2005年 「花まんま」で第133回直木賞を受賞した朱川湊人(しゅかわ・みなと)さん。
そんな朱川湊人さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
朱川湊人の単行本新刊情報
1.『揚羽の夢 知らぬ火文庫』(2022/6/21発売)
最新刊、短編集
光文社
<あらすじ>
廂(ひさし)の下、猫と身を寄せ合い暮らす青年、自らを“喰い残し”と名乗る顔の抉(えぐ)れた女、影のない美しき三姉妹の尼――源平合戦の片隅で、長明の胸に小さな火を灯し、消えていった忘れがたき人々。
八百年の時を超え、今、私たちの心を震わせる、儚く切ない物語集。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『時間色のリリィ』(2021/5/26発売)
児童向け作品
偕成社
<あらすじ>
小学5年生のロミは、ある日、同じ塾に通っている優等生、園内くんの訪問を受ける。「ミコミコぷろだくしょん」という名前をしらないかという突拍子もない質問をされて、近くの公園まで誘われると、風変わりな女の子がまっていた。
コスプレめいた服装のその女の子は、園内くんをあやつって、「ミコミコぷろだくしょん」のことを聞き出そうとしているらしい。
ノスタルジックホラーとよばれる作風の直木賞作家が、児童向けの作品に初挑戦。親子で楽しめる作品です。
3.『鬼棲むところ』(2020/3/24発売)
短編集
光文社
<あらすじ>
人の心は、 鬼よりも不可思議で恐ろしい 恐怖、哀切、妖艶、感嘆――鬼にまつわる説話を大胆に脚色した、奇想と怪異の短編集。鬼が出ると噂の安義橋を渡ることになった太郎暮房(ルビ:たろうくれふさ)。恐る恐る橋を進むと、艶やかな髪と白い肌を持つ見目麗しい女が立っていた。
女は太郎暮房を呼び止め、思いがけないことを口にする。(「安義橋秘聞」)
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
朱川湊人の文庫本新刊情報
1.『いっぺんさん』(2024/8/5発売)
文庫最新刊、短編集
実業之日本社
<あらすじ>
何度読んでも涙がこぼれる感動の名作。願いは必ず叶う。
いっぺんだけなあ―一度だけ何でも願いを叶えてくれるという神様を探しに友人のしーちゃんと山に向かった少年は神様を見つけることができるのか、そして、その後しーちゃんに起きた異変に対してとった少年の行動とは…(「いっぺんさん」)。
『花まんま』の直木賞作家が贈る、ノスタルジーと不思議が融和する朱川ワールド傑作集。書き下ろし掌編「八十八姫の村」特別収録。
2007年の単行本の文庫新装版です。
2.『アンドロメダの猫』(2022/1/13発売)
双葉社
<あらすじ>
派遣社員の瑠璃は男と別れたばかり。これまで仕事も私生活も順調とはいえず、部屋で家庭用プラネタリウムで作り出す星空を眺めるのが好きな27歳。ある日、少女・ジュラと出会い、どこか不思議な雰囲気を持つ彼女に興味を持つ。やがて〝事件〟が起き、二人は街を出る。
――人間の細やかな心情をじんわりと描いてきた直木賞作家が描く感動作。
2018年の単行本の文庫版です。
3.『狐と韃』(2020/12/9発売)
短編集
光文社
<あらすじ>
朱川湊人だからこそ表現できた、この不可思議で妖艶な世界古典を大胆に紡ぎ直した〈知らぬ火文庫〉シリーズ第一弾!人と狐の間に生まれた者の末裔と噂され、並外れて大きな体と美しい顔をもつ妖女、美濃狐。ある日市に現れ、凄まじい剛力で暴虐非道に振舞う姿に、人々は恐れおののき、市は寂れてゆくのだが――。(表題作)
ほか、日本最古の説話集『日本霊異記』を下敷きに繰り広げられる、不可思議で妖艶な物語の数々。
2017年の単行本の文庫版です。
4.『幸せのプチ』(2020/4/8発売)
短編集
文藝春秋
<あらすじ>
若い日の罪が眠る、懐かしい町・琥珀。当時と変わらぬ喫茶店「青猫」で僕は、この世でもっとも聞きたくない最悪のひと言を聞いた。彼女と通った銭湯、名物コロッケサンド、赤い公衆電話、サンダーバードのプラモデル、そして妖精のような白い犬。
昭和40、50年代を舞台に、切実な人生が繋がってゆく―追憶と感動の連作集。
2017年の単行本の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『揚羽の夢 知らぬ火文庫』(2022/6/21発売)
- 『時間色のリリィ』(2021/5/21発売)
- 『鬼棲むところ』
(2020/3/24発売)
■文庫本新刊
- 『いっぺんさん』(2024/8/5発売)
- 『アンドロメダの猫』(2022/1/13発売)
- 『狐と韃』
(2020/12/9発売) - 『幸せのプチ』
(2020/4/8発売)
コンスタントに作品を発表している朱川湊人さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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