2017年、『愚者の毒』で第70回日本推理作家協会賞を受賞した宇佐美まことさん。
そんな宇佐美まことさんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
宇佐美まことの単行本新刊情報
1.『その時鐘は鳴り響く』(2024/10/31発売)
最新刊
東京創元社
<あらすじ>
東京・赤羽の路上で資産家が殺害された。赤羽署初の女性刑事・黒光亜樹は、本庁から来た癖の強い先輩刑事とコンビを組まされ、彼と対立しながらも懸命に捜査を続けるが、なかなか容疑者は浮かんでこない。同じ頃、松山大学マンドリンクラブのOG・国見冴子は、仲間二人と母校の取り壊し予定の部室棟を訪れていた。すると部室の黒板に、三十年前に失踪したクラブのメンバー・高木圭一郎が最近書き残したと思しき「その時鐘は鳴り響く」を見つけて驚く。それは四年生の夏合宿で事故死した篠塚瞳を含め、五人の間で頻繁に言い交わしていた言葉だった。
瞳の死後に失踪した高木は、なぜ今になって部室を訪れ、この言葉を残したのか? 冴子たちは当時の事故について調べ始めるが……。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『誰かがジョーカーをひく』(2023/11/29発売)
徳間書店
<あらすじ>
地方都市にすむ本作な平凡な主婦・沙代子はおんぼろ軽四・ピンクのラパンで走行中、飛び出してきたキャバラ嬢・紫苑と接触事故で遭遇。現金3千万円入りのボストンバッグを受け取る羽目に。入れあげていたホストの俊に依頼された紫苑は、沙代子と折半にしようと、金の持ち逃げを提案。この金があれば実家の倒産はまぬがれる。しかし、その金は誘拐事件の身代金だった。紫苑と沙代子はやばい組織からも追いかけられる。そして、人質の女子高生・船場陽向(ひなた)は、より、したたかだった。
隙を見て、ホストの俊の部屋に逃げ込んできた。俊を巡る紫苑と陽向の争いに、陽向のいとこ・夏凜(かりん)という娘もからんできて、追われるなか、船場陽向の父親の会社の権力抗争も背後に見え、事件は四つ巴、5つ巴の様相を呈してきた。
巻き込まれる過程で、変化してくる沙代子の意識…。
3.『鳥啼き魚の目は泪』(2023/7/19発売)
小学館
<あらすじ>
駆け出しの造園設計士・高桑は大学の卒論で作庭師・溝延兵衛と、彼の代表作となったある庭を取り上げて以来、長年にわたり取り憑かれ続けていた。武家候爵・吉田房興が兵衛に依頼したもので、定石を覆す枯山水を作るために、大きな池が埋められていた。その池からは、白骨死体が見つかっていた――。
昭和初期。限られた時代を生きたある華族の哀しみと、異能の作庭師の熱情が静かに呼応する「美しい庭」の誰も知らない物語。
4.『逆転のバラッド』(2023/2/15発売)
講談社
<あらすじ>
鄙びた港町にある銭湯、みなと湯は地元で暮らす昭和世代にとっての密かな憩いの場だ。第一線を退き地元の支局に異動してきた新聞記者の弘之、老朽化した風呂釜修繕の金策に走る銭湯主人の邦明、暴力団を首になった釜焚き係の吾郎、儲からない骨董屋の跡を継いだ富夫らは、それぞれ人生に諦念を抱きながらも日々そこで交流を深めていた。
彼らの前に突然現れたのは、不審死したみなと湯の銀行融資担当・丸岡の元婚約者・礼美。彼女は丸岡の死の真相と銀行の悪行を四人に訴える。
5.『ドラゴンズ・タン』(2022/9/15発売)
新潮社
<あらすじ>
古の中国で、この世界を滅ぼしたいという男の怨念から生まれた「竜舌」。古井戸に宿る奇異な生命体は漢、唐、明……と時代を経ながら歴史のはざまで姿を現しては暗躍し、人知れず不気味な存在へと変貌して行く。そして、時は満ち……。
愛と「禍」を描く、悠久の刻を越えたネオロマンスにして、因果の巡るホラーサスペンス!
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
宇佐美まことの文庫本新刊情報
1.『月の光の届く距離』(2024/11/12発売)
文庫最新刊
光文社
<あらすじ>
真面目な女子高生・美優は予期しない妊娠をしてしまう。悩んでいるうちに堕胎できる期間は過ぎ、家庭にも居場所のなくなった美優は、福祉の手によって奥多摩にあるゲストハウス「グリーンゲイブルズ」に預けられる。そこでは明良と華南子という兄妹が、事情を抱えた子供たちの里親となって、高齢の母・類子と暮らしていた。未婚、貧困、虐待など厳しい背景を持つ里子たちを育てる彼らにもまた、運命に翻弄され絶望の淵に立たされた厳しい過去があった。
家族のあり方の絶望と愛を問う話題の長編ミステリー。
2022年の単行本の文庫版です。
2.『子供は怖い夢を見る』(2024/9/24発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
虐待の末に殺された妹を、不思議な力を持つ一族に救われた航。蘇った妹は失踪し、20年以上会えないままだった。しかしある日出会った「ガオ」という青年から、生き別れた妹が成長したと思われる女性を紹介され……。未知のウイルス、カルト宗教、いじめなど、現代の社会問題を思わせる時代背景の中で繰り広げられる家族の物語。ラスト5ぺージ、あなたはきっと涙する。
2021年の単行本の文庫版です。
3.『羊は安らかに草を食み』(2024/3/8発売)
祥伝社
<あらすじ>
認知症になった益恵を、二十年来の友人アイと富士子が最後の旅に連れ出した。それは、益恵の人生の足跡を辿る旅。大津、松山、そして絶海の五島列島へ――。戦時中、銃弾飛び交う満州を歩き通し、命からがら祖国に辿り着いた益恵は、いかにして戦後の苛酷を生き延びたのか。
旅の果て、益恵がこれまで見せたことのない感情を露わにした時、彼女たちの運命は急転する!
2021年の単行本の文庫版です。
4.『ボニン浄土』(2023/7/6発売)
小学館
<あらすじ>
1840年、気仙沼から出航した五百石船・観音丸は荒天の果てに、ある島に漂着する。そこには、青い目をした先住者たちがいた。彼らは、その地を「ボニン・アイランド」と告げた。時を隔てた現在。すべてを失った中年男は、幼少期、祖父が大切にしていた木製の置物をふとしたことで手に入れた。それを契機に記憶が蘇る。
彼は、小笠原行きのフェリーに足を向けた。その船には、チェロケースを抱えた曰くありげな少年も同乗していた。物語は、ゆっくりと自転を始める。
2020年の単行本の文庫版です。
5.『展望塔のラプンツェル』(2022/11/9発売)
光文社
<あらすじ>
労働者相手の娯楽の街・多摩川市。この地の児童相談所に勤務する松本悠一は、市の「こども家庭支援センター」の前園志穂と連携して、問題のある家庭を訪問している。一方、フィリピン人の母親を持つ海は、崩壊した家庭から逃げ出してきた那希沙とともに、倉庫街で座り込んでいた幼児を拾い、面倒をみることにするが……。
荒んだ街の子供たちに救いはあるのか?
2019年の単行本の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『その時鐘は鳴り響く』(2024/10/31発売)
- 『誰かがジョーカーをひく』(2023/11/29発売)
- 『鳥啼き魚の目は泪』(2023/7/19発売)
- 『逆転のバラッド』(2023/2/15発売)
- 『ドラゴンズ・タン』(2022/9/15発売)
■文庫本新刊
- 『月の光の届く距離』(2024/11/12発売)
- 『子供は怖い夢を見る』(2024/9/24発売)
- 『羊は安らかに草を食み』(2024/3/8発売)
- 『ボニン浄土』(2023/7/6発売)
- 『展望塔のラプンツェル』(2022/11/9発売)
コンスタントに作品を発表している宇佐美まことさん。新作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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