2016年に『QJKJQ』で第62回江戸川乱歩賞を受賞してデビューした佐藤究(さとう・きわむ)さん。2021年、『テスカトリポカ』で第165回直木賞を受賞しました。
そんな佐藤究さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
佐藤究の単行本新刊情報
1.『幽玄F』(2023/10/19発売)
最新刊
河出書房新社
<あらすじ>
空と、血と。――空を支配する重力・Gに取り憑かれ、戦闘機F35-Bを操る航空宇宙自衛隊員・易永透。
日本の戦後、そして世界の現在を問う、直木賞受賞第一作にして超弩級の著者最高傑作。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『爆発物処理班の遭遇したスピン』(2022/6/29発売)
短編集
講談社
<あらすじ>
爆発物処理班の遭遇したスピン…鹿児島県の小学校に、爆破予告が入る。急行した爆発物処理班の駒沢と宇原が目にしたのは黒い箱。処理を無事終えたと安心した刹那、爆発が起き駒沢は大けがを負ってしまう。事態の収拾もつかぬまま、今度は、鹿児島市の繁華街にあるホテルで酸素カプセルにも爆弾を設置したとの連絡が入った。カプセルの中には睡眠中の官僚がいて、カバーを開ければ即爆発するという。
さらに同時刻、全く同じ爆弾が沖縄の米軍基地にも仕掛けられていることが判明。事件のカギとなるのは量子力学!?
他に、日本推理作家協会賞短編部門候補「くぎ」、「ジェリーウォーカー」「シヴィルライツ」「猿人マグラ」「スマイル・ヘッズ」「ボイルド・オクトパス」「九三式」を収録。
3.『テスカトリポカ』(2021/2/19発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。
海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。
誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。第34回山本周五郎賞受賞。
第165回直木賞受賞作です。
文庫版が発売です(下記参照)。
4.『Ank: a mirroring ape』(2017/8/23発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
2026年、多数の死者を出した京都暴動(キョート・ライオット)。ウィルス、病原菌、化学物質、テロ攻撃の可能性もない。人類が初めてまみえる災厄はなぜ起こったのか。発端はたった一頭の類人猿、東アフリカからきた「アンク(鏡)」という名のチンパンジーだった。
一人の霊長類研究者が壮大すぎる謎に立ち向かう。
乱歩賞『QJKJQ』で衝撃の”デビュー”を果たした著者による、世界レベルの超絶エンターテインメント!
すでに文庫版が発売されています(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
佐藤究の文庫本新刊情報
1.『トライロバレット』(2024/12/13発売)
文庫最新刊
講談社
<あらすじ>
バーナム・クロネッカーはアメリカ合衆国ユタ州のウィットロー高校に通う17歳の少年。彼は8歳のとき三葉虫に魅せられ、今ではその化石を熱心に集めつつ、静かな高校生活を送っている。そんなバーナムへのいやがらせが、ある日突然にはじまった。ロッカーの扉を接着され、頭にジャガイモをぶつけられる。体育会系の人気者コール・アボットのしわざだった。
バーナムは、コールの行為を〈攻撃〉と呼ぶ謎めいた同級生、タキオ・グリーンと友人になる。そのときすでに、バーナムを驚愕の事件へといざなう運命の歯車は回りだしていた……。
現代アメリカ社会の闇に光を当てながら、新しいヒーロー像を描きだす超絶エンターテインメント。
2.『テスカトリポカ』(2024/6/13発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。生き残った三男のバルミロは、追手から逃れて海を渡りインドネシアのジャカルタに潜伏、その地の裏社会で麻薬により身を持ち崩した日本人医師・末永と出会う。バルミロと末永は日本に渡り、川崎でならず者たちを集めて「心臓密売」ビジネスを立ち上げる。
一方、麻薬組織から逃れて日本にやってきたメキシコ人の母と日本人の父の間に生まれた少年コシモは公的な教育をほとんど受けないまま育ち、重大事件を起こして少年院へと送られる。
やがて、アステカの神々に導かれるように、バルミロとコシモは邂逅する。
2021年の単行本の文庫版です。
3.『サージウスの死神』(2020/4/15発売)
講談社
<あらすじ>
ビルの屋上に立つ影と目が合った。その日から俺は地下カジノの常連になった。ルーレットに溺れ、賭に負けて破滅しかけた夜、突然謎めいた蒼白い焔がゆらめき、破裂して…。頭のなかに数字を飼う男が、恐るべきカネとギャンブルの暗黒を疾走する!
『QJKJQ』『Ank』につながる黙示録にして幻のデビュー作。
2005年に別名義でデビューした際の単行本の文庫版です。
4.『Ank : a mirroring ape』(2019/12/24発売)
講談社
<あらすじ>
2026年、京都で大暴動が起きる。「京都暴動=キョート・ライオット」だ。人々は自分の目の前にいる人間を殺し合い、未曽有の大惨劇が繰り広げられた。事件の発端になったのは、「鏡=アンク」という名のたった1頭のチンパンジーだった。
霊長類研究施設に勤める研究者・鈴木望は、世界に広がらんとする災厄にたった1人で立ち向かった……。
2017年の単行本の文庫版です。
5.『QJKJQ』(2018/9/14発売)
講談社
<あらすじ>
女子高生の市野亜李亜は、猟奇殺人鬼の一家で生まれ育った。父は血を抜いて人を殺し、母は撲殺、兄は噛みついて失血させ、亜李亜はスタッグナイフで刺し殺す。それでも、猟奇殺人の秘密をお互いに共有しながら、郊外の家でひっそりと暮らしていた。ところがある日、兄が部屋で殺されているのを亜李亜は発見する。もちろん警察は呼べない。そして翌日には母がいなくなった。
亜李亜は残った父親に疑いの目を向けるが……。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『幽玄F』(2023/10/19発売)
- 『爆発物処理班の遭遇したスピン』(2022/6/29発売)
- 『テスカトリポカ』(2021/2/19発売)
- 『Ank: a mirroring ape』(2017/8/23発売)
■文庫本新刊
- 『トライロバレット』(2024/12/13発売)
- 『テスカトリポカ』(2024/6/13発売)
- 『サージウスの死神』(2020/4/15発売)
- 『Ank : a mirroring ape』(2019/12/24発売)
- 『QJKJQ』(2018/9/14発売)
定期的に作品を発表している佐藤究さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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