本部。裏付け捜査を担当した了は帰還途中、爆破事件に巻き込まれる。怪我を押して署に戻った了を待つ犯行声明。
「間島を釈放しろ。さもないと、爆発は続く」。だが間島は、協力者の存在を否定する――。
テロリストか、快楽犯か。爆弾魔の正体を暴き出せ。
6作目は爆弾犯を追っていきます。
『讐雨』は「しゅうう」と読みます。
7.『血烙』(2006年)
<あらすじ>
NY市警で研修中の了に届いた凶報。恋人の息子・勇樹がバスジャックに巻き込まれたという。だが、現場に駆けつけた了が見たのは、犯人の射殺体――勇樹は別の何者かに誘拐されていた。謎を深める事件。
容疑者として浮上する大物マフィアの影。異国の地を駆け巡る了が辿り着いた、事件の哀しき真相とは?
7作目は研修先のニューヨークで起きた事件に挑みます。
8.『被匿』(2007年)
<あらすじ>
西八王子署管内で代議士が不審死。ろくな捜査もないまま事故と断じられる。苛立つ鳴沢に地検から、死んだ議員が近々大規模収賄で事情聴取される予定だったとの裏情報が入る。
捜査を始めた鳴沢は議員が当夜女と一緒にいたことを突き止めるが…自殺か? それとも他殺か?
事件は思いがけず旧知の人物へとつながっていき―。
8作目は八王子で起きた代議士不審死事件を追っていきます。
9.『疑装』(2008年)
<あらすじ>
西八王子署管内で保護された、日本語は分かるようだが喋らない少年。鳴沢はどことなく勇樹と重なる彼を気遣うが、病院から忽然と消えてしまう。調査を進めると少年が日系ブラジル人であること、父親が罪を犯し、ブラジルに帰国したことが判明する。
単なる失踪なのか、あるいは…強引に捜査に乗り出した鳴沢は、一路群馬に飛ぶ。
9作目は日系ブラジル人少年の事件を追っていきます。
10.『久遠』(2008年)
<あらすじ>
夜明けに鳴ったインターフォンが事件の始まりだった。訪問者は青山署の刑事たち。彼らは開口一番、鳴沢のアリバイを確認してきた。前夜会っていた情報屋が殺され、その容疑をかけられたのだ。
美味しいネタとして仄めかされた言葉「ABC」―それが彼の命を奪ったのか?
自らの疑惑を晴らすため立ち上がる鳴沢だが…。
10作目。こちらが本編最終巻になります。
鳴沢に事件の嫌疑がかけられ……というストーリー。一気にクライマックスへ。
11.『七つの証言』(2012年)
外伝、短編集
<あらすじ>
警察を辞め私立探偵となった小野寺冴。閑古鳥が鳴く事務所に元相棒で警視庁に勤める鳴沢了から、俳優の息子・勇樹のボディガードをしてほしいという依頼がくる。破格の報酬につられ引き受けるが…(「不変」より)。
鳴沢にかかわる七人の目を通して「刑事として生まれた男」の真実を描き出す。人気シリーズ外伝登場。
11作目は外伝。短編集になります。
ドラマ版「鳴沢了シリーズ」
ドラマ化作品は以下になります。
現在、配信サイトなどでの配信はありません。DVDも発売されておらず、新たに放映されるのを期待して待ちましょう。
1.「警部補・鳴沢了〜破弾〜」
テレビ東京でドラマ化されています。
2005年3月16日にテレビ東京系列・BSジャパン共同制作の「女と愛とミステリー」で放送されました。主演は渡瀬恒彦さんです。
原作は2作目の『破弾』。
テレビ東京による番組紹介ページもあります。
2.「刑事・鳴沢了〜東京テロ、史上最悪の24時間〜」
フジテレビでのドラマ化作品。
坂口憲二さん主演で、2010年に『讐雨』を原作として「土曜プレミアム」で放映されました。
3.「刑事・鳴沢了2〜偽りの聖母〜」
同じくフジテレビでのドラマ化作品。
坂口憲二さん主演で、2011年に『雪虫』を原作として「金曜プレステージ」で放映されました。
まとめ
それではおさらいします。
堂場瞬一「刑事・鳴沢了シリーズ」の読む順番は以上のようになります。
鳴沢了のストイックな姿勢とストーリー展開のスピード感。一気に読めますので全作読破に挑戦してみましょう。
それでは、良い読書体験を!
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