青木祐子さんの「これは経費で落ちませんシリーズ」は化粧品メーカーの経理部が舞台の、人気お仕事小説シリーズ。
そんな青木祐子さんの「これは経費で落ちませんシリーズ」の読む順番を紹介いたします!
青木祐子「これは経費で落ちませんシリーズ」の読む順番
現在11作が集英社から刊行されています。
おすすめの読む順番としても刊行順が一番良いので、順番に紹介していきます(※5巻は読み飛ばし可)。
一覧は以下になります。
- 『これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 1』(2016年)
- 『これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 2』(2017年)
- 『これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 3』(2017年)
- 『これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 4』(2018年)
- 『これは経費で落ちません! 5 ~落としてください森若さん~』(2019年)
- 『これは経費で落ちません! 6 ~ 経理部の森若さん ~』(2019年)
- 『これは経費で落ちません! 7 ~ 経理部の森若さん ~』(2020年)
- 『これは経費で落ちません! 8 ~経理部の森若さん~』(2021年)
- 『これは経費で落ちません! 9 ~経理部の森若さん~』(2022年)
- 『これは経費で落ちません! 10 ~経理部の森若さん~』(2022年)
- 『これは経費で落ちません! 11 ~経理部の森若さん~』(2023年)
それでは、あらすじも含めて順番に見ていきましょう。
1.『これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 1』(2016年)
<あらすじ>
森若沙名子、27歳、彼氏なし。入社以来、経理一筋。きっちりとした労働と、適正な給料。過剰なものも足りないものもない、完璧な生活をおくっている、はずだった。
最近、そんな気配のなかった同期に恋人ができてしまい、少し迷いが生じている。ある日、営業部のエース・山田太陽が持ち込んだ領収書には「4800円、たこ焼き代」。
経理からは社内の人間模様が見えてくる?
こちらが第1作目。
経理部に生じる日常をコミカルに描いていきます。経理という数字を扱う部署ですが、その数字の裏には人の行いが必ずあるもの。それらを上手にストーリーとして表現しています。
2.『これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 2』(2017年)
<あらすじ>
経理部の森若沙名子、27歳。多くの領収書を処理する沙名子には、社内の色々な人間関係が見えてくる。周囲に与えた分以上のことは期待せず、されず、精神的にも経済的にもイーブンでいることを大切にする沙名子は、他人の面倒ごとにはかかわりたくないのだけど、時には巻き込まれることも。
ブランド服、コーヒーメーカー、長期出張……それは本当に必要なものですか?
3.『これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 3』(2017年)
<あらすじ>
森若沙名子、27歳。経理一筋5年。仕事とプライベートはきっちり分けたいと思っている。そんな沙名子に、広報課の室田千晶が相談があると言ってきた。千晶は化粧品会社から転職してきた契約社員で、好感が持てるいい子だ。
千晶が来てからは、ショールームも飾り付けられ来客も増えた。しかし彼女は、社内で浮いている。一部女子社員からは嫌われてさえいて……?
4.『これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 4』(2018年)
<あらすじ>
外資系企業から転職してきた、経理部の新入社員・麻吹美華は、思ったことをなんでも率直にものを言う。オブラートに包むということがない。おかげで波風立てずに会社員生活を送りたい沙名子は、気苦労が絶えない。
私生活では太陽と正式に付き合い始めたものの、初めての恋愛にペースを乱され戸惑い気味。そんなときも、面倒事は遠慮などしてくれない。とある厄介事が無事解決したと思った直後、沙名子はよく知る社員同士の不倫現場を目撃してしまって……?
5.『これは経費で落ちません! 5 ~落としてください森若さん~』(2019年)
<あらすじ>
天天コーポレーション社員の悲喜交々の日常。経理部の佐々木真夕、営業部の山崎柊一、総務部の平松由香利……森若さんを取り巻く、一癖も二癖もある彼らの物語。佐々木真夕が経理部に異動してきて一か月。異動直後にミスをしてからは、数字が恐くて仕方がない。
そんな真夕のストレス発散を兼ねた趣味は、ビジュアル系バンドの追っかけだ。イチオシはCAROLINEのボーカル“アレッサンドロ”。追っかけ仲間からアレッサンドロも参加するという、複数バンドの合同打ち上げに誘われるけれど……?(「初恋アレッサンドロ」)など5編を収録!
5巻は別視点で1巻~4巻を振り返る内容なので、読み飛ばしてもOKです。
この作品の世界観が好きな方はぜひ読んでみてくださいね。
6.『これは経費で落ちません! 6 ~ 経理部の森若さん ~』(2019年)
<あらすじ>
天天コーポレーションに企業合併の危機!?役員秘書の有本マリナが、キャバクラでアルバイトをしているという噂を確かめるため、調査を始めた麻吹美華がとんでもない情報をつかんだ。
知り合いに頼んで潜入調査で撮ってきてもらった映像のなかに、天天コーポレーションの部長三人が、企業買収の専門会社の人間と会っている場面があったのだ。
会社の危機に沙名子は…?
7.『これは経費で落ちません! 7 ~ 経理部の森若さん ~』(2020年)
<あらすじ>
会社合併を控え、異例の若さでの主任昇進を打診された沙名子の悩みはつきない。給料は大して増えないのに、責任が増えると思うと憂鬱になる。女性活用を推進したい会社の方針で、優秀だからではなく女性だからという理由の昇進なのだろう。結婚や出産することは会社に迷惑をかけることになるのか。
合併予定の会社のひとつ、トナカイ化粧品でほぼひとりで経理を担ってきた槙野という童顔の男と経理システムについての調整作業をする中で、彼のつけている腕時計がトナカイ化粧品の給料からするとずいぶん高級な物だと気づいた沙名子は、詮索してしまう自分を戒めるが……?
同期入社の入浴剤開発者・鏡美月の結婚式も行われ、沙名子と太陽の関係にも重大な変化が!?
8.『これは経費で落ちません! 8 ~経理部の森若さん~』(2021年)
<あらすじ>
トナカイ化粧品を吸収合併した天天コーポレーションだが、経理部に増員はなかった。
おかげで沙名子たち経理部員は連日残業続き。社内も合併に伴う人事異動や業務整理で、どこかぎくしゃくしている。社長の代替わりから反目が目立つようになった上司たちの対立は、経理部の業務にも悪影響を及ぼしていた。
落ち着かない社内の空気とは裏腹に、大阪営業所へ転勤となった太陽からはしょっちゅう電話もかかってきて、遠距離恋愛になっても沙名子たちの関係は安定していた。
ところが天天コーポレーションのイベントを取材に来た記者が、太陽の元カノだったことを知った沙名子の心はざわつき始め……?
9.『これは経費で落ちません! 9 ~経理部の森若さん~』(2022年)
<あらすじ>
性別、年齢、派閥。社内は今日も面倒です。トナカイ化粧品との合併以来、天天コーポレーション営業部は水面下での争いが絶えず、広報部は後進の育成で騒がしい。
経理部は新戦力の加入で、少しずつ人手不足が解消されつつある。そんな中、東北への出張申請をしに沙名子のもとへやって来たのは、山野内亜希、34歳。以前トナカイ化粧品営業部員だった亜希は、合併で天天営業部員になっても意欲旺盛で、成績トップを目指して精力的に仕事をこなし上司との交流にも積極的だ。
一方、沙名子は山崎から食事に誘われる。遠距離恋愛中の太陽とのことだと思い了承したけれど、山崎が切り出したのは社内の派閥のことで……?
30歳を目前にした沙名子は、性別、年齢、恋愛、派閥……さまざまなしがらみにどう向き合う?
10.『これは経費で落ちません! 10 ~経理部の森若さん~』(2022年)
<あらすじ>
天天コーポレーションへの税務調査が始まった。やって来た四人の調査官の対応は経理部の仕事のため、沙名子も気合が入る。調査官たちは想像していたよりも穏健だが、抜け目のない印象。詳細の説明のために呼び出された社員が余計なことを喋りそうになるなど、想定外の事態もあるので緊張は解けない。社交性豊かな営業部員などは特に要注意だ。大きな懸念は、吸収合併したトナカイ化粧品関連だ。
合併前のものに関しては経理処理も修正納税も済んでいるはずだが、もしかしたら何か新事実が出てくるかもしれず…?
そして先日、沙名子が太陽に言われた「結婚しよう」という言葉。太陽も沙名子も、結婚というものをどう捉えるかに悩み、じれったいままに時間は過ぎていくが…?
11.『これは経費で落ちません! 11 ~経理部の森若さん~』(2023年)
<あらすじ>
結婚に向けて、本格的に動き始めた沙名子と太陽。いまは東京と大阪で別々に暮らしているが、太陽の転勤任期は期限付きで二年か三年。結婚したら一緒に暮らすことになる。しかし一緒に生活をするとなると、決めなければならないことがあまりに多い。交際は順調な沙名子と太陽だったが、食い違うことも多く沙名子の不安は積み重なっていく。年始の休みを利用して、お互いの実家へと両親に挨拶に行くことになったのだが……?
仕事は続けるのか、家事はどう分担するか、婚約指輪や結婚指輪買うのか、結婚式は挙げるのか、どちらが名字を変えるのか、などなど。沙名子は結婚へと向けてタスク表をつくってひとつずつ処理していこうとするのだが……結婚準備は大変すぎる⁉
12.『これは経費で落ちません! 12 ~経理部の森若さん~』(2024/10/17発売)
<あらすじ>
ちゃくちゃくと結婚に向けて準備を進める、沙名子と太陽。名字はジャンケンで“森若”にすることになったけれど、それ以外にも世帯主、本籍地、新居、子供など、話し合わなければならないことは山積みだ。社内の既婚女性たちの家庭事情もいろいろと耳に入ってきて悩ましい。そしてそんな間も仕事は待ってくれない。業務効率向上のためのデジタル化も始まった。天天コーポレーションの従来の経理システム通称「天かす」から、新しいシステムを導入することになり、沙名子は経理部代表として業務効率化委員会に参加することに。
仕事とプライベート、どちらでも沙名子のタスクは増えていくけれど……?
第1話 わたしは適任ではありません!
第2話 これは曖昧にできません!
第3話 すごいですよね、女の人って!
第4話 愛し、敬い、慈しむことを誓います!
エピローグ ~頑張る真夕ちゃん~
以上になります。
「これは経費で落ちませんシリーズ」番外編
『風呂ソムリエ 天天コーポレーション入浴剤開発室』(2015年)
<あらすじ>
天天コーポレーション研究所の受付嬢、砂川ゆいみは風呂が大好き。銭湯で失恋の痛手を癒しているときに、入浴剤開発員の鏡美月と知り合ったことから、モニターに抜擢される。美月は営業部の円城格馬とともに、バスタオルと水着に身を包み、今日も理想の風呂を目指して研究に励む。
ゆいみ、美月、格馬ははたして理想のお湯を作れるのか!? 本邦初!? OL風呂小説!
森若さんの同期でもある鏡美月(かがみ・みつき)が主人公の番外編。
研究開発室唯一の専従研究員として、お湯の製品化を目指していきます。
漫画版「これは経費で落ちませんシリーズ」
コミカライズもされています。
1巻以降も刊行されていますので、漫画版も読んでみたい方はぜひ。
ドラマ版「これは経費で落ちません」
多部未華子さん主演で2019年にNHKドラマ10にて放映されました。
まとめ
それではおさらいします。
- 『これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 1』(2016年)
- 『これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 2』(2017年)
- 『これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 3』(2017年)
- 『これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 4』(2018年)
- 『これは経費で落ちません! 5 ~落としてください森若さん~』(2019年)
- 『これは経費で落ちません! 6 ~ 経理部の森若さん ~』(2019年)
- 『これは経費で落ちません! 7 ~ 経理部の森若さん ~』(2020年)
- 『これは経費で落ちません! 8 ~経理部の森若さん~』(2021年)
- 『これは経費で落ちません! 9 ~経理部の森若さん~』(2022年)
- 『これは経費で落ちません! 10 ~経理部の森若さん~』(2022年)
- 『これは経費で落ちません! 11 ~経理部の森若さん~』(2023年)
- 『これは経費で落ちません! 12 ~経理部の森若さん~』(2024年)
青木祐子「これは経費で落ちませんシリーズ」の読む順番は以上のようになります。繰り返しになりますが、5巻は読み飛ばしても問題ありません。
企業の経理部に興味があったり、お仕事小説が好きな方はぜひ読んでみてくださいね。
それでは、良い読書体験を!
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