2011年に発表した古書ミステリー『ビブリア古書堂の事件手帖』が大ヒットした三上延(みかみ・えん)さん。
そんな三上延さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
三上延の単行本新刊情報
1.『百鬼園事件帖』(2023/9/1発売)
最新刊
KADOKAWA
<あらすじ>
舞台は昭和初頭の神楽坂。影の薄さに悩む大学生・甘木は、行きつけのカフェーで偏屈教授の内田榮造先生と親しくなる。何事にも妙なこだわりを持ち、屁理屈と借金の大名人である先生は、内田百間という作家でもあり、夏目漱石や芥川龍之介とも交流があったらしい。
先生と行動をともにするうち、甘木は徐々に常識では説明のつかない怪現象に巻き込まれるようになる。持ち前の観察眼で颯爽と事件を解決していく先生だが、それには何か切実な目的があるようで……。
偏屈作家と平凡学生のコンビが、怪異と謎を解き明かす。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『同潤会代官山アパートメント』(2019/4/19発売)
新潮社
<あらすじ>
私たちは、かなしみを乗り越えるために〝家族〞になった――。関東大震災で最愛の妹を喪った八重は、妹の婚約者だった竹井と結婚したが、最新式の住居にも、新しい夫にも、上手く馴染めない――昭和と共に誕生し、その終焉と共に解体された同潤会代官山アパート。
そこに暮らす一家の歳月を通して、時代の激流に翻弄されても決して失われない《魂の拠り所》を描く。今こそ見つめ直したい家族の原風景。
文庫版が発売です(下記参照)。
3.『江ノ島西浦写真館』(2015/12/16発売)
光文社
<あらすじ>
江ノ島の路地の奥、ひっそりとした入り江に佇む「江ノ島西浦写真館」。百年間営業を続けたその写真館は、館主の死により幕を閉じた。過去のある出来事から写真家の夢を諦めていた孫の桂木繭は、祖母の遺品整理のため写真館を訪れる。
そこには注文したまま誰も受け取りに来ない、とごか歪な「未渡し写真」の詰まった缶があった。繭は写真を受け取りに来た青年・真鳥と共に、写真の謎を解き、注文主に返していくが―。
すでに文庫版が発売されています(下記参照)。
4.『郵便配達人 花木瞳子 CASE 親指泥棒』(2017/6/1発売)
TOブックス
<あらすじ>
郵便局員、花木瞳子は年の瀬、目前に迫った年賀状配達の準備に追われながら、突如失踪した元上司の行方を追っていた。その一方、瞳子の住む街、立川では妙な死体が発見される。警察の現場検証中に颯爽と現れた「手紙探偵」と名乗る男の手には、「親指泥棒」と名乗る人物からの挑戦状が握られていた――!
瞳子の元上司の失踪、そして次々と起こる連続殺人。ふたつの事件が交錯し、明らかになる真実とは――!?
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
三上延の文庫本新刊情報
1.『ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~』(2024/3/23発売)
文庫最新刊
KADOKAWA
<あらすじ>
まだ梅雨の始まらない五月の終わりの鎌倉駅。よく似た顔立ちだが世代の異なる三人の女性が一堂に会した。戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。千冊あったといわれる貸出本も発見されたのはわずか数冊。では残りはどこへ――夏目漱石の初版本も含まれているというその行方を捜す依頼は、昭和から始まり、平成、令和のビブリア古書堂の娘たちに受け継がれていく。
十七歳の「本の虫」三者三様の古書に纏わる物語と、時を超えて紐解かれる人の想い。
2.『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』(2022/3/25発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
春の霧雨が音もなく降り注ぐ北鎌倉。古書に纏わる特別な相談を請け負うビブリアに、新たな依頼人の姿があった。ある古書店の跡取り息子の死により遺された約千冊の蔵書。高校生になる少年が相続するはずだった形見の本を、古書店の主でもある彼の祖父は、あろうことか全て売り払おうとしているという。
なぜ――不可解さを抱えながら、ビブリアも出店する即売会場で説得を試みる店主たち。そして、偶然依頼を耳にした店主の娘も、静かに謎へと近づいていく――。
3.『同潤会代官山アパートメント』(2022/1/28発売)
新潮社
<あらすじ>
喜びも悲しみも、分かち合っていけたら――。1927年、関東大震災で妹を亡くした八重は妹の婚約者竹井と結婚し、同潤会アパートへ。最新式の住宅にも、自分同様に無口な夫にも戸惑う八重だったが、ある日、妹が竹井に送った手紙を見つけ……。
時代の激流に翻弄されながらも、心通わせる相手と出会い家族をつくり、支え合って生きた四世代、70年の歴史。あたたかな気持ちで満たされる家族小説。
2019年の単行本の文庫化作品です。
4.『ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~』(2020/7/18発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
ビブリア古書堂に舞い込んだ新たな相談事。それは、この世に存在していないはずの本―横溝正史の幻の作品が何者かに盗まれたという奇妙なものだった。どこか様子がおかしい女店主と訪れたのは、元華族に連なる旧家の邸宅。老いた女主の死をきっかけに忽然と消えた古書。その謎に迫るうち、半世紀以上絡み合う一家の因縁が浮かび上がる。深まる疑念と迷宮入りする事件。
ほどけなかった糸は、長い時を超え、やがて事の真相を紡ぎ始める―。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『百鬼園事件帖』(2023/9/1発売)
- 『同潤会代官山アパートメント』(2019/4/19発売)
- 『江ノ島西浦写真館』(2015/12/16発売)
■文庫本新刊
- 『ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~』(2024/3/23発売)
- 『ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~』(2022/3/25発売)
- 『同潤会代官山アパートメント』(2022/1/28発売)
- 『ビブリア古書堂の事件手帖II ~扉子と空白の時~』(2020/7/18発売)
マイペースに作品を発表している三上延さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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