ハードボイルド作家、そして歴史小説作家の巨星として活躍する北方謙三さん。
そんな北方謙三さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
北方謙三の単行本新刊情報
1.『黄昏のために』(2024/6/10発売)
最新刊、掌編集
文藝春秋
<あらすじ>
ハードボイルド小説から『三国志』、「大水滸」シリーズなど、その偉業は原稿用紙を重ねると3人分の背丈になる(本人談)という言わずもがなの巨匠・北方謙三さん。昨年、超大作『チンギス紀』を完走されましたが、実は、歴史大長篇の傍らで「原稿用紙15枚ぴったり」の掌篇を書き継いでいました。
2017年の不定期連載開始から足掛け7年。ついに一冊の本に結実しました。タイトルは、『黄昏のために』。
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『チンギス紀 十七 天地』(2023/7/26発売)
集英社
<あらすじ>
草原に生まれ、大地を駈け、かつてない規模の国を築いたチンギス・カンが、最後の戦場に立つ。圧巻の最終章!チンギスは病床にある長子ジョチのもとを訪れたのち、草原へと向かう帰還の途につく。西夏領内に入ったチンギスは、ある城にただならぬ気配を感じた。それは黒水城と呼ばれ、砂漠に囲まれており、ウキという謎の人物が主とされていた。
一方、チンギスから受けた傷を山中で癒すマルガーシに、カルアシンから見事な剣が手渡される。贈り主は明かされなかったが、マルガーシは戦に向けて隊の修練を重ねていく。アウラガの宮殿に戻ったチンギスは、ソルタホーンから国を揺るがす一大事を告げられた。突如生じた戦いに、チンギスは将軍だけでなくボオルチュも帯同させる――。
「チンギス紀」全17巻、ついに完結。
3.『北斗に誓えば (完全版 十字路が見える)』(2023/3/25発売)
岩波書店
<あらすじ>
「バーがあって君が飲んでいて」「人生の旅でまた会おう」など百篇のエッセイに加え、松浦寿輝氏との特別対談「もうひとつの十字路」を収めた最終巻。「一読勃起、再読慙愧の快文章に心が震える。時代の十字路に立って北方謙三が凝視したものは何か。
それを知りたければ、これを読むしかないのだ」(五木寛之)
4.『チンギス紀 十六 蒼氓』(2023/3/24発売)
集英社
<あらすじ>
ホラズム国の皇子が大軍を率いてチンギス・カンとの一大決戦に臨む!カラ・クム砂漠の戦場からホラズム軍が離脱する。チンギス・カンは、スブタイとジェべ、バラ・チェルビの三人の将軍にその追討を命じた。ホラズム国の帝は西へと退却しながらも、モンゴル軍との戦を継続する。スブタイらは敵の誘いに乗ることを決断した。
一方、ホラズム国の皇子ジャラールッディーンは、南の地で2万騎の指揮を任された。モンゴル国の将軍シギ・クトクがその討伐に向かう。皇子は原野に本営を置き、ジャムカの息子マルガーシもそこにいた。皇子が初めて大軍を率いてモンゴル軍との戦いに挑む。
大国との戦いがついに最終局面をむかえる、好評第16巻。
5.『南雲を指して (完全版 十字路が見える) 』(2023/2/21発売)
岩波書店
<あらすじ>
二十年ぶりの親友との再会を語った「歳月は友情になにを作り出すのか」、タクラマカン砂漠疾走の記「揺れる河中に地球の不思議があった」など九十九篇のエッセイに加え、連作小説完結篇「ラストショット」を収録。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
北方謙三の文庫本新刊情報
1.『日向景一郎シリーズ1 風樹の剣』(2025/1/15発売)
文庫最新刊
双葉社
<あらすじ>
孤高の剣士だった祖父から日向流をたたき込まれた日向景一郎。臆病者とそしられ、人を斬ることをためらう齢18の青年は、祖父の言葉を胸に幼少期に姿を消した父を「斬る」ため旅をする。
己はなんのために生まれてきたのか。過酷な経験とともに凄味を増していく景一郎の成長と血塗られた生きざまを描く圧巻の剣豪小説、5カ月連続刊行第一弾。
1996年刊行作品の文庫新装版です。
2.『チンギス紀 三 虹暈』(2024/12/20発売)
集英社
<あらすじ>
モンゴル族の覇権をめぐり、テムジンのキャト氏とタイチウト氏の対立は激しさを増しつつあった。タイチウト氏の長のひとりであるトドエン・ギルテは、軍師役のオルジャの提言で、テムジンとの戦いに助勢させるため、玄翁と呼ばれる老人のもとを訪れる。コンギラト族の領内に住む玄翁は圧倒的な気をまとっており、自在に動く強力な五十騎の精鋭を率いていた。玄翁はトドエン・ギルテの依頼を受け、羊百頭分の働きをすることを約束する。
テムジンと、ジャンダラン氏のジャムカは、タイチウト氏との戦いで、玄翁が率いる五十騎の恐るべき力を目の当たりにすることに……。
2018年刊行作品の文庫版です。
3.『チンギス紀 二 鳴動』(2024/11/20発売)
集英社
<あらすじ>
同じモンゴル族のタイチウト氏がテムジンを狙っていた。南の地で蕭源基と出会って『史記』に触れ、ボオルチュという従者を得たテムジンは、それを知りつつ父祖の地に戻る。そして、モンゴル族をひとつにまとめるために旗を掲げ、自らの存在を知らしめるために、ボオルチュに加えて、槍の達人ジェルメ、弟のカサルを連れて、4騎で草原を疾駆することを決意した。だがある日、テムジンたちの行く手を塞ごうとする20騎が現れる……。
一方、モンゴル族ジャンダラン氏の血気盛んなジャムカは、北方のメルキト族と対立していた。ジャムカはテムジンと同年齢で、同じくモンゴル族としての誇りを持っていた。ますます目が離せない展開が続く第二巻。
2018年刊行作品の文庫版です。
4.『(新装版)三国志 十三の巻 極北の星』(2024/11/15発売)
角川春樹事務所
<あらすじ>
曹真を大将軍とする三十万の魏軍の進攻に対し、諸葛亮孔明率いる蜀軍は、南鄭で迎撃の構えをとる。緒戦を制した蜀軍だったが、止むことのない長雨に両軍撤退を余儀なくされる。蜀の存亡を賭ける孔明に対し、長安を死守すべく魏の運命を背負う司馬懿。そして、時代を生き抜いた馬超、爰京は戦いの果てに何を思うか……。
壮大な叙事詩の幕が降りる。傑作「北方版・三国志」新装版、堂々の完結。
1998年刊行作品の文庫新装版です。
5.『チンギス紀 一 火眼』(2024/10/18発売)
集英社
<あらすじ>
12世紀、テムジン(のちのチンギス・カン)は、草原に暮らすモンゴル族のキャト氏に生まれた。10歳のとき、モンゴル族を束ねるはずだった父イェスゲイが、タタル族に殺害されてしまう。テムジンのキャト氏は衰退し、同じモンゴル族のタイチウト氏のタルグダイとトドエン・ギルテが台頭、テムジンたちに敵対し始める。危機的な状況のもとで、テムジンは、ある事情から異母弟ベクテルを討ったのち、独りいったん南へと向かった……。草原の遊牧民として生まれ、のちに世界を震撼させることになる男は、はじめに何を見たのか?
人類史を一変させた男の激動の生涯、そこに関わった人間たちの物語を描く新シリーズ、待望の第一巻。
2018年刊行作品の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『黄昏のために』(2024/6/10発売)
- 『チンギス紀 十七 天地』(2023/7/26発売)
- 『北斗に誓えば (完全版 十字路が見える)』(2023/3/25発売)
- 『チンギス紀 十六 蒼氓』(2023/3/24発売)
- 『南雲を指して (完全版 十字路が見える) 』(2023/2/21発売)
■文庫本新刊
- 『日向景一郎シリーズ1 風樹の剣』(2025/1/15発売)
- 『チンギス紀 三 虹暈』(2024/12/20発売)
- 『チンギス紀 二 鳴動』(2024/11/20発売)
- 『(新装版)三国志 十三の巻 極北の星』(2024/11/15発売)
- 『チンギス紀 一 火眼』(2024/10/18発売)
次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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