1990年に長編小説『ひと呼んでミツコ』で小説家デビューした姫野カオルコさん。2014年に『昭和の犬』で第150回直木賞を受賞しました。
そんな姫野カオルコさんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
姫野カオルコの単行本新刊情報
1.『顔面放談』(2023/9/5発売)
最新刊、エッセイ
集英社
<あらすじ>
あなた、本当に「顔」見てますか?著名人の顔を凝視しつづけて半世紀――直木賞作家・姫野カオルコの並々ならぬ観察眼が炸裂する、捧腹絶倒のマニアック・エッセイ!
漫画家・もんでんあきこによる豪華挿絵つき。
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『悪口と幸せ』(2023/3/23発売)
短編集
光文社
<あらすじ>
昭和の少女雑誌に掲載された絵物語「王女アンナ」。元子は奇妙な物語の世界に引き込まれていく。(「王女アンナ」)女優・紫さぎりは長きにわたり人気女優として活躍しているが、彼女には大きなコンプレックスが……。(「女優さぎり」)
昭和・平成・令和と続く家族のあり方とルッキズムの問題を描く、姫野カオルコの真骨頂となる小説集。
3.『青春とは、』(2020/11/19発売)
文藝春秋
<あらすじ>
コロナ禍のさなか、家でひきこもっていた女性が見つけた名簿と一冊の本。地方の高校に通っていた記憶が、映画を見ているかのように浮かびあがる。『ラブアタック!』、『パンチDEデート』、「クミコ、君をのせるのだから。」、ミッシェル・ポルナレフ、スタイリスティックス、『ミュージック・ライフ』、『FMレコパル』、旺文社のラジオ講座…そして、夜の公衆電話からかけた電話。
「今からすれば」。見る目を広めた彼女の胸に、突如湧き上がる思いとは。
4.『忍びの滋賀 いつも京都の日陰で』(2019/11/28発売)
エッセイ
小学館
<あらすじ>
実は多くの人が琵琶湖が何県にあるのか知らない、すぐに「千葉」や「佐賀」と間違えられる、比叡山延暦寺は京都にあると思われている、鮒鮨の正しい食し方とは…。直木賞作家が日本一スルーされる地味な出身県についてユーモラスに語ったエッセイ。
5.『何が「いただく」ぢゃ!』(2019/7/28発売)
エッセイ
プレジデント社
<あらすじ>
「人生の9/10は食べ物のことを考えている」という姫野カオルコが、食のあれこれを斬る!アジの刺身をもっとおいしく食べる提案から、懐かしのテレビ番組「ロンパールーム」の
牛乳の謎、「いただく」という言葉のおかしな使われ方まで、「そうそう、あるある!」とつい膝を打つ、痛快な食エッセイ。
単行本は以上になります。
続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
姫野カオルコの文庫本新刊情報
1.『青春とは、』(2023/5/9発売)
文庫最新刊
文藝春秋
<あらすじ>
定年退職しシェアハウスに越してきた独身の乾明子。借りたままの本や名簿から、映画を見ているかのように地方の共学の公立高時代が蘇る。胸キュンもスマホもなく地味なだけ。でもなぜあんなにオカシかったのだろう。
これまでの青春小説がとりこぼしてきた部分を掬った、すべての大人に贈る青春小説。
2020年の単行本の文庫版です。
2.『ケーキ嫌い』(2022/5/11発売)
エッセイ
光文社
<あらすじ>
「お気持ちだけで」と言えなかった長年のもどかしさに始まり、酒にぴったりの創作レシピから、ロドルフ殿下や「ロンパールーム」の牛乳など懐かしの食の思い出まで――おいしく詰まったヒメノ式食エッセイ集!文庫書下ろしも収録。
3.『彼女は頭が悪いから』(2021/4/6発売)
文藝春秋
<あらすじ>
横浜市青葉区で三人きょうだいの長女として育ち、県立高校を経て中堅の女子大学に入った美咲と、渋谷区広尾の国家公 務員宿舎で育ち東大に入ったつばさ。偶然に出会って恋に落ちた境遇の違う二人だったが、別の女の子へと気持ち が移ってしまったつばさは、大学の友人らが立ち上げたサークル「星座研究会」(いわゆるヤリサー)の飲み会に美咲を呼ぶ。そして酒を飲ませ、仲間と一緒に辱めるのだ…。
美咲が部屋から逃げ110番通報したことで事件が明るみに出る。 頭脳優秀でプライドが高い彼らにあったのは『東大ではない人間を馬鹿にしたい欲』だけだったのだ。
さらに、事件のニュースを知った人たちが、SNSで美咲を「東大生狙いの勘違い女」扱いするのだ。
読み手の無意識下にあるブランド意識、優越感や劣等感、学歴による序列や格差の実態をあぶり出し、自分は加害者と何が違うのだと問いかけ、気づきを促す社会派小説の傑作!
2018年の単行本の文庫版です。
4.『謎の毒親』(2018/10/27発売)
新潮社
<あらすじ>
命の危険はなかった。けれどいちばん恐ろしい場所は〈我が家〉でした──。母の一周忌があった週末、光世は数十年ぶりに文容堂書店を訪れた。大学時代に通ったその書店には、当時と同じ店番の男性が。
帰宅後、光世は店にいつも貼られていた「城北新報」宛に手紙を書く。幼い頃から繰り返された、両親の理解不能な罵倒、無視、接触について──。
親という難題を抱える全ての人へ贈る相談小説。
2015年の単行本の文庫版です。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『顔面放談』(2023/9/5発売)
- 『悪口と幸せ』(2023/3/23発売)
- 『青春とは、』
(2020/11/19発売) - 『忍びの滋賀 いつも京都の日陰で』
(2019/11/28発売) - 『何が「いただく」ぢゃ!』
(2019/7/28発売)
■文庫本新刊
- 『青春とは、』(2023/5/9発売)
- 『ケーキ嫌い』(2022/5/11発売)
- 『彼女は頭が悪いから』(2021/4/6発売)
- 『謎の毒親』
(2018/10/27発売)
マイペースに作品を発表している姫野カオルコさん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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