2013年、『等伯』で第148回直木賞を受賞した安部龍太郎(あべ・りゅうたろう)さん。
そんな安部龍太郎さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
安部龍太郎の単行本新刊情報
1.『銀嶺のかなた』(2024/12/11発売)
最新刊
文藝春秋
<あらすじ>
織田信長と柴田勝家のもとで手柄を打ち立て、〈槍の又左〉と戦国に名を轟かせた豪傑・前田利家と、その息子で温厚かつ秀才肌で〈上様の近習〉となった利長。世代間ギャップと性格の違いを背景に、父子は時に激しく対立しつつ、乱世の荒波を乗り越えていく。本書の冒頭は、柴田勝家率いる織田勢と上杉勢が激しく争う「手取川の戦い」。そこで手痛い敗北を喫するも、謙信の急死で形勢を挽回した織田勢は加賀ばかりか能登、越中の大半を支配下に組み込んでゆく。
信長の馬揃えのため上洛した利家にもたらされたのは、「能登一国を任せるゆえ励め」との言葉だった。さらに利長は信長の近習、さらに娘婿にまで取り立てられる。
しかし、国持大名として能登一国をどう収めるのか? 越中への侵攻の行方は? 数々の難題に立ち向かう前田利家のもとに、まさかの本能寺における信長の訃報が届けられ……。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『ふりさけ見れば』(2023/7/20発売)
日経BP
<あらすじ>
日本とユーラシアを結びつけるのは、唐で科挙に合格し玄宗皇帝の側近にまで出世したたぐいまれなる日本人・阿倍仲麻呂、そして仲麻呂とともに唐に渡り当時の大唐帝国のすぐれた文化・政治制度を内政に移植した学者にして政治家の吉備真備。唐からは、玄宗皇帝と楊貴妃、安史の乱を起こした安禄山、大詩人の李白や杜甫など、日本でも多くの逸話が知られる人物が続々と登場する。
ついに帰国できなかった阿倍仲麻呂が日本の朝廷から帯びていた重大な密命とははたして……
3.『日本はこうしてつくられた: 徳川家康 戦国争乱と王道政治 (3)』(2023/1/6発売)
新書
小学館
<あらすじ>
長い長い戦争続きの戦国時代を終焉させた英雄・徳川家康。金ヶ崎城(敦賀市)などゆかりの地をめぐったほか、欧米の植民地化の危機にあった九州・長崎も徹底取材。家康の時代から続いたキリシタンとの攻防が「戦国最後の戦い」=島原の乱で終結するまでの歴史を追う。
さらに、平和の礎を築いた家康の江戸での街づくりにも照射。東京駅至近の八重洲で発見されたキリシタン墓など最新の発掘成果を駆使して、世界有数の都市を築き上げた家康の功績を振り返る。
そのほか「鯖街道」「ヤン・ヨーステン」「江戸クルージング」「羽賀寺の十一面観音像」「気温37度の炎天下に登った後瀬山城」「横瀬浦」など、さまざまな史跡が登場。歴史の旅の醍醐味を感じることができます。
直木賞作家の著者が、実際に現地に足を運んで丹念に歴史を掘り起こした歴史紀行。旅はやっぱり楽しくて面白い!
4.『対決!日本史3 維新から日清戦争篇』(2022/12/5発売)
新書
潮出版社
<あらすじ>
日清・日露戦争の帝国主義の時代に世界は戻りつつある。戦争を止める“知恵”を汲み出せ!縄田一男氏、澤田瞳子氏らが大絶賛のシリーズ第3弾が発売!!
明治維新を経て、帝国主義へと走り始めた日本。それはまさに「破滅への道」であった。二人の巨人が維新から日清戦争までの真実を徹底的に掘り下げる。
5.『家康はなぜ乱世の覇者となれたのか: 世界史の視点から読み解く戦国時代』( 2022/10/28発売)
NHK出版
<あらすじ>
あまたの英傑たちがしのぎを削り刃を交えた戦国時代を背後で突き動かしていたのは、同時代の世界情勢であった。ライフワークとなる巨編小説「家康」に取り組む作家・安部龍太郎が、検討した最新の学説や実際に足を運んだ取材、大きな枠組みの作家的想像力で、これまでにない家康像と「家康天下取りへの道」を描き出す。
「桶狭間の戦」「三方ヶ原の戦」「長篠の戦」「小牧長久手の戦」「関ヶ原の戦」といった家康が戦い抜いた合戦をグローバルな視点から見つめ返し、今川義元、武田信玄、織田信長、豊臣秀吉といった英傑たちとの交わりを日本史を貫く2つの力学の視点から読み解くとき、あらたな家康像が立ち現れる! 激動の世界と日本の渦中で、家康を天下人に導いた終生の思想「厭離穢土 欣求浄土」とは何か。
戦国時代像を刷新する歴史学の成果に基づきながら、天下人への道を描き直し、人間・家康に深く切り込む。私たちの知る「天下取りの物語」とは違う、あらたなるストーリーの提示!
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
安部龍太郎の文庫本新刊情報
1.『家康はなぜ乱世の覇者となれたのか』(2024/12/5発売)
文庫最新刊
幻冬舎
<あらすじ>
戦国の最終勝者・家康は、信玄、信長、秀吉といった英傑と何が違ったのか?三方ヶ原、小牧・長久手、関ヶ原を闘い抜いた強運の裏には、独創的な地球規模の発想、人脈があった。最新の学説を踏まえた現地取材と、通説を超える作家の創造力が生み出す、全く新しい家康像とは――。
激動の国際情勢の中、太平の日本を確立した家康の真実を読み解く。
2022年の刊行作品の文庫版です。
2.『戦国の山城をゆく 信長や秀吉に滅ぼされた世界』(2024/10/18発売)
集英社
<あらすじ>
戦国時代の大転換期の象徴といえる山城。信長や秀吉はその牙城をどう攻略したのか『街道をゆく』を髣髴とさせる歴史エッセイ。
2004年の刊行作品の文庫新装版です。
3.『生きて候 本多正信の次男・政重の武辺』(2024/5/7発売)
朝日新聞出版
<あらすじ>
家康の謀臣・本多正信の次男として生まれ、槍奉行・倉橋長右衛門の養子として育った倉橋長五郎政重は、故あって秀忠公の近習・岡部庄八を斬り捨て徳川家を出奔する。前田利家の密命を帯びて朝鮮半島に渡り、慶長の役に身を投じた政重が見た地獄とは。
「命を美しく使い切るとはどういうことかーー」
義に殉じた波乱万丈の生涯を活写する歴史巨編
2002年の単行本の文庫新装版です。
4.『薩摩燃ゆ』(2024/2/22発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
主命に背くならば腹を斬れ――。薩摩藩の下級武士に生まれた調所広郷は、多年の功を認められ、藩主の側用人を務めるようになっていた。七十七万石の権勢を誇っていた薩摩藩も、かつての藩主・重豪の失策によって、いまでは五百万両という莫大な借金を抱えている。
財政改革主任に抜擢された広郷は、非合法も厭わぬ強引な手腕で藩の立て直しに挑む。明治維新のきっかけを作り上げた傑物の、燃えたぎるような一生を描いた歴史巨編。
2004年の単行本の文庫新装版です。
5.『関ケ原 連判状』(2023/8/7発売)
朝日新聞出版
<あらすじ>
秀吉亡き後の乱世、三成・家康のどちらにつくか、大名たちの思惑は錯綜していた。そんな中、古今伝授の当代唯一の伝承者であった細川幽斎は、前田家、朝廷をも巻き込んだ第三の道を模索する。
関ヶ原合戦に新しい視点を持ちこんだ傑作の新装版。
1996年の単行本の文庫新装版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『銀嶺のかなた』(2024/12/11発売)
- 『ふりさけ見れば』(2023/7/20発売)
- 『日本はこうしてつくられた: 徳川家康 戦国争乱と王道政治 (3)』(2023/1/6発売)
- 『対決!日本史3 維新から日清戦争篇』(2022/12/5発売)
- 『家康はなぜ乱世の覇者となれたのか: 世界史の視点から読み解く戦国時代』( 2022/10/28発売)
■文庫本新刊
- 『家康はなぜ乱世の覇者となれたのか』(2024/12/5発売)
- 『戦国の山城をゆく 信長や秀吉に滅ぼされた世界』(2024/10/18発売)
- 『生きて候 本多正信の次男・政重の武辺』(2024/5/7発売)
- 『薩摩燃ゆ』(2024/2/22発売)
- 『関ケ原 連判状』(2023/8/7発売)
以上になります。コンスタントに作品を発表している安部龍太郎さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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