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2002年、『アラビアの夜の種族』で第55回日本推理作家協会賞、第23回日本SF大賞を受賞した古川日出男さん。直木賞の候補にも選ばれたことがあります。
そんな古川日出男さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
古川日出男の単行本新刊情報
1.『超空洞物語』(2024/10/24発売)
最新刊
講談社
<あらすじ>
その〈空洞〉から、すべては始まった。天下の奇書か、物語の起源か?日本最古の大長篇「うつほ物語」の謎を、光源氏が解きあかす。「平家物語」を全訳した著者が、一千年の日本文学史を超絶マッシュアップ。歴史を現代につなぐ驚異の新作!京の都の政治抗争を逃れ、みずから須磨の海辺へと流寓した光源氏。侘び住まいに携えたのは父帝ゆかりの七絃の琴と、
七絃の琴の一族を描く大長篇「うつほ物語」の第一巻だった。満月の宵、徒然なるままに「うつほ」の最終場面を墨絵に描いた光源氏は、その巨大な物語の迷宮を遡り、九枚の物語絵によって読み解いていく――。
日本物語文学史の豊饒なる起源を、現代に再生させる冒険の書。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る』(2024/6/18発売)
河出書房新書
<あらすじ>
現代京都に現れた冥官・小野篁。紫式部、二島由紀夫と共に、観光名所とご当地グルメを堪能しつつ、「オペラでコロナを倒す」べく、地獄の底へ……奇想天外で壮大な「人類史オペラ」が開演!
3.『紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」』(2023/11/29発売)
新潮社
<あらすじ>
クリスチャン暦なら最初のミレニアムを迎えた少し後、里帰り中の一条天皇の后が臨月を迎えた。その父で朝廷の最高権力者・藤原道長を始め、皆が固唾を飲んで見守る中、后に仕えるわたしはなぜか感傷的(ブルー)で、グルーミィ。そのわけをあなたにお伝えします――
2024年大河ドラマで大注目、世界的文学を書いた当時の最先端女性のすっぴんダイアリーを、現代の「同業者」がリ・リリース!
4.『の、すべて』(2023/9/28発売)
講談社
<あらすじ>
その怪物が日本を変える。「スサノオ」と呼ばれたカリスマ政治家がテロに遭った。その伝記を制作する芸術家(アーティスト)は、一つの「恋愛」の行方を追って、黄泉の世界へ潜っていく――。〈異形の伝記〉が完成するとき、現代日本の運命が変わる! ポピュリズムの時代に新たな神話を降臨させる、怪物的長篇1001枚。エックスデーからの30年、この国は何を失ったのか? バブル崩壊後に政界入りし、美貌と弁舌で支持を集めた二世政治家・大沢光延は、将来の首相と目されながらテロリストの兇刃にかかる。彼の生涯を伝説化しようとする芸術家・河原真古登が、出発点に見出したのは、一人の巫女との「運命の恋」だった–。
昭和の終焉からコロナ下の令和、幕末日本へ。芸術家からテロリスト、野生の巫女へ。スイングする「語り」が生み出す、予測不能の展開! アニメ版「平家物語」の原作者が、この時代〈の、すべて〉に挑む長篇絵巻。
5.『天音』(2022/11/20発売)
インスクリプト
<あらすじ>
小説家・古川日出男が空白に挑戦した。空白とは、詩。COVID-19状況の閉ざされた日々を脱出し、カリフォルニアへ、イタリアへ。「さあ、歌ってゆこう」の掛け声とともに始まる1007行は、驚くべき滞空の試みとなった。著者初の本格的な詩作品は、天の音を聴きとりつつ歴史と惑星をさまよう。
「天には半島があって/天には大陸があって/天には孤島もあって/その孤島の岬には いろいろな生き物が訪れる/倍音は訪れる?」
ダンテがウェルギリウスにみちびかれたように、宮沢賢治と吉増剛造の詩魂にみちびかれて、作家にまったく新しい創造のフェーズが訪れた。必読の書き下ろし長篇詩!
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
古川日出男の文庫本新刊情報
1.『平家物語 4』(2024/1/10発売)
文庫最新刊
河出書房新社
<あらすじ>
破竹の勢いで平家を追う義経。屋島を落とし、壇の浦の海上を赤く染める。安徳天皇と三種の神器の行方はいかに。屈指の名作の大団円。
2.『平家物語 3』(2023/12/6発売)
河出書房新社
<あらすじ>
平家は都を落ち果て、西へさすらう。京に入った木曾義仲もまた義経に追われ、最期を迎える。盛者必衰の物語はいよいよ佳境を迎える。
3.『女たち三百人の裏切りの書』(2023/11/29発売)
新潮社
<あらすじ>
後世の人々よ、本ものの宇治十帖を語ろう、語りましょう――。源氏物語が世に広まって百年あまり。改竄され流布した物語を正すため、紫式部が怨霊となって蘇り、宇治十帖のその真の姿を語り出す。やがて発表された物語は、人々の思惑とともに時代を動かし始め、壮大な女たちの裏切り合いに発展していく――。
噓と欲望渦巻く、全く新しい源氏物語。
2015年の単行本の文庫版です。
4.『平家物語 2』(2023/11/7発売)
河出書房新社
<あらすじ>
ついに源平合戦の火蓋が切られる。橋合戦を皮切りに、福原遷都、富士川の遁走、奈良炎上、そして清盛の死去。木曾には義仲が立つ。
5.『平家物語 1』(2023/10/6発売)
河出書房新社
<あらすじ>
混迷極まる政治、相次ぐ災害、そして戦争へ──。平清盛を中心とする諸行無常のエンターテインメント巨篇、圧倒的な語りで完全新訳。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『超空洞物語』(2024/10/24発売)
- 『京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る』(2024/6/18発売)
- 『紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」』(2023/11/29発売)
- 『の、すべて』(2023/9/28発売)
- 『天音』(2022/11/20発売)
■文庫本新刊
- 『平家物語 4』(2024/1/10発売)
- 『平家物語 3』(2023/12/6発売)
- 『女たち三百人の裏切りの書』(2023/11/29発売)
- 『平家物語 2』(2023/11/7発売)
- 『平家物語 1』(2023/10/6発売)
次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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