1996年、ベストセラーとなった『Cの福音』でデビューした楡周平(にれ・しゅうへい)さん。ハードボイルドやスリラー、そして近年では経済小説をメインに作品を発表しています。
そんな楡周平さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
楡周平の単行本新刊情報
1.『限界国家』(2023/6/21発売)
最新刊
双葉社
<あらすじ>
これは本当に小説なのか!?30年後の日本社会がどうなっているか調査をすると……仕事はAIにより「人間は不要」になり、働きたくても働けない人たちが続出。
また、地方の過疎化は深刻化の一方だという。誰がこんな国にしたのか? そして、この国に明日はあるのか?経済小説のトップランナーが描く、日本の未来。
そしてそれを担う若者の生きる道とは!? 老いも若きも男も女も、全世代必読の未来予想小説。
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『日本ゲートウェイ』(2023/3/9発売)
祥伝社
<あらすじ>
明けない夜はない。目から鱗の日本再生計画を創れ!明治期に日本橋で創業の老舗マルトミ百貨店は、コロナ禍でメインバンクから追加融資を止められ、倒産の危機に瀕していた。憔悴しきった社長の富島栄二郎は、偶然にも四井商事の専務・徳田創と再会する。
富島は若い頃四井で修業したことがあり、二人は同期だった。富島の窮状を聞いた徳田は同じく同期でプラチナタウンを作った山崎鉄郎を紹介する。藁にもすがる思いで山崎を頼る富島。同様の相談を複数受けていた山崎の中でそれらは化学反応を示し、再建案は思わぬ方向に向かい始め――
苦況の日本を救う、目から鱗の再生構想とは!
3.『サンセット・サンライズ』(2022/1/26発売)
講談社
<あらすじ>
新型コロナウイルスが蔓延したことで始まったテレワーク。趣味の釣りを楽しめる三陸へ引っ越した主人公の晋作は当初こそ仕事と趣味を満喫していた。ここは食べ物もおいしく楽園だ――。しかし、徐々に自分の住む地域で起きている空き家問題など、楽園だと思われた三陸にも問題が山積みだと気づく。
そのとき、あるマッチングをすればウイルスも地方に横たわる問題も、全部一挙に解決できると気づくのだが。
4.『黄金の刻 小説 服部金太郎』(2021/11/26発売)
集英社
<あらすじ>
洋品問屋の丁稚は、いかにして「東洋の時計王」になったのか。経済小説の名手が贈る、世界的時計メーカー「セイコー」創業者・服部金太郎の一代記。セイコー創業140周年記念作品。明治七年。十五歳の服部金太郎は、成長著しい東京の洋品問屋「辻屋」の丁稚として働いていた。主人の粂吉は、金太郎の商人としての資質を高く評価し、ゆくゆくは妹の浪子と結婚させ、金太郎を辻屋の一員として迎え入れようとする。
だがそんな思いとは裏腹に、金太郎は、高価ゆえに持つ人の限られていた「時計」に目をつける。鉄道網の発達により、今後「正確な時間」を知ることの重要性が高まると見抜いていたのだ。
いずれは時計商になりたいという熱い想いを粂吉に伝えるが――。
5.『逆玉に明日はない』(2021/8/24発売)
光文社
<あらすじ>
見合い結婚→男児誕生→息子は義父の養子→離婚&お家追放!優秀な商社マンは、後継ぎ作りの「種馬」だったのか!?
スラップスティックな人間模様の超・破天荒〈経済エンターテインメント〉
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
楡周平の文庫本新刊情報
1.『食王』(2023/10/12発売)
文庫最新刊
祥伝社
<あらすじ>
麻布の一等地だが、裏通りに面し周辺の飲食店は死屍累々。外食チェーンを展開する梅森大介は、惨状を承知で中古ビルを購入した。かつて売主に受けた大恩に報いたい一心からだった。同時に子供のいない梅森は、引退後の支柱となる新事業を模索してもいた。
そこで、このビルを使った新企画を全社員に募るが、反応はない。そんな折、ビルごと借りたいという人物が現れ……。
2020年刊行作品の文庫版です。
2.『終の盟約』(2022/8/19発売)
集英社
<あらすじ>
ある晩、内科医の輝彦は、妻・慶子の絶叫で跳ね起きた。父の久が慶子の入浴を覗いていたというのだ。久の部屋へ行くと、妻に似た裸婦と男女の性交が描かれたカンバスで埋め尽くされていた。久が認知症だと確信した輝彦は、久が残した事前指示書「認知症になったら専門の病院に入院させる。延命治療の類も一切拒否する」に従い、父の旧友が経営する病院に入院させることに。
弁護士をしている弟の真也にも、事前指示書の存在を伝えた。父の長い介護生活を覚悟した輝彦だったが、ほどなくして久は突然死する。死因は心不全。
しかし、あまりに急な久の死に、疑惑を抱く者もいて――。
2020年刊行作品の文庫版です。
3.『鉄の楽園』(2022/3/28発売)
新潮社
<あらすじ>
東南アジアの新興国・R国に、日本が世界に誇る鉄道インフラを売り込め!四葉商事の相川翔平は、受注競争で中国に負け続きの現状を打破すべく、秘策を練っていた。同じ目標を持つ経産省の官僚、竹内美絵子は、日本の人材レベルの高さに目をつけ、斬新なアイデアを打ち出す。
中国に勝つための鍵は、R国の次期首相に立候補したキャサリンだったーー。日本再生を予見する、希望溢れる企業小説。
2020年刊行作品の文庫版です。
4.『サリエルの命題』(2021/10/15発売)
講談社
<あらすじ>
悪魔のウイルスの名は「サリエル」。医療に通じ、癒す者とされる一方で、一瞥で相手を死に至らしめる強大な魔力、『邪視』の力を持つ堕天使――。日本海に浮かぶ孤島で強毒性の新型インフルエンザが発生し、瞬く間に島民全員が死亡した。それはアメリカの極秘の研究データが流出して人工的に作られたという疑いが。テロの可能性が囁かれるうちに、本州でさらに変異したウイルスの罹患者が現れる。
ワクチンもなく、副作用が懸念される治療薬が政府の判断で緊急製造されるが、感染が拡大しても全国民にはとうてい行き渡らない。
刻々と事態が変化していくなか、果たしてパンデミックは回避できるのか?
2019年刊行作品の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『限界国家』(2023/6/21発売)
- 『日本ゲートウェイ』(2023/3/9発売)
- 『サンセット・サンライズ』(2022/1/26発売)
- 『黄金の刻 小説 服部金太郎』(2021/11/26発売)
- 『逆玉に明日はない』(2021/8/24発売)
精力的に作品を発表している楡周平さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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