『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞(2005年)を受賞した角田光代(かくた・みつよ)さん。心理描写に長けた作風が人気です。
そんな角田光代さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
角田光代の単行本新刊情報
1.『ゆうべの食卓』(2023/2/15発売)
最新刊、短編集
オレンジページ
<あらすじ>
ひとりの、二人の、家族の、ささやかであたたかい11の食卓の記憶2020年6月から『オレンジページ』に掲載された「ゆうべの食卓」。新型コロナに翻弄されながら離婚を決意する女性。恋人にふられたのをきっかけに料理に目覚めるサラリーマン。実家を売却することになった兄弟のささやかな宴会。
さまざまな人生のひとコマを「食卓」というキーワードで紡いだ、直木賞作家・角田光代氏の短編集。
2.『明日も一日きみを見てる』(2023/2/10発売)
エッセイ
KADOKAWA
<あらすじ>
集合住宅から一軒家に引っ越しをした角田さん。外猫とのはじめての遭遇と脱走事件、虫取り事件にハゲ事件。アクシデントは絶えないが、猫との暮らしそのものには、パンデミックのなかでも変わらない単調さがある。
ごはんを用意したりおやつをあげたり、腹に乗せたり顔マッサージをしたり。猫との静かな日常のくり返しがずっと続いていくことを、全世界の全ての猫の幸福を願ってやまない、愛情あふれるエッセイ集。
3.『タラント』(2022/2/21発売)
中央公論新社
<あらすじ>
こんな人生に、使命は宿るのか。片足の祖父、不登校の甥、大切な人を失ったみのり。絶望に慣れた毎日が、一通の手紙から動き出す。慟哭と感動の傑作長篇。
実に5年ぶりの長編です。
4.『銀の夜』(2020/11/18発売)
光文社
<あらすじ>
女子高時代に少女バンドを組んでメジャーデビューをした三人は35歳となった。自分の人生に確かなものをつかみたい。生きる手応え、深い充実を求めてあがく女たち。14年間埋もれていた傑作が、今、私たちの魂を揺さぶる。
著者5年ぶりの長編小説。
文庫版が発売です(下記参照)。
5.『物語の海を泳いで』(2020/7/30発売)
読書ガイド本
小学館
<あらすじ>
「本のなかに書かれた言葉、そこで起きたできごと、そこで生きる人々、そこに漂う空気を五感と感情で体験すること、それが、本を読む、ということなのだ」心に残る、あの本この本を、なんと350冊!
直木賞作家・角田光代のとびきりの読書案内。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
角田光代の文庫本新刊情報
1.『もう一杯だけ飲んで帰ろう。』(2023/11/29発売)
文庫最新刊、エッセイ
新潮社
<あらすじ>
長年通っている居心地最高な西荻窪の焼鳥屋、駅に近いのに喧噪を忘れる新宿の蕎麦屋、朝まで開いている中野の気軽な鮨屋に、隠れ激辛好き(角田さん)もシビれた吉祥寺のラオス・タイ料理店。神田の名店で羊を食べ尽くし、永福町でピザのチーズにうっとりとろける。夕方早々と灯る赤羽の赤提灯に目を奪われ、飲んべえの聖地こと立石へ“大人の遠足”をして、はしご酒を愉しむ。
今日もまた、うまい肴と好きな人との時間をあてに、つい頼んでしまうもう一杯。
夫婦で綴る、めくるめく「外飲み」エッセイ!
2017年刊行作品の文庫版です。
2.『銀の夜』(2023/11/14発売)
光文社
<あらすじ>
女子校時代に少女バンドを組んでメジャーデビューした3人の女性。30代半ばとなった現在、人生のピークは10代だったと懐かしむ毎日を送っている。夫に浮気されたり、自らの見果てぬ夢を娘に託したり……など、日常は冴えない。そんな毎日にひょんなことからあるミッションが舞い込み、3人はまた図らずも力を合わせることに……。
人生と本当に向き合い始めた大人女性たちの「生きる手応えとは?」を描いた話題作。
2020年刊行作品の文庫版です。
3.『源氏物語 2』(2023/11/7発売)
河出書房新社
<あらすじ>
小説として鮮やかに甦った角田源氏。藤壺は不義の子を出産し、葵の上は六条御息所の生霊で命を落とす。「紅葉賀」から「明石」まで。
4.『源氏物語 1』(2023/10/6発売)
河出書房新社
<あらすじ>
日本文学最大の傑作を、小説としての魅力をそのままに現代に甦えらせた角田源氏。光源氏の恋と運命。「桐壺」から「末摘花」を収録。
5.『月夜の散歩』(2023/9/28発売)
エッセイ
新潮社
<あらすじ>
どう工夫してもイマイチな仕上がりになる不得手料理(ポテトサラダ)に頭を悩ませ、 近所では入手困難なご当地調味料に胸をときめかす。なぜか調理前が高揚のピークになりがちな、かたまり肉やおでん。友人が集う家飲みの日は深夜の料理を目一杯堪能。冷めゆく天ぷらに絶望し、弁当屋で「あ、かつ丼の人」と顔を覚えられた恥ずかしさに悶え、飼い主に似てきた猫を愛でては心を整える……。
思い描いた「立派な大人」にはなれぬまま、加齢と変化を重ねていく人生でのささやかな思考や出来事を、味わい深く見つめ出す。
“ふつうの生活”がいとおしくなる、日常大満喫エッセイ待望の文庫化!
2017年刊行作品の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『ゆうべの食卓』(2023/2/15発売)
- 『明日も一日きみを見てる』(2023/2/10発売)
- 『タラント』(2022/2/21発売)
- 『銀の夜』
(2020/11/18発売) - 『物語の海を泳いで』
(2020/7/30発売)
■文庫本新刊
- 『もう一杯だけ飲んで帰ろう。』(2023/11/29発売)
- 『銀の夜』(2023/11/14発売)
- 『源氏物語 2』(2023/11/7発売)
- 『源氏物語 1』(2023/10/6発売)
- 『月夜の散歩』(2023/9/28発売)
エッセイ作品が多く、なかなか新作小説が発表されないので、待ち遠しい限りですね。
それでは、良い読書体験を!
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