1992年、『三たびの海峡』で第14回吉川英治文学新人賞を受賞した帚木蓬生(はははぎ・ほうせい)さん。精神科医として執筆を続けています。
そんな帚木蓬生さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
帚木蓬生の単行本新刊情報
1.『香子(五)紫式部物語』(2024/4/25発売)
最新刊
PHP研究所
<あらすじ>
一条天皇が崩御し、皇太后となった彰子のもとで取次役などを務める香子(紫式部)。「源氏の物語」に込めた本意をいち早く理解してくれていた同僚の女房が亡くなり、悲しみに暮れながらも、ついに最後の帖を完成させた。娘・賢子も彰子に仕えることになり安堵しつつ、「源氏絵」とともにこれまでの物語を振り返る。
『源氏物語』とともに香子の人生を描くという、王朝文学の頂点に挑んだ歴史長編、最終巻。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『香子(四)紫式部物語』(2024/3/27発売)
PHP研究所
<あらすじ>
皇子二人を生んだ彰子に仕える、香子(紫式部)。彼女の書く「源氏の物語」は一条天皇も愛読するほど、宮中で影響力を持つようになる。香子は、ともに宮仕えする女房たちの境遇や悩みに触れ、様々な「女人の哀しみ」を物語に織り込んでいく。
一方、道長は彰子の子である敦成親王を東宮とすべく、暗躍し――。
香子の人生の変動とともに、『源氏物語』「下若菜」~「総角」の帖を執筆する様を描く、圧巻の大河小説。
3.『香子(三) 紫式部物語』(2024/2/29発売)
PHP研究所
<あらすじ>
大河ドラマで話題の「紫式部」と「源氏物語」を描く、帚木文学の最高傑作、第3弾!一条天皇の中宮であり、藤原道長の娘・彰子に仕える香子(紫式部)は、道長から彰子への進講を依頼される。彰子に白楽天の『新楽府』を手ほどきしながらも、香子は自身が物語を生み出すことについての思索を深める。
さらに彰子が懐妊、皇子出産と、道長一家の権力が増していく中、香子が紡ぎ出す『源氏物語』は「少女」~「上若菜」の帖に進み、「玉鬘」十帖や女三宮降嫁など、光源氏の華々しい世界を描き出していく。
4.『香子(二) 紫式部物語』(2024/1/30発売)
PHP研究所
<あらすじ>
都へ戻った香子(紫式部)は、一条帝の中宮・藤原彰子に出仕しながら、「源氏物語」紅葉賀~朝顔の帖に取り組む。全五巻の大河小説。
5.『香子(一)紫式部物語』(2023/12/13発売)
PHP研究所
<あらすじ>
父や祖母の薫陶を受けて育った香子(紫式部)は、「いつの日か、『蜻蛉日記』を超えるものを書いてほしい」という早世した姉の想いを胸に、物語への素養を深めていく。夫との短い結婚生活、家族とともに向かった越前での暮らし……その中で、香子はまったく新しい物語を紡いでいく。
香子の人生とともに、1巻では『源氏物語』「桐壺」~「末摘花」の帖についても描き出した、著者渾身の長編小説。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
帚木蓬生の文庫本新刊情報
1.『沙林 偽りの王国』(2023/8/29発売)
文庫最新刊
新潮社
<あらすじ>
1995年3月20日月曜日の朝。東京の地下鉄は突然、阿鼻叫喚に包まれた。複数路線での同時テロ。車内では正体不明の液体が異臭を放ち、通路で地上で人々は次々と倒れた。毒物はサリン。その治療法を熟知していたのは九州大学医学部だった。
九大チームは、前年の松本サリン事件でいち早く毒物を特定、捜査方針に大きな疑問を呈していたのだ……。
2021年の単行本の文庫版です。
2.『ソルハ』(2020/7/17発売)
集英社
<あらすじ>
1996年9月、アフガン政権崩壊。タリバンが首都カブールを制圧し、国民の意見を無視する圧政を敷いた。特に女性には教育の権利も外出の自由も存在しない。それでもビビは、勉強にも世界の動きにも好奇心旺盛な少女だった。
生まれた時から戦争が日常の風景だったビビは、何を決意し、どんな支えを持って生き抜いたのか。平和へのメッセージを込めた渾身の一冊。
第60回小学館児童出版文化賞受賞作。
2010年の単行本の文庫版です。
3.『襲来』(2020/7/15発売)
講談社
<あらすじ>
安房国の港町・片海で漁師をしていた見助は、京の寺々に遊学していたという僧侶と出会う。僧はやがて日蓮と名を改め、鎌倉の松葉谷に草庵を構えて辻説法を始める。見助も鎌倉まで従い、草庵で日蓮の身の回りの世話をするようになる。その後日蓮は、他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。
幕府がこのまま邪宗を放置し法華経を用いなければ、国内の災難が続き他国からの侵略を受けると主張した。そして見助は日蓮の予言に伴い、九州の対馬に一人で赴くことになる。日蓮の目となり耳となるために。
鎌倉から京の都までは陸路、京から博多さらに壱岐・対馬までは海路だ。遥か遠国の地への、見助の苦難の旅が始まった。
2018年の単行本の文庫版です。
4.『守教』(2020/3/27発売)
新潮社
<あらすじ>
九州の筑後領高橋村。この小さな村の大庄屋と百姓たちは、キリスト教の信仰を守るため命を捧げた。戦国期から明治まで三百年。実りの秋も雪の日も、祈り信じ教えに涙する日々。「貧しい者に奉仕するのは、神に奉仕するのと同じ」イエズスの言葉は村人の胸に沁み通り、恩寵となり、生きる力となった。
宣教師たちは諸国を歩き、信仰は広がると思われたが、信長の横死を機に逆風が吹き始める。
2017年の単行本の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『香子(五)紫式部物語』(2024/4/25発売)
- 『香子(四)紫式部物語』(2024/3/27発売)
- 『香子(三) 紫式部物語』(2024/2/29発売)
- 『香子(二) 紫式部物語』(2024/1/30発売)
- 『香子(一)紫式部物語』(2023/12/13発売)
■文庫本新刊
- 『沙林 偽りの王国』(2023/8/29発売)
- 『ソルハ』(2020/7/17発売)
- 『襲来』(2020/7/15発売)
- 『守教』(2020/3/27発売)
コンスタントに作品を発表している帚木蓬生さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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