『ポトスライムの舟』で第140回芥川賞(2009年)を受賞した津村記久子さん。
そんな津村記久子さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
津村記久子の単行本新刊情報
1.『うそコンシェルジュ』(2024/10/30発売)
最新刊、短編集
新潮社
<あらすじ>
それで誰かを助けられるなら、うそぐらいつく。大学のサークルを抜けたい姪のため、うその辞める理由を考えてあげたことをきっかけに、「うそ請負人」として職場の人からも頼みにされるようになったみのり。
自転車置き場で、人間関係のストレス発散のために中山さんがとっていた思いがけない行動。部活を辞めた高校生の息子の心配と会社の年下の同僚の冷淡さに疲れ切った倉田さんが見つけた居場所。
日常の困ったことどもをやり過ごし、目の前の「今」を生き延びるための11篇。
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『うどん陣営の受難』(2023/7/7発売)
U-NEXT
<あらすじ>
四年ごとに開かれる会社の代表選挙。一回目の投票は票が散らばったため、上位二名による決選投票が行われることになった。現体制は手堅い保守層から支持を集め、二番手につく候補は吸収合併した会社のプロパー社員のリストラ等過激なスローガンを掲げる。接戦が予想される中、両陣営共に動向を窺うのは、一回目で三位につけた候補の支持者たちであった。
運動員の送り込み、ハラスメント手前の圧力、上司からの探り…。社内政治の面倒臭さを、津村記久子ならではの視点と筆致でリアルにコミカルに描く。
3.『水車小屋のネネ』(2023/3/2発売)
毎日新聞出版
<あらすじ>
非道な母から逃れ、見知らぬ土地で生きる姉妹の再生と成長を芥川賞作家が描く感動巨編。18歳の理佐は、幼い妹の律を母の恋人が虐待していると知り、2人で家を出ることを決心。山あいの町にたどり着いた姉妹は、見ず知らずの隣人らに見守られながら大人になっていく。
4.『苦手から始める作文教室』(2022/9/28発売)
筑摩書房
<あらすじ>
作文のテーマの立てかたや書くための準備、書き出しや見直しの方法などを紹介。その実践が自分と向き合う経験を作る。若い人に手解く、心に効く作文教室。
小説ではありません。
5.『やりなおし世界文学』(2022/6/1発売)
ブックガイド
新潮社
<あらすじ>
ギャツビーって誰? 名前だけは知っていたあの名作、実はこんなお話だったとは!古今東西の物語の面白さが溢れだす世界文学案内。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
津村記久子の文庫本新刊情報
1.『つまらない住宅地のすべての家』(2024/4/10発売)
文庫最新刊
双葉社
<あらすじ>
とある町の路地を挟んで十軒の家が立ち並ぶ住宅地。そこに、女性受刑者が刑務所から脱走したとのニュースが入る。自治会長の提案で、住民は交代で見張りをはじめるが……。
住宅地で暮らす人々それぞれの生活と心の中を描く長編小説。
2021年刊行作品の文庫版です。
2.『サキの忘れ物』(2023/8/29発売)
短編集
新潮社
<あらすじ>
自分には何にも夢中になれるものがない――。高校をやめて病院併設の喫茶店でアルバイト中の千春は、常連の女性が置き忘れた本を手にする。「サキ」という外国人の男性が書いた短篇集。これまでに一度も本を読み通したことがない千春だったが、その日からゆっくりと人生が動き始める。
深く心に染み入る表題作から、謎めいた旅行案内、読者が主役のゲームブックまで、かがやきに満ちた全九編。
2020年刊行作品の文庫版です。
3.『まぬけなこよみ』(2023/1/10発売)
エッセイ
朝日新聞出版
<あらすじ>
初詣の帰り道、正月の終わりを感じて絶望し、バンドTシャツを着て「これで自分になった」と思う。季節の言葉や風物詩にまつわる気持ちと思い出をほのぼのとつづる、まぬけな脱力系エッセイ集。
クスリと笑いながらも季節の行事が待ち遠しくなる一冊!
2017年刊行作品の文庫版です。
4.『ディス・イズ・ザ・デイ』(2021/10/7発売)
短編集
朝日新聞出版
<あらすじ>
サッカー国内2部リーグ22チームの22人のファンたちは、それぞれの思いを抱いて今季最終試合のザ・デイ、「その日」に向かう。職場の人間関係に悩む会社員、別々のチームを応援することになった家族、憧れの先輩に近づきたい男子高生、両親の離婚で十数年ぶりに再会した孫と祖母など、ごく普通の人たちのかけがえのない人生を、サッカーを通してエモーショナルに描き出した、一話完結の連作小説集。
単行本刊行時、30近いメディアで多数書評掲載や紹介がなされるなど圧倒的な評価を得、また第6回サッカー本大賞を受賞した作品が、ついに待望の文庫化!
2018年刊行作品の文庫版です。
5.『浮遊霊ブラジル』(2020/1/4発売)
短編集
文藝春秋
<あらすじ>
定年退職し帰郷した男の静謐な日々を描く川端康成文学賞受賞作(「給水塔と亀」)。「物語消費しすぎ地獄」に落ちた女性小説家を待ち受ける試練(「地獄」)。
初の海外旅行を前に急逝した私は幽霊となり旅人たちに憑いて念願の地を目指す(「浮遊霊ブラジル」)。
自由で豊かな小説世界を堪能できる七篇を収録。
2016年刊行作品の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『うそコンシェルジュ』(2024/10/30発売)
- 『うどん陣営の受難』(2023/7/7発売)
- 『水車小屋のネネ』(2023/3/2発売)
- 『苦手から始める作文教室』(2022/9/28発売)
- 『やりなおし世界文学』(2022/6/1発売)
■文庫本新刊
- 『つまらない住宅地のすべての家』(2024/4/10発売)
- 『サキの忘れ物』(2023/8/29発売)
- 『まぬけなこよみ』(2023/1/10発売)
- 『ディス・イズ・ザ・デイ』(2021/10/7発売)
- 『浮遊霊ブラジル』
(2020/1/4発売)
比較的スローペースに刊行している津村記久子さん。新作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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