2001年に『ホラー作家の棲む家』でデビューした三津田信三さん。本格ミステリ大賞を受賞した『水魑の如き沈むもの』(2010年)等、ホラーテイストのミステリー作家として人気です。
そんな三津田信三さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
三津田信三の単行本新刊情報
1.『六人の笛吹き鬼』(2024/9/19発売)
最新刊
中央公論新社
<あらすじ>
笛が鳴っている。
名前を呼ばれている。
逃げないと、化物がやって来る……。公園で〈笛吹き鬼〉をして遊ぶ六人の少女たち。
だが、奇妙な笛の音が鳴った時、一人、また一人と姿を消してしまう。
数年後、事件の当事者で、ホラー作家となった背教聖衣子がこの事件を調べはじめると、眠っていた「笛吹き鬼」も蘇る――。禍々しい信仰が残る地で続く、奇っ怪な事件。
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理』(2023/6/6発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
亡者は海より這い上がり、首無女が迫り来る――。瀬戸内にある波鳥町。その町にある、かつて亡者道と呼ばれた海沿いの道では、日の暮れかけた逢魔が時に、ふらふらと歩く亡者が目撃されたという。かつて体験した「亡者」についての忌まわしい出来事について話すため、大学生の瞳星愛は、刀城言耶という作家が講師を務める「怪異民俗学研究室」、通称「怪民研」を訪ねた。
言耶は不在で、留守を任されている天弓馬人という若い作家にその話をすることに。こんな研究室に在籍していながらとても怖がりな馬人は、怪異譚を怪異譚のまま放置できず、現実的ないくつもの解釈を提示する。あの日、愛が遭遇したものはいったい何だったのか――(「第一話 歩く亡者」)。
ホラー×ミステリの名手による戦慄の新シリーズ始動!
3.『みみそぎ』(2022/11/25発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
作家の「僕」のもとに、旧知の編集者・三間坂秋蔵から、あるノートが送られてきた。ノートに綴られていたのは、怪奇を愛した三間坂の祖父・萬造が記したと思われる怪異の記録だった。読むことで障りがあるかもしれない――そう思いつつも一読した僕は、予想を超える内容に戦慄することになる。その理由は、本書を最後まで読んで確かめてみてほしい。
本書には萬造のノートの一部と、ノートを読んだ三間坂の身に起こった出来事がまとめられている。もちろん途中で止める自由が読者にはある。
4.『赫衣の闇』(2021/12/9発売)
文藝春秋
<あらすじ>
『黒面の狐』事件後、上京した物理波矢多は、闇市「赤迷路」に巣食う怪人「赫衣」の正体を調べるなかで、凄惨な殺人事件に遭遇する。
5.『忌名の如き贄るもの』(2021/7/29発売)
講談社
<あらすじ>
忌名は、いわば生贄だと?「この忌名は、決して他人に教えてはならん……もしも何処かで、何者かに、この忌名で呼ばれても、決して振り向いてはならん」
生名鳴(いななぎ)地方の虫くびり村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に起きた殺人事件に名(迷)探偵刀城言耶が挑む。
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
三津田信三の文庫本新刊情報
1.『七人の鬼ごっこ』(2024/7/22発売)
文庫最新刊
中央公論新社
<あらすじ>
「だぁーれまさんがぁ、こぉーろしたぁ」自殺しようとしたえいくん――多門英介を襲い、連続殺人をはじめた《鬼》は誰?
瓢箪山の達磨神社。桜の木の下で遊んだ子供時代の仲間が次々殺されていく。その一人でホラーミステリ作家となった速水晃一は神社を訪れ、あの日、記憶に封じた忌まわしい《鬼》と、連続殺人犯を推理するが……。
2011年の単行本の文庫新装版です。
2.『スラッシャー 廃園の殺人』(2024/3/22発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
異形のホラー作家・一藍が10億という巨額の費用をかけ、造りあげた廃墟庭園。そこでは行方不明者が続出し、遺体で発見される者も出た後、ついに作家自身まで謎の失踪を遂げた。そんな血腥い曰く付きの場所、“魔庭”をロケハンするために訪れた映画関係者たち。彼らに、想像を絶する恐怖と怪異が襲いかかる――!
あらゆる場所に仕掛けとたくらみが張り巡らされた驚くべき庭園。そして、一行に執拗につきまとい、殺戮を平然と行なう黒怪人の正体とは?
絶叫必至、疾走感にあふれる驚愕のホラー・ミステリ。オマージュにした映画を紹介する、著者書き下ろしの「好事家のためのノート」も収録。
2007年の単行本の文庫新装版です。
3.『忌名の如き贄るもの』(2023/9/15発売)
講談社
<あらすじ>
忌名は、いわば生贄だと?「この忌名は、決して他人に教えてはならん……もしも何処かで、何者かに、この忌名で呼ばれても、決して振り向いてはならん」
生名鳴(いななぎ)地方の虫くびり村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に起きた殺人事件に名(迷)探偵刀城言耶が挑む。
2021年の単行本の文庫化作品です。
4.『そこに無い家に呼ばれる』(2023/7/21発売)
中央公論新社
<あらすじ>
作家・三津田と編集者の三間坂は、これまで家についての禍々しくも興味深い五つの話を知り、次いで〈烏合邸〉で記された四つの体験談にかかわってきた。そして今回、三間坂の家の蔵から新たに発見されたのが、厳重に封印が施された三つの記録――それらはすべて「家そのものが幽霊」だという奇っ怪な内容で……。
最凶「幽霊屋敷」シリーズ最新作!
2020年の単行本の文庫化作品です。
5.『逢魔宿り』(2023/3/22発売)
短編集
KADOKAWA
<あらすじ>
元編集者で現ホラー・ミステリ作家の「僕」のもとに、昔仕事をしたデザイナー・松尾から連絡が入った。「小説 野性時代」に連載している連作怪奇短篇について、話したいことがあるという。各短篇は、それぞれ他人から聞いた体験談を基に小説化したもので、松尾とは何も関係がないはず。訝りながら家を訪ねた「僕」に、松尾は三十年前の出来事を語りだした。それは、日課の散歩中にある四阿で出会った、怪異譚を語りたがる奇妙な一家の話であった。子供時代に山小屋で遭遇した怪異、障子に映った奇妙な影絵、宿直していた学校で起きた異変。彼らが怪異譚を語るたび、なぜか松尾の近隣で事件が多発し……。(「逢魔宿り」)
ほか、「お籠りの家」「予告画」「某施設の夜警」「よびにくるもの」の4編を収録した、珠玉のホラー連作短編集。
2020年の単行本の文庫化作品です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『六人の笛吹き鬼』(2024/9/19発売)
- 『歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理』(2023/6/6発売)
- 『みみそぎ』(2022/11/25発売)
- 『赫衣の闇』(2021/12/9発売)
- 『忌名の如き贄るもの』(2021/7/29発売)
■文庫本新刊
- 『七人の鬼ごっこ』(2024/7/22発売)
- 『スラッシャー 廃園の殺人』(2024/3/22発売)
- 『忌名の如き贄るもの』(2023/9/15発売)
- 『そこに無い家に呼ばれる』(2023/7/21発売)
- 『逢魔宿り』(2023/3/22発売)
コンスタントに作品を発表し続けている三津田信三さん。新作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
関連記事
Kindle Unlimitedで限界を超えた読書体験を
「Kindle Unlimited」は、月額980円で12万冊以上が読み放題となるAmazonの電子書籍サービスです。
専用端末は必要なく、無料アプリでPC、スマホ、タブレットで手軽に読めちゃいます。専用端末なしで読めるというのは良いですね。これが大きなメリットです。
1~2冊読めば元が取れますので、ふだんそのくらいの量の本を読んでいる方や、ついつい書籍代が高くなってしまうという方にオススメできるサービスです。
最初の1ヶ月は無料体験できますので、合わなければ退会しても問題ありません。
Kindle Unlimitedで新たな読書体験を!
[…] 三津田信三の単行本・文庫の新刊/新作最新情報 […]