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1996年「蛇を踏む」で芥川賞を受賞した川上弘美さん。
そんな川上弘美さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
川上弘美の単行本新刊情報
1.『明日、晴れますように』(2024/6/7発売)
最新刊
朝日新聞出版
<あらすじ>
いまほど世の中の仕組みが複雑ではなかった1970年代。『七夜物語』という不思議な本の世界を冒険した子どもたちがいた。鳴海さよと仄田鷹彦。七つの夜をめぐる冒険は、二人にとって大切な経験となるが、さよも仄田くんも「夜の世界」の出来事を決して思い出すことはなかった。
あれからおよそ30年――。さよの息子「絵」と仄田くんの娘「りら」は、両親と同じ小学校でクラスメートになっていた。二人もまた『七夜物語』の世界へと導かれるのか?
2010年の現代を舞台に、10歳から11歳へと成長する二人の変化の兆しと、子どもたちを取りまく世界を鮮やかに捉えながら、ささやかな人の営みと、そのきらめきを届ける物語は、2011年の「あの日」へと向かっていく。
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』(2023/8/24発売)
講談社
<あらすじ>
あ、また時間に捕まえられる、と思った。捕まえられるままに、しておいた。小説家のわたし、離婚と手術を経たアン、そして作詞家のカズ。カリフォルニアのアパートメンツで子ども時代を過ごした友人たちは、半世紀ほどの後、東京で再会した。
積み重なった時間、経験、恋の思い出。それぞれの人生が、あらたに交わり、移ろっていく。じわり、たゆたうように心に届く大人の愛の物語。
3.『東京日記7 館内すべてお雛さま。』(2023/3/27発売)
エッセイ
平凡社
<あらすじ>
たんたんと、時にシュールに、そして深くリアルに。あなたの日常でも不思議なこと、実は起きていませんか?
奇しくもコロナ禍の3年間にあたった、2020年から2022年の日記。
4.『東京日記6 さよなら、ながいくん。』(2021/3/24発売)
エッセイ
平凡社
<あらすじ>
たんたんと、時にシュールに、そして深くリアルに。あなたの日常でも、不思議なこと、愉快なこと、実はいっぱい起きていませんか?
20年目を迎えたライフワーク日記、最新刊!
5.『わたしの好きな季語』(2020/11/20発売)
エッセイ
NHK出版
<あらすじ>
96の季語から広がる、懐かしくて不思議で、ときに切ない俳句的日常。俳人でもある著者による初めての「季語」にまつわるエッセー集。
散歩道で出会った椿事、庭木に集う鳥や虫の生態、旬の食材でやる晩酌の楽しみ、ほろ苦い人づきあいの思い出、ちょっとホラーな幻想的体験など、色彩豊かな川上弘美ワールドを満喫しながら、季語の奥深さを体感できる96篇。名句の紹介も。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
川上弘美の文庫本新刊情報
1.『機嫌のいい犬』(2024/10/18発売)
文庫最新刊
集英社
<あらすじ>
川上弘美さんの第1句集が文庫化!1994~2009年の220句に加え、長嶋 有氏との対談も新規収録。
自由でたのしい、17文字の言葉の世界。「はつきりしない人ね茄子投げるわよ」
「はるうれひ乳房はすこしお湯に浮く」
「徹頭徹尾機嫌のいい犬さくらさう」
作家であり、俳人でもある著者の初句集を文庫化。日常、旅、食卓、恋……さまざまな光景が自由奔放に描き出される220句を、1994年から2009年まで年代順に収録。巻末には、俳句仲間の作家・長嶋 有さんと俳句の魅力を語り尽くす対談を追加。あらたな川上ワールドの魅力に浸れる1冊。
2010年刊行作品の文庫版です。
2.『伊勢物語』(2023/10/6発売)
河出書房新社
<あらすじ>
人気作家・川上弘美が、平安初期の名作『伊勢物語』を新訳!流麗な和歌と共に描かれる、125段のめくるめく恋物語。
3.『三度目の恋』(2023/9/22発売)
中央公論新社
<あらすじ>
結婚したのは、唯一無二のはずだったひと。高丘さんに教えてもらった「魔法」で、むかしむかしの世に旅に出るようになるまでは。あるときは江戸吉原の遊女、さらには平安の世の女房として、梨子はさまざまな愛を知り……。
『伊勢物語』をモチーフに、夢とうつつ、むかしと今のあわいをたゆたい、恋愛の深淵をのぞく傑作長編。
2020年刊行作品の文庫版です。
4.『ぼくの死体をよろしくたのむ』(2022/8/29発売)
短編集
新潮社
<あらすじ>
うしろ姿が美しい男に恋をし、銀色のダンベルをもらう。掌大の小さな人を救うため、銀座で猫と死闘。きれいな魂の匂いをかぎ、夜には天罰を科す儀式に勤しむ。精神年齢の外見で暮らし、一晩中ワルツを踊っては、味の安定しないお茶を飲む。きっちり半分まで食べ進めて交換する駅弁、日曜日のお昼のそうめん。
恋でも恋じゃなくても、大切な誰かを思う熱情がそっと心に染み渡る、18篇の物語。
2017年刊行作品の文庫版です。
5.『某』(2021/8/5発売)
幻冬舎
<あらすじ>
ある日突然この世に現れた某(ぼう)。人間そっくりの形をしており、男女どちらにでも擬態できる。お金もなく身分証明もないため、生きていくすべがなく途方にくれるが、病院に入院し治療の一環として人間になりすまし生活することを決める。
絵を描くのが好きな高校一年生の女の子、性欲旺盛な男子高校生、生真面目な教職員と次々と姿を変えていき、「人間」として生きることに少し自信がついた某は、病院を脱走、自立して生きることにする。
大切な人を喪い、愛を知り、そして出会った仲間たち――。
ヘンテコな生き物「某」を通して見えてくるのは、滑稽な人間たちの哀しみと愛おしさ。人生に幸せを運ぶ破格の長編小説。
2019年刊行作品の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『明日、晴れますように』(2024/6/7発売)
- 『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』(2023/8/24発売)
- 『東京日記7』(2023/3/27発売)
- 『東京日記6』
(2021/3/24発売) - 『わたしの好きな季語』
(2020/11/20発売)
■文庫本新刊
- 『機嫌のいい犬』(2024/10/18発売)
- 『伊勢物語』(2023/10/6発売)
- 『三度目の恋』(2023/9/22発売)
- 『ぼくの死体をよろしくたのむ』(2022/8/29発売)
- 『某』(2021/8/5発売)
コンスタントに作品を発表している川上弘美さん。新作が楽しみです。
それでは、良い読書体験を!
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