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2014年、「ビオレタ」で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞してデビューした寺地はるな(てらち・はるな)さん。
そんな寺地はるなさんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
寺地はるなの単行本新刊情報
1.『雫』(2024/11/6発売)
最新刊
NHK出版
<あらすじ>
ビルの取り壊しに伴うリフォームジュエリー会社の廃業を起点に時間をさかのぼりながら、物から物へ、人から人へと、30年の月日のなかで巡る想いと“つながり”、そして新たなはじまりを描く、寺地はるな(2023年本屋大賞9位)の真骨頂が光る、感動長篇。出会い、卒業、就職、結婚、親子、別れ……。中学の卒業制作づくりで出会った4人がそれぞれ直面する数々の選択と、その先にある転機、人生のままならなさ。
不器用に、でもひたむきに向き合う彼らの姿を通して、日常のささいな不安や違和感を丁寧にすくい取って人の弱さにそっと寄り添いながら、いまを生きるあなたにエールを贈る大人の青春小説。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『いつか月夜』(2024/8/8発売)
角川春樹事務所
<あらすじ>
会社員の實成は、父を亡くした後、得体のしれない不安(「モヤヤン」と呼んでいる)にとり憑かれるようになった。特に夜に来るそいつを遠ざけるため、とにかくなにも考えずに、ひたすら夜道を歩く。そんなある日、会社の同僚・塩田さんが女性を連れて歩いているのに出くわした。中学生くらいみえるその連れの女性は、塩田さんの娘ではないという……。
やがて、何故か増えてくる「深夜の散歩」メンバー。元カノ・伊吹さん、伊吹さんの住むマンションの管理人・松江さん。皆、それぞれ日常に問題を抱えながら、譲れないもののため、歩き続ける。
いつも月夜、ではないけれど。
3.『こまどりたちが歌うなら』(2024/3/26発売)
集英社
<あらすじ>
前職の人間関係や職場環境に疲れ果て退職した茉子は、親戚の伸吾が社長を務める小さな製菓会社「吉成製菓」に転職する。父の跡を継いで社長に就任した頼りない伸吾、誰よりも業務を知っているのに訳あってパートとして働く亀田さん。やたらと声が大きく態度も大きい江島さん、その部下でいつも怒られてばかりの正置さん、畑違いの有名企業から転職してきた千葉さん……。
それぞれの人生を歩んできた面々と働き始めた茉子は、サービス残業や女性スタッフによるお茶くみなど、会社の中の「見えないルール」が見過ごせず、声をあげていくが――。
一人一人違う”私たち”が関わり合い、働いて、生きていくことのかけがえのなさが胸に響く感動長編!
4.『わたしたちに翼はいらない』(2023/8/18発売)
新潮社
<あらすじ>
同じ地方都市に生まれ育ち現在もそこに暮らしている三人。4歳の娘を育てるシングルマザー――朱音。
朱音と同じ保育園に娘を預ける専業主婦――莉子。
マンション管理会社勤務の独身――園田。いじめ、モラハラ夫、母親の支配。心の傷は、恨みとなり、やがて……。
5.『白ゆき紅ばら』(2023/2/22発売)
光文社
<あらすじ>
行き場のない母子を守る「のばらのいえ」は愛と理想を掲げた夫婦が営む。その家に暮らす祐希は、未来のない現実から高校卒業と同時に逃げ出した。幼少のころから一心同体だった紘果を置いて出てきたことをずっと後悔したきた祐希は、二度と帰らないと出てきた「のばらのいえ」に戻る決意をしたがーー。
人生の不条理を問い続ける著者の書下ろし長編。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
寺地はるなの文庫本新刊情報
1.『声の在りか』(2024/8/23発売)
文庫最新刊
KADOKAWA
<あらすじ>
希和は、小4の息子・晴基が書いた「こんなところにいたくない」というメッセージを見つける。本人に確かめたくても動き出せない希和は、民間学童で働き始めるが――息苦しい日常を生き抜くあなたに贈る物語
2021年の単行本の文庫化作品です。
2.『雨夜の星たち』(2024/6/7発売)
徳間書店
<あらすじ>
他人に感情移入できない26歳の三葉雨音は、それを長所と見込まれ、お年寄りの病院送迎やお見舞い代行の「しごと」をはじめる。聞き上手な80代セツ子、手術の付き添いを希望する40代の好美など依頼人は様々。空気を読まない三葉だが、行動に変化がみられていく――。
めんどうだけど気になる三葉から目が離せない。
2021年の単行本の文庫化作品です。
3.『希望のゆくえ』(2024/2/28発売)
新潮社
<あらすじ>
誰からも愛された弟には、誰も知らない秘密があった。突然姿を消した弟、希望。行方を追う兄の誠実は、関係者の語る姿を通し弟の持つ複数の顔を知る。本当の希望はどこにいるのか。記憶を辿るうち、誠実もまた目をそらしてきた感情と向き合うこととなるーー。
痛みを抱えたまま大人になった兄弟が、それぞれの「希望」を探す優しいエールに満ちた物語。
文庫化にあたり、書下ろし短篇「光」を収録。
2020年の単行本の文庫化作品です。
4.『やわらかい砂のうえ』(2024/1/12発売)
祥伝社
<あらすじ>
砂丘の町出身の万智子は、大阪の税理士事務所で働く24歳。自分に自信がなく、恋愛は選ばれし者がするものだと思っている。そんな万智子がウェディングドレスサロンで週末限定のバイトをすることに。そこで出逢った男性に、人生初のときめきを覚えるも、恋をするほどに自分の面倒くささと向き合うことになり……。
変わろうと奮闘する女性の、人生が愛おしくなる物語。
2020年の単行本の文庫化作品です。
5.『どうしてわたしはあの子じゃないの』(2023/11/15発売)
双葉社
<あらすじ>
閉塞的な村から逃げだし、身寄りのない街で一人小説を書き続ける三島天は、ある日中学時代の友人のミナから連絡をもらう。中学の頃に書いた、大人になったお互いに向けての「手紙」を見つけたから、30才になった今開封しようというのだ――。
他人との間で揺れる心と、誰しもの人生に宿るきらめきを描く、感動の成長物語。
2020年の単行本の文庫化作品です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『雫』(2024/11/6発売)
- 『いつか月夜』(2024/8/8発売)
- 『こまどりたちが歌うなら』(2024/3/26発売)
- 『わたしたちに翼はいらない』(2023/8/18発売)
- 『白ゆき紅ばら』(2023/2/22発売)
■文庫本新刊
- 『声の在りか』(2024/8/23発売)
- 『雨夜の星たち』(2024/6/7発売)
- 『希望のゆくえ』(2024/2/28発売)
- 『やわらかい砂のうえ』(2024/1/12発売)
- 『どうしてわたしはあの子じゃないの』(2023/11/15発売)
ハイペースで作品を発表している寺地はるなさん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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