2008年9月、「男と女の腹の蟲」で第88回オール讀物新人賞を受賞してデビューした坂井希久子(さかい・きくこ)さん。
そんな坂井希久子さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
坂井希久子の単行本新刊情報
1.『華ざかりの三重奏』(2023/4/19発売)
最新刊
双葉社
<あらすじ>
独身で子供のいない可南子は、もうすぐ還暦を迎える。これまでは仕事一筋に頑張ってきたが、定年退職したあと、どう生きればいいのか途方に暮れている。そんな中、子育てと介護を終えたかつての友人・芳美から、一緒に暮らさないかと誘われて…。それぞれ人に言えない悩みを抱える迷える六十歳たちは「人生の問題」にどう向き合うのか?
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『セクシャル・ルールズ』(2023/3/2発売)
PHP研究所
<あらすじ>
社労士事務所を経営している岩瀬麻衣子は、結婚するときに仕事を辞めると申し出てくれた夫の耀太に育児を任せ、大黒柱として家計を担い、日々の仕事に邁進していた。しかし世間の不理解、お互いの仕事と家事への不満、さらに忙しさですれ違う生活のなか、ある決定的な出来事が起こり、とうとう二人は離婚することに。だが、麻衣子にはこれまで任せっきりだった育児、耀太には再就職という高い壁が立ちはだかっていて……。
世間の価値観とのギャップに振り回される夫婦生活のゆくえは!? 人気シリーズ「居酒屋ぜんや」の著者が描く、新しい家族の形を捉えた、感動の長編小説。
3.『たそがれ大食堂』(2021/9/16発売)
双葉社
<あらすじ>
伝統あるマルヨシ百貨店に勤める美由起は、大食堂のマネージャーに就任した。しかし、長年愛されていた大食堂は時代の変化とともに廃れ、存続の危機に直面していた。その上、若社長が引き抜いてきた料理人の智子は、大食堂の味を片っ端から変えようとして……!?
古き良き大食堂の未来はいかに? 美味しい料理と懸命な奮闘が奇跡を起こす、お仕事グルメ小説!
4.『雨の日は、一回休み』(2021/6/11発売)
短編集
PHP研究所
<あらすじ>
おじさんはひどい。でも、おじさんだってつらい? 男性は「そうなんだよ」と共感、女性は「こんな人に困ってる! 」と思わず頷く物語。●人事からセクハラを注意された課長。だが、どの部下が訴えたかわからない。次の日から部下の対応に四苦八苦するのだが……。(「スコール」)
●女性の後輩に出世競争で敗れ、役員になれなかった男は、果たして次の生きがいを見つけられるのか。(「時雨雲」)
●浮気で離婚された男が、十年ぶりに娘と再会した「気まずい場所」とは。(「涙雨」)
●四十代で派遣社員。ストレス解消にネット上で女子高生「さなたん」として活動するを男が陥った大ピンチ。(「天気雨」)
●定年退職後、街に出て公共マナーを注意することが生きがいとなった男の孤独。(「翠雨」)
報われない「おじさん」たちの心情を時にコミカルに、時に切なく描き出す、連作短編集
5.『小説 品川心中』(2021/2/26発売)
二見書房
<あらすじ>
『 客はつかの間の夢に金を払うんだ。 女郎の本音なんざ知りたくもなかろうさ 』元最上位の遊女・お染。寄る年波には勝てず、馴染みの客たちも離れてしまい、いまや衣を新調するための金にも困るようなありさま。
元来の勝気な性格もあって、ひと思いに死んでしまおうかと思うが、金に困ってひとり死んだと言われることはあまりにりも悔しく、ならは、心中をしようと考える。独り身で大食らい、ぬけている金蔵を相手に選び、手練手管で、ついに心中の約束を取りつけるのだが――
現在の高座では、お染が金蔵を川に突き落とす場面、金蔵が助かって世話をしてもらっていた親方の元に幽霊のように姿で現れる「上」までしかかからないことが多いが、本作では金蔵が親方たちの力を借りてお染に仕返しをする「下」までをお染を中心にした物語に再構成した意欲作。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
坂井希久子の文庫本新刊情報
1.『何年、生きても』(2023/9/22発売)
文庫最新刊
中央公論新社
<あらすじ>
磯貝美佐、39歳。妊活がうまくいかず、母親離れができない優柔不断な夫・要一郎との生活に見切りを付けるべく、家を出た。東京の下町・谷中の六畳一間で、アンティーク着物のネットショップ「蔦や」を一人で切り盛りしている。友人は、恋愛対象が男性の美しき骨董屋、関くんだけだ。ある日美佐が実家の蔵を整理していると、箪笥に大切に仕舞われた、祖母・咲子のものにしては小さすぎる着物を見つける。そして、抽斗の二重底に隠されていた3冊のノートと、見たことのない美少女が写った古写真も……。
この少女はどこの誰で、咲子とはどのような関係だったのか? ノートを読み始めた美佐はやがて、着物と少女の謎を突き止めた。咲子の生涯を懸けた「思い」を知った美佐は、ある決断をする――。ベストセラー『妻の終活』の著者が贈る、永遠の「愛」の物語。
『花は散っても』改題。
2021年の刊行作品を改題した文庫版です。
2.『江戸彩り見立て帖 粋な色、野暮な色』(2023/9/5発売)
文藝春秋
<あらすじ>
天性の色彩感覚を持ち、色のことになると寝食忘れてしまう江戸っ子・お彩。その才能に目をつけた、煮ても焼いても食えない京男・右近。凸凹バディもいよいよ絶好調!右近に押し切られ、塚田屋で呉服の色見立てを始めたお彩。妾腹の弟である右近を目の敵にしている塚田屋の主人は、「新しい流行り色を作れ」と無理難題を出す。
お彩と右近は、気風のいい辰巳芸者の蔦吉に助けを求めようとするが、けんもほろろな塩対応で取りつく島もない。しかし、右近には何やら秘策があるようで……。
一方、近所の油店・香乃屋のお伊勢には、対照的な二人の婿候補が登場。濃紺の小袖も粋な弥助は若い娘たちにも大人気。
一方、野暮天の文次郎は、野暮だとされる浅葱色が好きで、娘たちに「浅葱色」と陰でこっそり呼ばれている始末。はたして、恋の勝者は……?
色は奇跡を起こせるか? 江戸の色彩の奥深さが話題、文庫オリジナルシリーズ第三弾!
3.『蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや』(2023/5/15発売)
角川春樹事務所
<あらすじ>
「ぜんや」の常連の旦那衆を狙った毒酒騒動。犯行にかつての同僚・長吉が関わっていると確信した熊吉は捜索に走る。一方、長吉に騙されて常連客に毒を出しそうになってしまったお花は、意気消沈。それでも迷惑はかけまいと気丈に振る舞っていたが──。忍び寄る悪意に、負けるな若人!
茗荷と青紫蘇を盛り、鰹出汁の吸い物をかけたちりめん山椒たっぷりの茶漬け、土用卵に土用蜆、そして只次郎特製卵粥と、心と体を温める、優しい人情と料理が響く、第四弾!
4.『市松師匠幕末ろまん 黒髪』(2023/1/13発売)
幻冬舎
<あらすじ>
駕籠屋「瓢屋」の三女であるおりんには三味線で身を立てるという密かな夢があった。そのために師事する市松師匠は腕前はもちろん、その名の通り人形のように白く整った顔をした絶世の美女で、おりんの憧れの的。
だが、ある日の稽古帰り、忘れ物を取りに稽古場へ戻ったおりんは想像だにしない事態を目にする……。
謎が謎を呼ぶシリーズ第一弾!!
5.『ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや』(2022/11/15発売)
角川春樹事務所
<あらすじ>
居酒屋「ぜんや」の女将・お妙の父がかつて売っていた薬をもとに作られた「龍気補養丹」を改めて売り出すことになった熊吉。養い子だが、少しずつ養い親の只次郎とお妙に心を開き始めたお花。ようやく道が開けてきたかに見えた二人に、だが新たな災難が降りかかる──。
押し込み未遂騒動に、会いたくない人との再会まで。それでも二人は美味しい料理と周囲の温かい目に守られながら、前を向いて頑張ります!
馬面剝の肝和え、飯蛸煮、鱈の白子での雑炊、鮸の塩焼き。お腹と心を満たす、人情時代小説、第三弾!
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『華ざかりの三重奏』(2023/4/19発売)
- 『セクシャル・ルールズ』(2023/3/2発売)
- 『たそがれ大食堂』(2021/9/16発売)
- 『雨の日は、一回休み』(2021/6/11発売)
- 『小説 品川心中』(2021/2/26発売)
■文庫本新刊
- 『何年、生きても』(2023/9/22発売)
- 『江戸彩り見立て帖 粋な色、野暮な色』(2023/9/5発売)
- 『蓮の露 花暦 居酒屋ぜんや』(2023/5/15発売)
- 『市松師匠幕末ろまん 黒髪』(2023/1/13発売)
- 『ねじり梅 花暦 居酒屋ぜんや』(2022/11/15発売)
コンスタントに作品を発表している坂井希久子さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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