ホラー、ミステリー、SF……さまざまなジャンルを書き分ける貴志祐介さん。どの作品も「人間」の本質を描いており、読む者の心に迫ってくるものがあります。
そんな貴志祐介さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
貴志祐介の単行本新刊情報
1.『さかさ星』(2024/10/2発売)
最新刊
KADOKAWA
<あらすじ>
戦国時代から続く名家・福森家の屋敷で起きた一家惨殺事件。死体はいずれも人間離れした凄惨な手口で破壊されており、屋敷には何かの儀式を行ったかのような痕跡が残されていた。福森家と親戚関係の中村亮太は、ある理由から霊能者の賀茂禮子と共に屋敷を訪れ、事件の調査を行うことになる。賀茂によれば、福森家が収集した名宝・名品の数々が実は恐るべき呪物であり、そのいずれか一つが事件を引き起こしたという。
賀茂の話を信じきれない亮太だったが、呪物が巻き起こす超常的な事象を目にしたことで危機を感じ始める。さらに一家の生き残りの子供たちにも呪いの魔の手が……。
一家を襲った真の呪物は? そして誰が何のために呪物を仕掛けたのか? 数百年続く「呪い」の恐怖を描く、待望の長編ホラー。
単行本はこちらが最新刊です。
2.『兎は薄氷に駆ける』(2024/3/4発売)
毎日新聞出版
<あらすじ>
ある嵐の晩、資産家男性が自宅で命を落とす。死因は愛車のエンジンの不完全燃焼による一酸化炭素中毒。容疑者として浮かんだ被害者の甥、日高英之の自白で事件は解決に向かうと思われたが、それは15年前の殺人事件に端を発する壮大な復讐劇の始まりだった。
警察・検察、15 年前の事件の弁護も担当した本郷、事件調査を請け負う垂水、恋人の千春……。それぞれの思惑が絡み合い、事件は意外な方向に二転三転していく。
稀代のストーリーテラーが満を持して放つ、現代日本の“リアルホラー”!
3.『梅雨物語』(2023/7/14発売)
中編集
KADOKAWA
<あらすじ>
命を絶った青年が残したという一冊の句集。元教師の俳人・作田慮男は教え子の依頼で一つ一つの句を解釈していくのだが、やがて、そこに隠された恐るべき秘密が浮かび上がっていく。(「皐月闇」)巨大な遊廓で、奇妙な花魁たちと遊ぶ夢を見る男、木下美武。高名な修験者によれば、その夢に隠された謎を解かなければ命が危ないという。そして、夢の中の遊廓の様子もだんだんとおどろおどろしくなっていき……。(「ぼくとう奇譚」)
朝、起床した杉平進也が目にしたのは、広い庭を埋め尽くす色とりどりの見知らぬキノコだった。輪を描き群生するキノコは、刈り取っても次の日には再生し、杉平家を埋め尽くしていく。キノコの生え方にある規則性を見いだした杉平は、この事態に何者かの意図を感じ取るのだが……。(「くさびら」)
想像を絶する恐怖と緻密な謎解きが読者を圧倒する三編を収録した、貴志祐介真骨頂の中編集。
4.『秋雨物語』(2022/11/29発売)
短編集
KADOKAWA
<あらすじ>
失踪した作家・青山黎明が遺した原稿。それは彼を長年悩ませる謎の転移現象の記録だった。転移に抵抗する青山だったが、更なる悪夢に引きずり込まれていく(「フーグ」)。ある呪いを背負った青年の生き地獄、この世のものとは思えないある絶唱の記録など、至高のホラー4編による絶望の連作集。
『黒い家』『天使の囀り』『悪の教典』……いくつもの傑作を生み出した鬼才・貴志祐介が10年以上にわたり描き続けた新シリーズが遂にベールを脱ぐ。
文庫版が発売です(下記参照)。
5.『我々は、みな孤独である』(2020/9/15発売)
角川春樹事務所
<あらすじ>
我々は、みな孤独である。私を殺したのは、誰ですか。この宇宙にうずまく恐るべき秘密。鬼才がいま描く、死生観とは⁈
誰もが抱える人生の孤独。死よりも恐ろしいものは何ですか。
探偵・茶畑徹朗の元にもたらされた、「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」という不可思議な依頼。
前世など存在しないと考える茶畑と助手の毬子だったが、調査を進めるにつれ、次第に自分たちの前世が鮮明な記憶として蘇るようになる。
果たして犯人の正体を暴くことはできるのか?
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
貴志祐介の文庫本新刊情報
1.『秋雨物語』(2024/10/25発売)
文庫最新刊、短編集
KADOKAWA
<あらすじ>
失踪した作家・青山黎明が遺した原稿には、彼が長年悩まされていた謎の転移現象の体験が記されていた。霊能者を招くなど転移が起きないよう試みていた青山だが、更なる悪夢に引きずり込まれていく――(「フーグ」)。
前世の報いを背負った青年の生き地獄、この世のものとは思えない絶唱を残したレコード、人生の窮地に立たされた4人が挑む命がけのこっくりさん。
秋雨の降るなかで、深い絶望へ誘われる至高のホラー4編を収録。
2022年の単行本の文庫版です。
2.『罪人の選択』(2022/11/8発売)
短編集
文藝春秋
<あらすじ>
パンデミックが起きたときあらわになる人間の本性を描いたSFから手に汗握るミステリーまで、人間の愚かさを描く作品集が文庫化。
2020年の単行本の文庫版です。
3.『我々は、みな孤独である』(2022/5/13発売)
角川春樹事務所
<あらすじ>
探偵・茶畑徹朗(ちゃばたけ・てつろう)の元にもたらされた、「前世で自分を殺した犯人を捜してほしい」という不可思議な依頼。前世など存在しないと考える茶畑と助手の毬子だったが、調査を進めるにつれ、次第に自分たちの前世が鮮明な記憶として蘇るようになる。
果たして犯人の正体を暴くことはできるのか? 誰もが抱える人生の孤独――死よりも恐ろしいものは何ですか。
鬼才がいま描く、死生観とは。著者7年ぶり熱望の傑作長篇。
2020年の単行本の文庫版です。
4.『ミステリークロック』(2020/11/21発売)
文庫最新刊、中編集
KADOKAWA
<あらすじ>
人里離れた山荘での晩餐会。招待客たちが超高級時計を巡る奇妙なゲームに興じる最中、山荘の主、女性作家の森怜子が書斎で変死を遂げた。それをきっかけに開幕したのは命を賭けた推理ゲーム!巻き込まれた防犯コンサルタント(本職は泥棒!?)の榎本と弁護士の純子は、時間の壁に守られた完全密室の謎に挑むが……(「ミステリークロック」)。
表題作ほか計2編収録。『コロッサスの鉤爪』と2冊で贈る、防犯探偵・榎本シリーズ第4弾。
2017年の単行本の文庫版です。
なお、本書は、単行本『ミステリークロック』収録の4篇のうち、「ゆるやかな自殺」「ミステリークロック」の2篇を分冊して文庫化したものです。
他の「鏡の国の殺人」「コロッサスの鉤爪」は、同時に発売された『コロッサスの鉤爪』に収録されています。
4.『コロッサスの鉤爪』(2020/11/21発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
何者かに海中深くに引きずり込まれた元ダイバー。無残な遺体には鉤爪で付けられたかのような不審な傷が残されていた。現場はソナーで監視され、誰も近づけないはずの“音の密室”。事件の調査依頼を引き受けた、防犯コンサルタント(本職は泥棒!?)の榎本と弁護士の純子は、大海原に隠された謎に挑む! (「コロッサスの鉤爪」)。
表題作ほか計2編収録。『ミステリークロック』と2冊で贈る、防犯探偵・榎本シリーズ第4弾。
2011年の単行本の文庫版です。
本書は、単行本『ミステリークロック』収録の4篇のうち、「鏡の国の殺人」「コロッサスの鉤爪」の2篇を分冊して文庫化したものです。
他の「ゆるやかな自殺」「ミステリークロック」は、同時に発売された文庫『ミステリークロック』に収録されています。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『さかさ星』(2024/10/2発売)
- 『兎は薄氷に駆ける』(2024/3/4発売)
- 『梅雨物語』(2023/7/14発売)
- 『秋雨物語』(2022/11/29発売)
- 『我々は、みな孤独である』
(2020/9/15発売)
■文庫本新刊
- 『秋雨物語』(2024/10/25発売)
- 『罪人の選択』(2022/11/8発売)
- 『我々は、みな孤独である』(2022/5/13発売)
- 『ミステリークロック』
(2020/11/21発売)
かなり寡作ペースになっている貴志祐介さん。今後もどんどん新しい物語を生み出してほしいですね!
それでは、良い読書体験を!
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