2010年『小さいおうち』で第143回直木賞を受賞した中島京子さん。
そんな中島京子さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
中島京子の単行本新刊情報
1.『坂の中のまち』(2024/11/8発売)
最新刊
文藝春秋
<あらすじ>
大学進学を機に富山県から上京した、坂中真智は、おばあちゃんの親友・志桜里さんの家に居候することになった。坂の中にある町――小日向に住み、あらゆる「坂」に精通する志桜里さん。書棚には「小日向コーナー」まであり、延々と坂について聞かされる日々が始まった。ある日、同級生の誘いで文学サークルに顔を出すことになったが、集合先のアパートは無人で、ちょっと好みのルックスをした男の子が一人やってくる。一緒に帰ることになった真智に、彼は横光利一の『機械・春は馬車に乗って』を「先生の本」といって渡して来、米川正夫、岸田國士、小林秀雄がいまも教鞭をとっているかのような口ぶりで……ひょっとして、この人、昭和初期から来た幽霊なのでは?
江戸川乱歩『D坂の殺人事件』の別解(⁉)、遠藤周作『沈黙』の切支丹屋敷に埋まる骨が語ること、安部公房『鞄』を再現する男との邂逅、夏目漱石『こころ』みたいな三角関係……
風変わりな人たちと、書物がいろどるガール・ミーツ・幽霊譚
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『うらはぐさ風土記』(2024/3/5発売)
集英社
<あらすじ>
30年ぶりにアメリカから帰国し、武蔵野の一角・うらはぐさ地区の伯父の家にひとり住むことになった大学教員の沙希。そこで出会ったのは、伯父の友人で庭仕事に詳しい秋葉原さんをはじめとする、一風変わった多様な人々だった。
コロナ下で紡がれる人と人とのゆるやかなつながり、町なかの四季やおいしいごはんを瑞々しく描く物語。
3.『小日向でお茶を』(2023/3/20発売)
エッセイ
主婦の友社
<あらすじ>
人気直木賞作家 中島京子初・グルメ、旅、自身の身の回りや体調の変化などについて、
ユーモラスに語ったエッセイ集。雑誌「ゆうゆう」に5年にわたり、2018年から連載された「羊のところへはもどれない」に加筆し、時系列に1冊にまとめた。
執筆活動を続けるなか、著者自身が、50代になって変化した体調、かわらぬ旅やグルメへの好奇心、コロナ禍で変わった自宅での過ごし方、親との関係性など、小説では味わえない、作家の素顔が垣間見える本に。
中島ファンだけでなく、ゆらぎやすい40代以上の読者のこころを軽くしてくれる本。
4.『ワンダーランドに卒業はない』(2022/7/29発売)
エッセイ
世界思想社
<あらすじ>
空想が日常の子ども時代、だれもが異世界へと旅する時間を持つ。物語に没頭する喜びは、ずっとあなたを支えてくれる。本を開いて、自分の中の子どもに会いにいこう。
『クマのプーさん』から『ゲド戦記』まで――作家を育てた18の物語。
児童文学エッセイ集です。
5.『オリーブの実るころ』(2022/6/22発売)
短編集
講談社
<あらすじ>
「恋のライバルは、白鳥だった!?」ある夫婦とコハクチョウの三〇年以上にわたる不思議な生活を描く「ガリップ」、斜向かいに越してきた老人の壮絶な愛の遍歴を綴った「オリーブ」など、結婚をめぐる不思議でちょっぴり幻想的な六つの短編集。吉川英治文学賞 受賞後第一作
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
中島京子の文庫本新刊情報
1.『オリーブの実るころ』(2024/10/16発売)
文庫最新刊、短編集
講談社
<あらすじ>
恋のライバルは、白鳥だった!?結婚、終活、離婚、妊娠……。身に起こりうるライフイベントを、不思議な軽妙さで描く6つの短編集。
2022年刊行作品の文庫版です。
2.『やさしい猫』(2024/7/22発売)
中央公論新社
<あらすじ>
シングルマザーの保育士ミユキさんが心ひかれたのは、八歳年下の自動車整備士クマさん。娘のマヤも面倒見のいいクマさんに懐いて、すったもんだはありつつも、穏やかな日々が続くはずだったのに……。出会って、好きになって、ずっと一緒にいたいと願う。そんな小さな幸せが突然奪われたのは、クマさんがスリランカ出身の外国人だったから。
2021年刊行作品の文庫版です。
3.『堤中納言物語』(2024/3/6発売)
河出書房新社
<あらすじ>
作者・編者ともに不詳、ミステリアスでユーモアに溢れる日本最古の短篇物語集『堤中納言物語』。中島京子による名訳で蘇る!
4.『ムーンライト・イン』(2023/12/22発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
「わかっちゃった。あなたもムーンライト・フリット(夜逃げ)でしょ」。人生の曲がり角、遅れてやってきた夏休みのような時間に巡り合った男女。
高原に建つかつてのペンションで、静かな共同生活が始まる。
2021年刊行作品の文庫版です。
5.『キッドの運命』(2022/10/20発売)
短編集
集英社
<あらすじ>
すぐそこにある未来は、こんな奇妙なものかもしれない。廃墟化した高層マンションの老人が消えるわけ。汎用型AIが人を超えた時に起こる異変。
アグリビジネスから逃れた種の行き先――。『小さいおうち』『長いお別れ』の著者が贈る、初の近未来小説。とつぜんあの女があらわれた日は、雷鳴が鳴り響き、雹がばらばら降った日だった。しかも、あろうことか彼女は海からやってきたのだ。ドーニを一人で操縦して――「キッドの運命」
十四歳のミラは、東洋人の祖母が暮らす田舎で夏休みを過ごす。おばあさんばかりがいるその集落には、ある秘密があって――「種の名前」
人工多能性幹細胞から作った子宮? ぼくは、寝起きの顔をぶん殴られたような衝撃を受けた――「赤ちゃん泥棒」 他、全6編。
2019年刊行作品の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『坂の中のまち』(2024/11/8発売)
- 『うらはぐさ風土記』(2024/3/5発売)
- 『小日向でお茶を』(2023/3/20発売)
- 『ワンダーランドに卒業はない』(2022/7/29発売)
- 『オリーブの実るころ』(2022/6/22発売)
■文庫本新刊
- 『オリーブの実るころ』(2024/10/16発売)
- 『やさしい猫』(2024/7/22発売)
- 『堤中納言物語』(2024/3/6発売)
- 『ムーンライト・イン』(2023/12/22発売)
- 『キッドの運命』(2022/10/20発売)
比較的コンスタントに作品を発表している中島京子さん。新作が楽しみです。
それでは、良い読書体験を!
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