1994年、『石の来歴』により芥川賞を受賞した奥泉光(おくいずみ・ひかる)さん。
そんな奥泉光さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
奥泉光の単行本新刊情報
1.『虚史のリズム』(2024/8/5発売)
最新刊
集英社
<あらすじ>
新しい戦前? 否、死者の声は響き続けてきた――
ある殺人事件を機に巻き起こる、国家機密の「K文書」を巡る謎……。
近現代史の魔法使いが仕掛ける、至高のメガ、もといギガ、もといテラ・ノベル!1947年東京、石目鋭二はかねてより憧れていた探偵になることにした。進駐軍の物資横流しなど雑多な商売をこなしつつ、新宿にバー「Stone Eye」を開き、店を拠点に私立探偵として活動を始める。石目が収容所で知り合った元陸軍少尉の神島健作は、山形の軍人一家・棟巍家の出身。
戦地から戻り地元で療養中、神島の長兄・棟巍正孝夫妻が何者かによって殺害される。正孝の長男・孝秋とその妻・倫子は行方知れず、三男の和春も足取りが掴めない。他の容疑者も浮かぶ中、神島の依頼を受けた石目は、初めての「事件」を追い始める。
ほどなく、石目のもとに渋谷の愚連隊の頭からの新たな依頼が舞い込む。東京裁判の行方をも動かしうる海軍の機密が記されている「K文書」の正体を探ってほしいと言われるが……。
作中に差し挟まれる、dadadadadadaという奇妙なリズムが意味するものとは?
記憶と記録が錯綜する、超規格外ミステリー。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『この国の戦争 : 太平洋戦争をどう読むか』(2022/6/21発売)
新書
河出書房新社
<あらすじ>
戦争を描いてきた小説家と戦争を研究してきた歴史家が、必読史料に触れ、文芸作品や手記なども読みつつ、改めてあの戦争を考える。
小説ではありません。
3.『死神の棋譜』(2020/8/27発売)
新潮社
<あらすじ>
―負けました。これをいうのは人生で何度目だろう。将棋に魅入られ、頂点を目指し、深みへ潜ってしまった男。消えた棋士の行方と魔の図式の謎を追って、北海道の廃坑から地下神殿の対局室まで旅が始まる。
芥川賞作家が描く傑作将棋エンタテインメント。
文庫版が発売です(下記参照)。
4.『ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3』(2019/3/22発売)
短編集
文藝春秋
<あらすじ>
クワコーこと桑潟幸一准教授が、たらちね国際大学に転勤して最初の夏休み。低偏差値大学の「受験生応援プログラム」というリクルート大作戦の一環として、ティッシュ配りにあけくれていたクワコーへの、次なる指令は?「ゆるキャラの恐怖」…大学対抗ゆるキャラコンテストに着ぐるみで出場せよ。
審査委員長はみうらじゅん、「おそろしき事がおこるぞよ」との脅迫状が届いて…。
「地下迷官の幻影」…セミの次はキノコだ!
理想の食材を求めるクワコーは、エロナマズ大王に恫喝され、学園に渦巻く権力闘争の暗流に巻き込まれる。
文壇のマエストロの脱力系ミステリー!
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
奥泉光の文庫本新刊情報
1.『死神の棋譜』(2023/2/25発売)
文庫最新刊
新潮社
<あらすじ>
第69期名人戦の最中、詰将棋の矢文が見つかった。その「不詰めの図式」を将棋会館に持ち込んだ元奨励会員の夏尾は消息を絶つ。同業者の天谷から22年前の失踪事件との奇妙な符合を告げられた将棋ライターの〈私〉は、かつての天谷のように謎を追い始めるが――。
幻の「棋道会」、北海道の廃坑、地下神殿での因縁の対局。将棋に魅入られた者の渇望と、息もつかせぬ展開が交錯する傑作ミステリ!
2020年の単行本の文庫版です。
2.『ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3』(2021/11/9発売)
文藝春秋
<あらすじ>
クワコーこと桑潟幸一准教授が、たらちね国際大学に転勤して最初の夏休み。低偏差値大学の「受験生応援プログラム」というリクルート大作戦の一環として、ティッシュ配りにあけくれていたクワコーへの、次なる指令は?「ゆるキャラの恐怖」…大学対抗ゆるキャラコンテストに着ぐるみで出場せよ。
審査委員長はみうらじゅん、「おそろしき事がおこるぞよ」との脅迫状が届いて…。
「地下迷官の幻影」…セミの次はキノコだ!
理想の食材を求めるクワコーは、エロナマズ大王に恫喝され、学園に渦巻く権力闘争の暗流に巻き込まれる。
文壇のマエストロの脱力系ミステリー!
2019年の単行本の文庫版です。
3.『雪の階』(2020/12/23発売)
中央公論新社
<あらすじ>
昭和十年、秋。笹宮惟重伯爵を父に持ち、女子学習院高等科に通う惟佐子は、親友・宇田川寿子の心中事件に疑問を抱く。冨士の樹海で陸軍士官・久慈とともに遺体となって発見されたのだが、「できるだけはやく電話をしますね」という寿子の手による仙台消印の葉書が届いたのだ――。
富士で発見された寿子が、なぜ、仙台から葉書を出せたのか?
この心中事件の謎を軸に、ドイツ人ピアニスト、探偵役を務める惟佐子の「おあいてさん」だった女カメラマンと新聞記者、軍人である惟佐子の兄・惟秀ら多彩な人物が登場し、物語のラスト、二・二六事件へと繋がっていく――。
2018年の単行本の文庫版です。
4.『ビビビ・ビ・バップ』(2019/6/13発売)
講談社
<あらすじ>
女性ジャズピアニストが世界的ロボット工学者から受けた奇妙な依頼。それが人類の運命をゆるがす事件の始まりだった。電脳内で生き続ける命、迫り来るウイルス大感染の危機―
ヴァーチャル新宿から近未来の南アフリカまで、AI技術による人間観の変容を通奏低音に奏でる、類のないエンタテインメント小説!
2016年の単行本の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『虚史のリズム』(2024/8/5発売)
- 『この国の戦争 : 太平洋戦争をどう読むか』(2022/6/21発売)
- 『死神の棋譜』(2020/8/27発売)
- 『ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3』(2019/3/22発売)
■文庫本新刊
- 『死神の棋譜』(2023/2/25発売)
- 『ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3』(2021/11/9発売)
- 『雪の階』(2020/12/23発売)
- 『ビビビ・ビ・バップ』(2019/6/13発売)
比較的コンスタントに作品を発表している奥泉光さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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