2014年、「ビオレタ」で第4回ポプラ社小説新人賞を受賞してデビューした寺地はるな(てらち・はるな)さん。
そんな寺地はるなさんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
寺地はるなの単行本新刊情報
1.『こまどりたちが歌うなら』(2024/3/26発売)
最新刊
集英社
<あらすじ>
前職の人間関係や職場環境に疲れ果て退職した茉子は、親戚の伸吾が社長を務める小さな製菓会社「吉成製菓」に転職する。父の跡を継いで社長に就任した頼りない伸吾、誰よりも業務を知っているのに訳あってパートとして働く亀田さん。やたらと声が大きく態度も大きい江島さん、その部下でいつも怒られてばかりの正置さん、畑違いの有名企業から転職してきた千葉さん……。
それぞれの人生を歩んできた面々と働き始めた茉子は、サービス残業や女性スタッフによるお茶くみなど、会社の中の「見えないルール」が見過ごせず、声をあげていくが――。
一人一人違う”私たち”が関わり合い、働いて、生きていくことのかけがえのなさが胸に響く感動長編!
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『わたしたちに翼はいらない』(2023/8/18発売)
新潮社
<あらすじ>
同じ地方都市に生まれ育ち現在もそこに暮らしている三人。4歳の娘を育てるシングルマザー――朱音。
朱音と同じ保育園に娘を預ける専業主婦――莉子。
マンション管理会社勤務の独身――園田。いじめ、モラハラ夫、母親の支配。心の傷は、恨みとなり、やがて……。
3.『白ゆき紅ばら』(2023/2/22発売)
光文社
<あらすじ>
行き場のない母子を守る「のばらのいえ」は愛と理想を掲げた夫婦が営む。その家に暮らす祐希は、未来のない現実から高校卒業と同時に逃げ出した。幼少のころから一心同体だった紘果を置いて出てきたことをずっと後悔したきた祐希は、二度と帰らないと出てきた「のばらのいえ」に戻る決意をしたがーー。
人生の不条理を問い続ける著者の書下ろし長編。
4.『川のほとりに立つ者は』(2022/10/20発売)
双葉社
<あらすじ>
カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることに――。
「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語。
5.『カレーの時間』(2022/6/8発売)
実業之日本社
<あらすじ>
終戦直後から高度成長期、そして令和の現代へ――スパイシーだけれど温かい、「カレー」をめぐる祖父と孫息子の物語。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
寺地はるなの文庫本新刊情報
1.『希望のゆくえ』(2024/2/28発売)
文庫最新刊
新潮社
<あらすじ>
誰からも愛された弟には、誰も知らない秘密があった。突然姿を消した弟、希望。行方を追う兄の誠実は、関係者の語る姿を通し弟の持つ複数の顔を知る。本当の希望はどこにいるのか。記憶を辿るうち、誠実もまた目をそらしてきた感情と向き合うこととなるーー。
痛みを抱えたまま大人になった兄弟が、それぞれの「希望」を探す優しいエールに満ちた物語。
文庫化にあたり、書下ろし短篇「光」を収録。
2020年の単行本の文庫化作品です。
2.『やわらかい砂のうえ』(2024/1/12発売)
祥伝社
<あらすじ>
砂丘の町出身の万智子は、大阪の税理士事務所で働く24歳。自分に自信がなく、恋愛は選ばれし者がするものだと思っている。そんな万智子がウェディングドレスサロンで週末限定のバイトをすることに。そこで出逢った男性に、人生初のときめきを覚えるも、恋をするほどに自分の面倒くささと向き合うことになり……。
変わろうと奮闘する女性の、人生が愛おしくなる物語。
2020年の単行本の文庫化作品です。
3.『どうしてわたしはあの子じゃないの』(2023/11/15発売)
双葉社
<あらすじ>
閉塞的な村から逃げだし、身寄りのない街で一人小説を書き続ける三島天は、ある日中学時代の友人のミナから連絡をもらう。中学の頃に書いた、大人になったお互いに向けての「手紙」を見つけたから、30才になった今開封しようというのだ――。
他人との間で揺れる心と、誰しもの人生に宿るきらめきを描く、感動の成長物語。
2020年の単行本の文庫化作品です。
4.『ほたるいしマジカルランド』(2023/8/3発売)
ポプラ社
<あらすじ>
大阪北部の蛍石市にある「ほたるいしマジカルランド」は、願いごとを叶えてくれるという噂のあるメリーゴーラウンドが人気の老舗遊園地だ。ここで働くのは、どこか不器用で悩みを抱えた人ばかり。アトラクションやインフォメーションの担当者、清掃スタッフに花や植物の管理。お客様の笑顔のために奮闘する従業員たちの日常が、ふとしたきっかけで動き出し――。
毎日がんばるあなたの心をふっと軽くする、温かな物語。
2021年の単行本の文庫化作品です。
5.『水を縫う』(2023/5/19発売)
集英社
<あらすじ>
いま一番届けたい 世の中の〈普通〉を踏み越えていく、新たな家族小説が誕生!「そしたら僕、僕がドレスつくったるわ」“かわいい”が苦手な姉のため、刺繍好きの弟は、ウェディングドレスを手作りしようと決心し――。
手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている高校一年生の清澄。一方、結婚を控えた姉の水青は、かわいいものや華やかな場が苦手だ。そんな彼女のために、清澄はウェディングドレスを手作りすると宣言するが、母・さつ子からは反対されて――。
「男なのに」「女らしく」「母親/父親だから」。そんな言葉に立ち止まったことのあるすべての人へ贈る、清々しい家族小説。第9回河合隼雄物語賞受賞作。
2020年の単行本の文庫化作品です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『こまどりたちが歌うなら』(2024/3/26発売)
- 『わたしたちに翼はいらない』(2023/8/18発売)
- 『白ゆき紅ばら』(2023/2/22発売)
- 『川のほとりに立つ者は』(2022/10/20発売)
- 『カレーの時間』(2022/6/8発売)
■文庫本新刊
- 『希望のゆくえ』(2024/2/28発売)
- 『やわらかい砂のうえ』(2024/1/12発売)
- 『どうしてわたしはあの子じゃないの』(2023/11/15発売)
- 『ほたるいしマジカルランド』(2023/8/3発売)
- 『水を縫う』(2023/5/19発売)
ハイペースで作品を発表している寺地はるなさん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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