2008年、「魚神」で第21回小説すばる新人賞をを受賞してデビューした千早茜(ちはや・あかね)さん。直木賞の候補に挙がったこともあります。
そんな千早茜さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
千早茜の単行本新刊情報
1.『雷と走る』(2024/8/22発売)
最新刊
河出書房新社
<あらすじ>
幼い自分を守ってくれたガードドッグの「虎」。虎は、私が所有した唯一の愛だった。
直木賞作家が満を持して描く、犬と生きる真実。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『グリフィスの傷』(2024/4/26発売)
短編集
集英社
<あらすじ>
からだは傷みを忘れない――たとえ肌がなめらかさを取り戻そうとも。「傷」をめぐる10の物語を通して「癒える」とは何かを問いかける、切々とした疼きとふくよかな余韻に満ちた短編小説集。
「みんな、皮膚の下に流れている赤を忘れて暮らしている」。ある日を境に、「私」は高校のクラスメイト全員から「存在しない者」とされてしまい――「竜舌蘭」
「傷が、いつの日かよみがえってあなたを壊してしまわないよう、わたしはずっと祈り続けます」。公園で「わたし」が「あなた」を見守る理由は――「グリフィスの傷」
「瞬きを、する。このまぶたに傷をつけてくれたひとのことをおもう」。「あたし」は「さやちゃん先生」をめがけて、渋谷の街を駆け抜ける――「まぶたの光」
……ほか、からだに刻まれた傷を精緻にとらえた短編10作を収録。
3.『マリエ』(2023/8/25発売)
文藝春秋
<あらすじ>
40歳目前に離婚した桐原まりえは、寂しさよりも清々しさを感じていた。新直木賞作家が描く、おとなの女性の幸福と結婚を巡る物語。
4.『赤い月の香り』(2023/4/26発売)
集英社
<あらすじ>
「君からはいつも強い怒りの匂いがした」カフェでアルバイトをしていた朝倉満は、客として来店した小川朔に、自身が暮らす洋館で働かないかと勧誘される。朔は人並外れた嗅覚を持つ調香師で、その洋館では依頼人の望む香りをオーダーメイドで作り出す仕事をしていた。
朔のもとには、香りにまつわるさまざまな執着を持った依頼人が訪れる。その欲望に向き合ううちに、やがて朔が満を仕事に誘った本当の理由が分かり……。
香りを文学へと昇華させた、第6回渡辺淳一文学賞受賞作『透明な夜の香り』に続く、ドラマチックな長編小説。
5.『こりずに わるい食べもの』(2022/11/25発売)
エッセイ
ホーム社
<あらすじ>
偏屈な食いしん坊作家・千早茜による、「体にいい」の呪縛を解く異色の食エッセイ。シリーズ第3弾となる本作では、京都を離れ、初の東京ひとり暮らしへ……。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
千早茜の文庫本新刊情報
1.『ひきなみ』(2024/7/25発売)
文庫最新刊
KADOKAWA
<あらすじ>
脱獄犯の男と消えた彼女。女として現代を生き抜くすべての女性たちへ。思春期の出来事を機に真以に心を寄せる葉だったが、真以は脱獄犯の男と共に逃亡、姿を消してしまう。20年後、ネット上で真以を見つけた葉はたまらず会いに行くが――。
現代を生きるすべての女性に贈る物語
2021年の単行本の文庫版です。
2.『しつこく わるい食べもの』(2024/5/21発売)
エッセイ
集英社
<あらすじ>
いいさ、いいさ、いまくらい好きなものを食べるがいいさ。
驚愕と共感の声がどしどし寄せられた食エッセイ、シリーズ第2弾!ハンニバル・レクター博士に憧れ、炊飯器を擁護し、要らぬ助言に噛みつき、よく腹を下す。そんな偏屈でめんどくさい食いしん坊作家の自由な日常は、否応なくコロナ禍に侵食されていく。それでも――。
あなたとわたしの欲望を肯定する、ひねくれものの力強い応援歌。人気イラストレーター・北澤平祐氏の挿画も多数収録。
2021年の単行本の文庫版です。
3.『さんかく』(2023/10/12発売)
祥伝社
<あらすじ>
恋はもういらないというデザイナーの夕香。かつて夕香の職場でバイトをしていた正和。恋人の正和よりも研究一筋の、大学院生の華。偶然再会した夕香と正和はたびたび食事を共にするうちに、夕香の暮らす京町家で同居することに。理由は食の趣味が合うから。ただそれだけ。なのに、正和は華にどうしても打ち明けられなくて……。
揺れ動く、三角関係未満の女、男、女の物語。
2019年の単行本の文庫版です。
4.『透明な夜の香り』(2023/4/20発売)
集英社
<あらすじ>
元・書店員の一香がはじめた新しいアルバイトは、古い洋館の家事手伝い。その洋館では、調香師の小川朔が、オーダーメイドで客の望む「香り」を作る仕事をしていた。人並み外れた嗅覚を持つ朔のもとには、誰にも言えない秘密を抱えた女性や、失踪した娘の手がかりを求める親など、事情を抱えた依頼人が次々訪れる。一香は朔の近くにいるうちに、彼の天才であるがゆえの「孤独」に気づきはじめていた――。
「香り」にまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。
2020年の単行本の文庫化作品です。
5.『神様の暇つぶし』(2022/7/6発売)
文藝春秋
<あらすじ>
親を亡くし一人になった20歳の夏、父よりも年上の写真家の男と出会った――。男の最後の写真集を前にあのひとときが蘇る。妙に人懐っこいくせに、時折みせるひやりとした目つき。臆病な私の心に踏み込んで揺さぶった。
彼と出会う前の自分にはもう戻れない。唯一無二の関係を生々しく鮮烈に描いた恋愛小説。
2019年の単行本の文庫化作品です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『雷と走る』(2024/8/22発売)
- 『グリフィスの傷』(2024/4/26発売)
- 『マリエ』(2023/8/25発売)
- 『赤い月の香り』(2023/4/26発売)
- 『こりずに わるい食べもの』(2022/11/25発売)
■文庫本新刊
- 『ひきなみ』(2024/7/25発売)
- 『しつこく わるい食べもの』(2024/5/21発売)
- 『さんかく』(2023/10/12発売)
- 『透明な夜の香り』(2023/4/20発売)
- 『神様の暇つぶし』(2022/7/6発売)
コンスタントに作品を発表している千早茜さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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