2008年9月、「男と女の腹の蟲」で第88回オール讀物新人賞を受賞してデビューした坂井希久子(さかい・きくこ)さん。
そんな坂井希久子さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
坂井希久子の単行本新刊情報
1.『赤羽せんべろ まねき猫』(2024/10/21発売)
最新刊
中央公論新社
<あらすじ>
父が脳出血で倒れた。折り合いの悪い父・時次郎と、この10年連絡すら取り合っていなかった42歳の篠崎明日美。実家からは勘当されとっくの昔に母に逃げられている時次郎にとって、一人娘である明日美は唯一の身内である。
変わり者の父は16年前から「まねき猫」という立ち飲み屋を営んでいるが、医師には「回復後も麻痺が残る」と言われ、店に立ち続けるのは難しそうだ。「まねき猫」を閉めるしかないと考えていた明日美だったが、時次郎の友人で店の回転資金として300万円貸しているという「宮さん」によると、返済に関しては「『まねき猫』が続くかぎり無期限」ということらしく、簡単に閉店するわけにはいかず……。
『妻の終活』の著者が贈る最新の人間ドラマは「父の終活」!? 果たして、明日美の選択は――。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『華ざかりの三重奏』(2023/4/19発売)
双葉社
<あらすじ>
独身で子供のいない可南子は、もうすぐ還暦を迎える。これまでは仕事一筋に頑張ってきたが、定年退職したあと、どう生きればいいのか途方に暮れている。そんな中、子育てと介護を終えたかつての友人・芳美から、一緒に暮らさないかと誘われて…。それぞれ人に言えない悩みを抱える迷える六十歳たちは「人生の問題」にどう向き合うのか?
3.『セクシャル・ルールズ』(2023/3/2発売)
PHP研究所
<あらすじ>
社労士事務所を経営している岩瀬麻衣子は、結婚するときに仕事を辞めると申し出てくれた夫の耀太に育児を任せ、大黒柱として家計を担い、日々の仕事に邁進していた。しかし世間の不理解、お互いの仕事と家事への不満、さらに忙しさですれ違う生活のなか、ある決定的な出来事が起こり、とうとう二人は離婚することに。だが、麻衣子にはこれまで任せっきりだった育児、耀太には再就職という高い壁が立ちはだかっていて……。
世間の価値観とのギャップに振り回される夫婦生活のゆくえは!? 人気シリーズ「居酒屋ぜんや」の著者が描く、新しい家族の形を捉えた、感動の長編小説。
4.『たそがれ大食堂』(2021/9/16発売)
双葉社
<あらすじ>
伝統あるマルヨシ百貨店に勤める美由起は、大食堂のマネージャーに就任した。しかし、長年愛されていた大食堂は時代の変化とともに廃れ、存続の危機に直面していた。その上、若社長が引き抜いてきた料理人の智子は、大食堂の味を片っ端から変えようとして……!?
古き良き大食堂の未来はいかに? 美味しい料理と懸命な奮闘が奇跡を起こす、お仕事グルメ小説!
文庫版が発売です(下記参照)。
5.『雨の日は、一回休み』(2021/6/11発売)
短編集
PHP研究所
<あらすじ>
おじさんはひどい。でも、おじさんだってつらい? 男性は「そうなんだよ」と共感、女性は「こんな人に困ってる! 」と思わず頷く物語。●人事からセクハラを注意された課長。だが、どの部下が訴えたかわからない。次の日から部下の対応に四苦八苦するのだが……。(「スコール」)
●女性の後輩に出世競争で敗れ、役員になれなかった男は、果たして次の生きがいを見つけられるのか。(「時雨雲」)
●浮気で離婚された男が、十年ぶりに娘と再会した「気まずい場所」とは。(「涙雨」)
●四十代で派遣社員。ストレス解消にネット上で女子高生「さなたん」として活動するを男が陥った大ピンチ。(「天気雨」)
●定年退職後、街に出て公共マナーを注意することが生きがいとなった男の孤独。(「翠雨」)
報われない「おじさん」たちの心情を時にコミカルに、時に切なく描き出す、連作短編集
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
坂井希久子の文庫本新刊情報
1.『たそがれ大食堂』(2024/9/11)
文庫最新刊
双葉社
<あらすじ>
伝統あるマルヨシ百貨店に勤める美由起は、大食堂のマネージャーに就任した。しかし、長年愛されていた大食堂は時代の変化とともに廃れ、存続の危機に直面していた。その上、若社長が引き抜いてきた料理人の智子は、大食堂の味を片っ端から変えようとして……!? 古き良き大食堂の未来はいかに?
美味しい料理と懸命な奮闘が奇跡を起こす、お仕事グルメ小説!
2021年刊行作品の文庫版です。
2.『髪結いお照 晴雨日記 同業の女』(2024/8/9発売)
徳間書店
<あらすじ>
ある髪結いの死体が見つかった。その骸はお照が同業であると告げ口した女らしかった。女髪結いが咎められる世。生業を明かされたことを恨んで殺したのではないか――お照は人殺しの濡れ衣を着せられてしまう。
疑いを晴らしたければまことの下手人を捜すよう同心に命じられたお照。その命令には何か裏がありそうで……。
己のため、無念のうちに命を落とした者のため、お照は江戸の町を奔走する!
3.『おじさんは傘をさせない』(2024/7/10発売)
短編集
PHP研究所
<あらすじ>
新しい時代の常識に、変われないおじさんに、もう我慢できない!
『妻の終活』の著者が描く、現代「中年」小説!セクハラの嫌疑をかけられた男、女性の後輩に出世競争で負けた男、浮気が原因で離婚し、風俗通いを続ける男――。会社での働き方、女性への対応、家族との関係などの意識をアップデートできずに悩む「おじさん」たちが、あるきっかけから自分の人生を見つめ直していく。
時代の変化という嵐に対応できない中年男性の悲哀を切なく、時にコミカルに描いた傑作小説!
『雨の日は、一回休み』を改題。働き方や家族関係に苦しむ中年男性を、時に切なく、時にコミカルに描く連作短編集。
2021年刊行作品を改題した文庫版です。
4.『月草糖 花暦 居酒屋ぜんや』(2024/5/15発売)
角川春樹事務所
<あらすじ>
ぜんやに転がりこんできたお転婆姫──只次郎の姪のお栄は大奥に仕えていたのだが、将軍からお手つきとなるのを嫌い、暇を貰って只次郎の許へと逃げていた。家に戻ってもどこぞの武家に嫁がされるに決まっている、と町人となって己の才覚で生きていくことを望むが……。
熊吉は熊吉で世話焼きの血が祟り、お花はそれにもやきもき。ままならぬ江戸の世を、若者たちがもがきます。独活の穂先と人参のかき揚げ、桃の節句の手鞠寿司、楊梅の金玉羹、露草で青く染めた砂糖。
料理が気持ちを彩る、傑作時代小説第六弾!
5.『何年、生きても』(2023/9/22発売)
中央公論新社
<あらすじ>
磯貝美佐、39歳。妊活がうまくいかず、母親離れができない優柔不断な夫・要一郎との生活に見切りを付けるべく、家を出た。東京の下町・谷中の六畳一間で、アンティーク着物のネットショップ「蔦や」を一人で切り盛りしている。友人は、恋愛対象が男性の美しき骨董屋、関くんだけだ。ある日美佐が実家の蔵を整理していると、箪笥に大切に仕舞われた、祖母・咲子のものにしては小さすぎる着物を見つける。そして、抽斗の二重底に隠されていた3冊のノートと、見たことのない美少女が写った古写真も……。
この少女はどこの誰で、咲子とはどのような関係だったのか? ノートを読み始めた美佐はやがて、着物と少女の謎を突き止めた。咲子の生涯を懸けた「思い」を知った美佐は、ある決断をする――。ベストセラー『妻の終活』の著者が贈る、永遠の「愛」の物語。
『花は散っても』改題。
2021年の刊行作品を改題した文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『赤羽せんべろ まねき猫』(2024/10/21発売)
- 『華ざかりの三重奏』(2023/4/19発売)
- 『セクシャル・ルールズ』(2023/3/2発売)
- 『たそがれ大食堂』(2021/9/16発売)
- 『雨の日は、一回休み』(2021/6/11発売)
■文庫本新刊
- 『たそがれ大食堂』(2024/9/11)
- 『髪結いお照 晴雨日記 同業の女』(2024/8/9発売)
- 『おじさんは傘をさせない』(2024/7/10発売)
- 『月草糖 花暦 居酒屋ぜんや』(2024/5/15発売)
- 『何年、生きても』(2023/9/22発売)
コンスタントに作品を発表している坂井希久子さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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