2001年『インストール』で17歳にして第38回文藝賞を受賞し、2004年に『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞した綿矢りささん。
そんな綿矢りささんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
綿矢りさの単行本新刊情報
1.『パッキパキ北京』(2023/12/5発売)
最新刊
集英社
<あらすじ>
コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。
街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ! 北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは……?
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『嫌いなら呼ぶなよ』(2022/7/27発売)
短編集
河出書房新社
<あらすじ>
妻の親友のホームパーティーに招かれた僕。だがそれは僕を被告とする「ミニ裁判」になって・・・・・
綿矢りさの新境地を示す作品集!
3.『あのころなにしてた?』(2021/9/28発売)
日記
新潮社
<あらすじ>
失ったことだけでなく、得たものにも目を向けてみよう――。コロナに揺れる世界、自らの小説と心のうちを見つめた2020年の日記。
小説ではありません。
文庫版が発売です(下記参照)。
4.『オーラの発表会』(2021/8/26発売)
集英社
<あらすじ>
「人を好きになる気持ちが分からないんです」海松子(みるこ)、大学一年生。他人に興味を抱いたり、気持ちを推しはかったりするのが苦手。趣味は凧揚げ。特技はまわりの人に脳内で(ちょっと失礼な)あだ名をつけること。友達は「まね師」の萌音(もね)、ひとりだけ。なのに、幼馴染の同い年男子と、男前の社会人から、 気づけばアプローチを受けていて……。
「あんまり群れないから一匹狼系なんだと思ってた」「片井さんておもしろいね」「もし良かったらまた会ってください」「しばらくは彼氏作らないでいて」「順調にやらかしてるね」
――「で、あんたはさ、高校卒業と大学入学の間に、いったい何があったの?」
綿矢りさデビュー20周年!
他人の気持ちを読めない女子の、不器用で愛おしい恋愛未満小説。
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
綿矢りさの文庫本新刊情報
1.『あのころなにしてた?』(2024/8/28発売)
文庫最新刊、エッセイ
新潮社
<あらすじ>
すべての予定が消えた今、今日は何をしよう――。深刻さと楽観視がくるくる入れ替わったあのころ。おうち時間に作った「嚙むとゴリゴリ鳴るほど固いパン」を家族で食べ、リモートでラジオに生出演し、カフェでマスクをつけて談笑する女子高生を見て「好きな人のマスク姿」にときめく様を想像する。
2020年、めまぐるしい日々のなか綴られた著者初の日記エッセイ。直筆のカラー挿絵や写真、計34点を豪華収録。
2021年刊行作品の文庫版です。
2.『オーラの発表会』(2024/6/20発売)
集英社
<あらすじ>
「人を好きになる気持ちが分からないんです」大学一年生の海松子(みるこ)は、対人関係が苦手。お洒落や恋には興味なし。特技は脳内で他人に(ちょっと失礼な)あだ名をつけることで、口臭から相手が食べたものを当てる能力を磨き中。
友達は、人の髪型や服を真似する「まね師」の萌音(もね)だけ。人を好きになる気持ちもわからないのに、幼馴染とイケメン社会人から好意を寄せられていて!?
「あんまり群れないから一匹狼系なんだと思ってた」「片井さんておもしろいね」「もし良かったらまた会ってください」「しばらくは彼氏作らないでいて」「順調にやらかしてるね」
――「で、あんたはさ、高校卒業と大学入学の間に、いったい何があったの?」
風変わりな女子大学生が主人公で、綿矢りさワールド全開!
周りとうまくやりたいのにやれない主人公の、不器用で愛おしい恋愛未満小説。
2021年刊行作品の文庫版です。
3.『生のみ生のままで』(2022/6/17発売)
集英社
<あらすじ>
「私たちは、友達じゃない」25歳、夏。恋人と出かけたリゾートで、逢衣(あい)は彼の幼なじみと、その彼女・彩夏(さいか)に出逢う。芸能活動をしているという彩夏は、美しい顔に不遜な態度で、不躾な視線を寄越すばかりだったが、四人で行動するうちに打ち解けてゆく。
東京へ帰った後、逢衣は彩夏と急速に親しくなった。やがて恋人との間に結婚の話が出始めるが、ある日とつぜん彩夏から唇を奪われ、「最初からずっと好きだった」と告白される。
彼女の肌が、吐息が、唇が、舌が、強烈な引力をもって私を誘う――。
綿矢りさ堂々の新境地! 女性同士の鮮烈なる恋愛小説。
2019年刊行作品の文庫版です。
4.『意識のリボン』(2020/2/20発売)
短編集
集英社
<あらすじ>
「私は絶対長生きするからね」母を亡くした20代半ばの真彩は、父にそう誓ってすぐ交通事故に遭ってしまう。激痛の中、目を開けると自分の身体を見下ろしていて!?「意識のリボン」結婚を控えた27歳の妹の引っ越しを手伝っていると、全裸の妹が女同士で寝そべっている写真が出てきた。驚く私に妹は!?
「履歴の無い妹」娘、妻、母―。様々な女性の人生に寄り添うように心の動きを描き切る短編集。
2017年刊行作品の文庫版です。
5.『私をくいとめて』(2020/2/7発売)
朝日新聞出版
<あらすじ>
黒田みつ子、もうすぐ33歳。悩みは頭の中の分身が解決してくれるし、一人で生き続けてゆくことになんの抵抗もない、と思っていた。でも、私やっぱりあの人のことが好きなのかな?
同世代の繊細な気持ちの揺らぎを、たしかな筆致で描いた著者の真骨頂。
2017年刊行作品の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『パッキパキ北京』(2023/12/5発売)
- 『嫌いなら呼ぶなよ』(2022/7/27発売)
- 『あのころなにしてた?』(2021/9/28発売)
- 『オーラの発表会』(2021/8/26発売)
■文庫本新刊
- 『あのころなにしてた?』(2024/8/28発売)
- 『オーラの発表会』(2024/6/20発売)
- 『生のみ生のままで』(2022/6/17発売)
- 『意識のリボン』
(2020/2/20発売) - 『私をくいとめて』
(2020/2/7発売)
比較的マイペースに作品を発表している綿矢りささん。新作が楽しみです。
それでは、良い読書体験を!
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