2018年、『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞した門井慶喜(かどい・よしのぶ)さん。
そんな門井慶喜さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
門井慶喜の単行本新刊情報
1.『天災ものがたり』(2023/7/26発売)
最新刊、短編集
講談社
<あらすじ>
地震、津波、火事、飢饉、豪雪、火山の噴火、河川の氾濫……。日本史上に起こった大災害を直木賞作が克明に記した圧巻の連作短篇小説集。(以下、収録作品)
江戸時代初期「囚人」・・・時は明暦。小火に始まる火事はからっ風のあおりを受けて、江戸を焼き尽くす。その時、小石川の牢屋に入っていた男を救った奇跡とは?明治時代「漁師」・・・百二十七年前に東北を襲った三陸沖地震。その復興に至る道のりは、現代社会の防災上の大きな教訓と学びとなった。
昭和「小学校教師」・・・昭和三十八年。新潟から上京する列車に乗った女性教諭を襲ったのは、記録的な豪雪だった。これは、天災だけでなく、発達した交通網による人災の記録でもある。
(ほか3篇)
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『文豪、社長になる』(2023/3/10発売)
文藝春秋
<あらすじ>
芥川龍之介や直木三十五、川端康成などの協力を得、菊池寛が発行した「文藝春秋」創刊号はたちまち完売する。読者が、時代が求めた雑誌は部数を伸ばし、会社も順風満帆の成長を遂げていく。しかし次第に、社業や寛自身にも暗い影が。芥川、直木という親友たちとの早すぎる死別、社員の裏切り、戦争協力による公職追放、そして、会社解散の危機……。
激動の時代に翻弄されながらも、文豪として、社長として、波乱に満ちた生涯を送った寛が、最後まで決して見失わなかったものとは――。
『家康、江戸を建てる』『銀河鉄道の父』の著者による、圧倒的カタルシスの感動作
3.『江戸一新』(2022/12/20発売)
中央公論新社
<あらすじ>
明暦3年(1657)1月、江戸が燃え尽きた――。のちに言う「明暦の大火」である。日本史上最大、世界史的に見ても有数の焼失面積と死者数を出したこの大惨事に立ち上がった男がいた。代官の息子に生まれながら、先代将軍・家光の小姓から立身出世を遂げた老中・松平伊豆守信綱。
その切れ者ぶりから「知恵伊豆」と呼ばれた信綱は、町奴の長兵衛を「斥候」として使いながら、「江戸一新」に乗り出した。現在の東京に繋がる大都市・大江戸への「建て替え」が始まったのだ。
4.『信長、鉄砲で君臨する』(2022/2/10発売)
祥伝社
<あらすじ>
天文十二年、種子島に鉄砲が伝来した。この時、領主・種子島時堯は日本を植民地化から守る選択をした。今後、鉄砲は“買う”のではなく“作る”のだと。その頃、織田信長は吉法師と呼ばれ、那古野に城を与えられたばかり。弱小ながらも、鉄砲に出会った吉法師は目を爛々と輝かせ、天下取りを確信した。以来、根来寺に鉄砲を作らせ、堺の商人・今井宗久らに火薬を調達させ、戦場で新たな戦法を試み、築城の方法まで変えていった――
武士の魂を抱きつつ、ヨーロッパ文明を最大限に活用した信長と新しい道を歩み始めた日本を描く!
5.『ロミオとジュリエットと三人の魔女』(2021/11/26発売)
講談社
<あらすじ>
ロミオとジュリエットとフォルスタッフとイアーゴーとヴァイオラとシャイロック……さらにはシェイクスピアまでが一堂に会して、どたばたを繰り広げる。あの世界的名作群の誕生秘話が、今明かされる!?
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
門井慶喜の文庫本新刊情報
1.『銀閣の人』(2023/9/22発売)
文庫最新刊
KADOKAWA
<あらすじ>
応仁の乱は、京の街を焼け跡にしようとしていた。室町幕府八代将軍・足利義政は、京の秩序を守る責務から目をそらし、自らの美意識の顕現に挑んだ。孤独な将軍は、何に苦悩し、何を実現しようとしたのか。
日本建築の源流となった“銀閣寺”建立の秘密に迫った歴史巨編。
2020年の単行本の文庫版です。
2.『東京、はじまる』(2023/4/5発売)
文藝春秋
<あらすじ>
日本銀行本店や東京駅など、近代日本を象徴する建物を矢継ぎ早に設計した、明治を代表する建築家・辰野金吾。下級武士から身を立てるべく学問に励み、洋行して列強諸国と日本の差に焦り、帰国後はなんと恩師ジョサイア・コンドルを蹴落として日銀の建築を横取りする……!
周囲を振り回しながらも、この維新期ならではの超人・金吾は熱い志で近代日本の顔を次々を作り上げていく。
日銀の地下にある意外な仕掛け、東京駅の周辺にかつて広がっていた海の蘊蓄など、誰もが見慣れた建築物の向こうに秘められたドラマを知ることもできる。
2020年の単行本の文庫版です。
3.『自由は死せず』(2023/1/12発売)
双葉社
<あらすじ>
土佐藩の上級武士の家に生まれた板垣退助。若い頃は時世に興味なし。藩主の山内容堂に”最悪”と評された男は、幕末の動乱を経て武器を捨て、言論で生きる道を歩む。誰もが政治に参加できる世の中に!と主張し、自由民権運動を推し進めた板垣退助。
西郷隆盛、江藤新平、後藤象二郎らと幕末維新を駆け抜けた波乱万丈の生涯を描く!
2019年の単行本の文庫版です。
4.『定価のない本』(2022/10/19発売)
東京創元社
<あらすじ>
神田神保町――江戸時代に旗本の屋敷地としてその歴史は始まり、明治期は多くの学校がひしめく文化的な学生街に、そして大正十二年の関東大震災を契機に古書の街として発展してきたこの地は、終戦から一年を経て復興を遂げつつあった。その街の一隅で、ひとりの古書店主が人知れずこの世を去る。男は崩落した古書の山に圧し潰され、あたかも商売道具に殺されたかのような皮肉な最期を迎えた。古くから付き合いがあった男を悼み、同じく古書店主である琴岡庄治は事後処理を引き受けるが――
直木賞作家である著者の真骨頂とも言うべき長編ミステリ。
2019年の単行本の文庫版です。
5.『新選組の料理人』(2021/2/9発売)
光文社
<あらすじ>
戦に焼けた京の町で炊き出しをすることになった新選組、料理ができる者がいない。滅法まずいその粥に文句をつけた菅沼鉢四郎は、原田左之助の命により剣を握らぬ「賄方」として新選組に入隊することに。
菅沼は数々の難題に直面しながら、隊士の暮らしや愛憎、組織の矛盾を間近で目にしていく。
「まかない専門」隊士が炊事場から見た、新選組の暮らし、嫉妬、家族愛とは。
食べ、生き、戦い、やがて歴史の波間に消える新選組を新視点から描く。
2018年の単行本の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『天災ものがたり』(2023/7/26発売)
- 『文豪、社長になる』(2023/3/10発売)
- 『江戸一新』(2022/12/20発売)
- 『信長、鉄砲で君臨する』(2022/2/10発売)
- 『ロミオとジュリエットと三人の魔女』(2021/11/26発売)
■文庫本新刊
コンスタントに作品を発表している門井慶喜さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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