直木賞作家で怪異や妖怪、不可思議を題材としたミステリーを発表し続けている京極夏彦さん。
そんな京極夏彦さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
京極夏彦の単行本新刊情報
1.『鵼の碑』(2023/9/14発売)
最新刊
講談社
<あらすじ>
百鬼夜行シリーズ17年ぶりの新作長編がついに!殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。消えた三つの他殺体を追う刑事。妖光に翻弄される学僧。失踪者を追い求める探偵。死者の声を聞くために訪れた女。そして見え隠れする公安の影。
発掘された古文書の鑑定に駆り出された古書肆は、縺れ合いキメラの如き様相を示す「化け物の幽霊」を祓えるか。
単行本はこちらが最新刊です。
単行本と新書版が同日発売です。
2.『絡新婦の理』(2023/6/28発売)
講談社
<あらすじ>
印刷技術の粋を尽くした永久保存版。通常書籍には使用していない印刷技術を駆使しており、一冊ごとに印刷を行っています。
量産は難しくきわめて稀少な書籍。
1996年の単行本の保存版です。
3.『書楼弔堂 待宵』(2023/1/6発売)
集英社
<あらすじ>
舞台は明治30年代後半。鄙びた甘酒屋を営む弥蔵のところに馴染み客の利吉がやって来て、坂下の鰻屋に徳富蘇峰が居て本屋を探しているという。なんでも、甘酒屋のある坂を上った先に、古今東西のあらゆる本が揃うと評判の書舗があるらしい。その名は “書楼弔堂(しょろうとむらいどう)”。
思想の変節を非難された徳富蘇峰、探偵小説を書く以前の岡本綺堂、学生時代の竹久夢二……。そこには、迷える者達が、己の一冊を求め“探書”に訪れる。
「扠(さて)、本日はどのようなご本をご所望でしょう――」
日露戦争の足音が聞こえる激動の時代に、本と人とのを繋がりを見つめなおす。約6年ぶり、待望のシリーズ第3弾!
4.『ひどい民話を語る会』(2022/10/28発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
「桃太郎」の冒頭でお爺さんは柴刈りに、お婆さんは洗濯に行く。その理由とは……?メジャーな昔話の陰には数々の「ひどい民話」が埋もれている。妖怪を愛好する面々が縦横無尽に語る、知られざる民話の世界。
全国各地から選りすぐりの民話を紹介する、伝説的トークイベント「ひどい民話を語る会」が、満を持して書籍化!
学問としても芸術としても敬遠され、表舞台からパージされてきた荒唐無稽な口承文芸「ひどい民話」は、語りのエンターテインメントだ。
5.『ビジュアル&デザインで愉しむ 京極夏彦の世界』(2022/10/4発売)
玄光社
<あらすじ>
ビジュアルとデザインを切り口にした、これまでなかった京極夏彦ファンブック!京極氏の小説は妖怪や魑魅魍魎が登場したり、科学や理屈では説明できない不思議な出来事があったりと、「見えないもの」が描かれることが多い。その不可視の世界を、いかに「本の顔」であるカバーに落とし込むのか。様々な京極本のカバーを集めて紹介し、その課題に取り組んだ編集者やデザイナー、イラストレーターなどのコメントを掲載。
イラストあり、立体造形あり、古典絵画あり、コミックタッチありとバリエーションは豊富。ハードカバー、ノベルズ、文庫、分冊文庫など、一つの作品が版を変えて刊行される際の見せ方の違いも比較できる。また、京極作品はその分厚さや独特の言葉遣いから想像されるイメージに反し、実はとても読みやすい。その読みやすさをもたらす「版面デザイン」の秘密にも迫る。
このほか、京極氏自身が描いた妖怪画や挿絵、近年取り組んでいる怖〜い絵本やコミカライズ作品など、様々な形でビジュアル化された京極作品を紹介。京極ファン必携、京極作品に興味はありつつ、分厚さに尻込みしていた方は入門ガイドとしてどうぞ。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
京極夏彦の文庫本新刊情報
1.『遠巷説百物語』(2023/2/24発売)
文庫最新刊
KADOKAWA
<あらすじ>
盛岡藩筆頭家老にして遠野南部家当主の密命を受けた宇夫方祥五郎は、巷に流れる噂話を調べていた。郷が活気づく一方で、市場に流れる銭が不足し困窮する藩の財政に、祥五郎は言い知れぬ不安を感じる。ある日、世事に通じる乙蔵から奇異な話を聞かされた。菓子司山田屋から出て行った座敷童衆、夕暮れ時に現れる目鼻のない花嫁姿の女、そして他所から流れて迷家に棲みついた仲蔵という男。祥五郎のもとに舞い込む街談巷説、その真偽は――。
ハナシは、やがて物語になる。どんどはれ。〈巷説百物語〉シリーズの集大成!
2021年の刊行作品の文庫版です。
2.『地獄の楽しみ方』(2022/3/15発売)
エッセイ
講談社
<あらすじ>
「今の十代の皆さんは、私が十代だった頃に比べても、はるかに優秀です。しかし、大人になった皆さんを待ち受けているのは地獄のような現実です。それはいつの時代も変わりありません。地獄を楽しむためのヒントを、もう地獄に堕ちている先輩が、少しだけお教えします」(京極夏彦)「あなたの世界」は、言葉ひとつで変わってしまいます。SNS炎上、対人トラブル――すべては「言葉」の行き違い。語彙を増やして使いこなすわざを身につければ、楽しい人生を送ることができます。
地獄のようなこの世を生き抜くための「言葉」徹底講座。大人前夜のきみたちへ。学校では教えてくれない本物の知恵を伝える白熱授業。
2019年の刊行作品の文庫版です。
3.『虚談』(2021/10/21発売)
短編集
KADOKAWA
<あらすじ>
ああ。取り返しがつかない――。現実と虚構をめぐる謎(ミステリー)!小説家の「僕」は、人からよく相談を受ける。ある同窓生は「13歳のときに死んだ妹が、年老い、中学の制服を着て現れた」と語った。だが僕の記憶と奇妙な食い違いがあり――。
常識を覆す全9篇の連作集。
2018年の刊行作品の文庫版です。
4.『文庫版 ヒトごろし』(2020/9/27発売)
新潮社
<あらすじ>
殺す。殺す殺す。ころしてやる――。新選組の闇に切り込む禁断の異聞! 人々に鬼と恐れられた新選組の副長・土方歳三。幼き日、目にしたある光景がその後の運命を大きく狂わせる。
胸に蠢く黒い衝動に駆られ、人でなしとして生きる道の先には? 激動の幕末で暗躍し、血に塗れた最凶の男が今蘇る。
京極夏彦史上、衝撃度No.1! 大ボリュームで贈る、圧巻の本格歴史小説の誕生。
2018年の刊行作品の文庫版です。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『鵼の碑』(2023/9/14発売)
- 『絡新婦の理』(2023/6/28発売)
- 『書楼弔堂 待宵』(2023/1/6発売)
- 『ひどい民話を語る会』(2022/10/28発売)
- 『ビジュアル&デザインで愉しむ 京極夏彦の世界』(2022/10/4発売)
■文庫本新刊
- 『遠巷説百物語』(2023/2/24発売)
- 『地獄の楽しみ方』(2022/3/15発売)
- 『虚談』(2021/10/21発売)
- 『文庫版 ヒトごろし』
(2020/9/27発売)
多くの著作を発表している京極夏彦さんですが、ここ数年長編の単行本は寡作となっています。
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