2008年、「魚神」で第21回小説すばる新人賞をを受賞してデビューした千早茜(ちはや・あかね)さん。直木賞の候補に挙がったこともあります。
そんな千早茜さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
千早茜の単行本新刊情報
1.『眠れない夜のために』(2024/11/15発売)
最新刊、短編集
平凡社
<あらすじ>
直木賞作家・千早茜が紡ぐ、10の夜の物語。人気イラストレーター・西淑による美しい挿絵とともに味わう、「眠れない夜」をテーマにした短編集。「眠らなくてはと、まぶたを閉じる。けれど、目の奥にすこんとした空洞がある」。家族が寝静まった深夜、ひとり台所に佇む時間──第一夜「空洞」
「夜にあるのは、見えない恐ろしさではなく、見ようとしてしまう恐ろしさ」。美しい刺繡を生業とする「わたし」の暮らす土地に、ある日旅人が訪れて──第八夜「繡(うつく)しい夜」
「夜の底の黄金よ、君の寝顔は本当に変わらないから、こんな静かな晩は永遠に続く夜に閉じ込められてしまったような心持ちになるのだ」。眠り続ける「君」の呼吸に、傍らで耳をすます──第九夜「寝息」
……ほか、夜の世界へと誘う10篇を所収。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『雷と走る』(2024/8/22発売)
河出書房新社
<あらすじ>
幼い自分を守ってくれたガードドッグの「虎」。虎は、私が所有した唯一の愛だった。
直木賞作家が満を持して描く、犬と生きる真実。
3.『グリフィスの傷』(2024/4/26発売)
短編集
集英社
<あらすじ>
からだは傷みを忘れない――たとえ肌がなめらかさを取り戻そうとも。「傷」をめぐる10の物語を通して「癒える」とは何かを問いかける、切々とした疼きとふくよかな余韻に満ちた短編小説集。
「みんな、皮膚の下に流れている赤を忘れて暮らしている」。ある日を境に、「私」は高校のクラスメイト全員から「存在しない者」とされてしまい――「竜舌蘭」
「傷が、いつの日かよみがえってあなたを壊してしまわないよう、わたしはずっと祈り続けます」。公園で「わたし」が「あなた」を見守る理由は――「グリフィスの傷」
「瞬きを、する。このまぶたに傷をつけてくれたひとのことをおもう」。「あたし」は「さやちゃん先生」をめがけて、渋谷の街を駆け抜ける――「まぶたの光」
……ほか、からだに刻まれた傷を精緻にとらえた短編10作を収録。
4.『マリエ』(2023/8/25発売)
文藝春秋
<あらすじ>
40歳目前に離婚した桐原まりえは、寂しさよりも清々しさを感じていた。新直木賞作家が描く、おとなの女性の幸福と結婚を巡る物語。
5.『赤い月の香り』(2023/4/26発売)
集英社
<あらすじ>
「君からはいつも強い怒りの匂いがした」カフェでアルバイトをしていた朝倉満は、客として来店した小川朔に、自身が暮らす洋館で働かないかと勧誘される。朔は人並外れた嗅覚を持つ調香師で、その洋館では依頼人の望む香りをオーダーメイドで作り出す仕事をしていた。
朔のもとには、香りにまつわるさまざまな執着を持った依頼人が訪れる。その欲望に向き合ううちに、やがて朔が満を仕事に誘った本当の理由が分かり……。
香りを文学へと昇華させた、第6回渡辺淳一文学賞受賞作『透明な夜の香り』に続く、ドラマチックな長編小説。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
千早茜の文庫本新刊情報
1.『ひきなみ』(2024/7/25発売)
文庫最新刊
KADOKAWA
<あらすじ>
脱獄犯の男と消えた彼女。女として現代を生き抜くすべての女性たちへ。思春期の出来事を機に真以に心を寄せる葉だったが、真以は脱獄犯の男と共に逃亡、姿を消してしまう。20年後、ネット上で真以を見つけた葉はたまらず会いに行くが――。
現代を生きるすべての女性に贈る物語
2021年の単行本の文庫版です。
2.『しつこく わるい食べもの』(2024/5/21発売)
エッセイ
集英社
<あらすじ>
いいさ、いいさ、いまくらい好きなものを食べるがいいさ。
驚愕と共感の声がどしどし寄せられた食エッセイ、シリーズ第2弾!ハンニバル・レクター博士に憧れ、炊飯器を擁護し、要らぬ助言に噛みつき、よく腹を下す。そんな偏屈でめんどくさい食いしん坊作家の自由な日常は、否応なくコロナ禍に侵食されていく。それでも――。
あなたとわたしの欲望を肯定する、ひねくれものの力強い応援歌。人気イラストレーター・北澤平祐氏の挿画も多数収録。
2021年の単行本の文庫版です。
3.『さんかく』(2023/10/12発売)
祥伝社
<あらすじ>
恋はもういらないというデザイナーの夕香。かつて夕香の職場でバイトをしていた正和。恋人の正和よりも研究一筋の、大学院生の華。偶然再会した夕香と正和はたびたび食事を共にするうちに、夕香の暮らす京町家で同居することに。理由は食の趣味が合うから。ただそれだけ。なのに、正和は華にどうしても打ち明けられなくて……。
揺れ動く、三角関係未満の女、男、女の物語。
2019年の単行本の文庫版です。
4.『透明な夜の香り』(2023/4/20発売)
集英社
<あらすじ>
元・書店員の一香がはじめた新しいアルバイトは、古い洋館の家事手伝い。その洋館では、調香師の小川朔が、オーダーメイドで客の望む「香り」を作る仕事をしていた。人並み外れた嗅覚を持つ朔のもとには、誰にも言えない秘密を抱えた女性や、失踪した娘の手がかりを求める親など、事情を抱えた依頼人が次々訪れる。一香は朔の近くにいるうちに、彼の天才であるがゆえの「孤独」に気づきはじめていた――。
「香り」にまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。
2020年の単行本の文庫化作品です。
5.『神様の暇つぶし』(2022/7/6発売)
文藝春秋
<あらすじ>
親を亡くし一人になった20歳の夏、父よりも年上の写真家の男と出会った――。男の最後の写真集を前にあのひとときが蘇る。妙に人懐っこいくせに、時折みせるひやりとした目つき。臆病な私の心に踏み込んで揺さぶった。
彼と出会う前の自分にはもう戻れない。唯一無二の関係を生々しく鮮烈に描いた恋愛小説。
2019年の単行本の文庫化作品です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『眠れない夜のために』(2024/11/15発売)
- 『雷と走る』(2024/8/22発売)
- 『グリフィスの傷』(2024/4/26発売)
- 『マリエ』(2023/8/25発売)
- 『赤い月の香り』(2023/4/26発売)
■文庫本新刊
- 『ひきなみ』(2024/7/25発売)
- 『しつこく わるい食べもの』(2024/5/21発売)
- 『さんかく』(2023/10/12発売)
- 『透明な夜の香り』(2023/4/20発売)
- 『神様の暇つぶし』(2022/7/6発売)
コンスタントに作品を発表している千早茜さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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