超ハイペースで作品を生み出しているミステリー作家の中山七里さん。
そんな中山七里さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
単行本と文庫、それぞれ最新刊から最大5冊を紹介していきます。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
中山七里の単行本新刊情報
1.『ドクター・デスの再臨』(2024/5/31発売)
最新刊
KADOKAWA
<あらすじ>
『帰ったら母親が死んでいました。ネットを通して、誰かに安楽死を依頼したみたいなんです』少女からの通報で警察に衝撃が走った。SNSを通じて安楽死を希望する者に処置を施すのは、警視庁捜査一課の犬養隼人が女性刑事・高千穂とともに過去に追い詰めた連続殺人犯〈ドクター・デス〉の手口だったからである。
拘置所にいる〈ドクター・デス〉に共犯がいたのか、それとも〈ドクター・デス〉に同調した模倣犯が現れたのか。犬養最大の敵が再び現れる。
どんでん返しの帝王が放つ、息もつかせぬ警察医療ミステリ!
こちらが最新刊になります。
2.『ヒポクラテスの悲嘆』(2024/3/6発売)
祥伝社
<あらすじ>
家族はどこで一線を越えてしまったのか浦和医大法医学教室にミイラ化した遺体が運び込まれた。亡くなったのは40歳の独身女性で、死後2週間が経っていた。 まだ4月だというのに埼玉で見つかった4体目の餓死死体だ。
埼玉県警の古手川によると、女性は大学受験に失敗して以来20年以上引き籠っていたという。同居していた70代の両親は先行きを案じ、何とか更生させようと民間の自立支援団体を頼ったが、娘は激昂し食事も摂らなかったらしい。彼女はなぜ餓死を選んだのか? それとも親が嘘を?
だが、解剖を行った光崎教授は、空っぽであるはずの胃から意外なものを見つけるが――。
3.『有罪、とAIは告げた』(2024/2/14発売)
小学館
<あらすじ>
東京地方裁判所の新人裁判官・高遠寺円は、日々の業務に忙殺されていた。公判、証人尋問、証拠や鑑定書の読み込み、判例等の抽出、判決文作成と徹夜が続く。東京高裁総括判事の寺脇に呼び出された円は、ある任務を命じられる。中国から提供された「AI裁判官」を検証するというものだ。〈法神2〉と名付けられたその筐体に過去の裁判記録を入力する。果たして、〈法神〉が一瞬で作成した判決文は、裁判官が苦労して書き上げたものと遜色なく、判決もまた、全く同じものだった。業務の目覚ましい効率化は、全国の裁判官の福音となった。しかし円は〈法神〉の導入に懐疑的だった。周囲が絶賛すればするほどAI裁判官に対する警戒心が増す。
そんなある日、円は18歳少年が父親を刺殺した事件を担当することになる。年齢、犯行様態から判断の難しい裁判が予想された。裁判長の檜葉は、公判前に〈法神〉にシミュレートさせるという。データを入力し、出力された判決は――「死刑」。ついに、その審理が始まる。
罪は、数値化できるのか。裁判官の英知と経験はデータ化できるのか。連載、即緊急出版! 目前に迫るあり得る未来に、人間としての倫理と本質を問う法廷ミステリー。
4.『彷徨う者たち』(2024/1/26発売)
NHK出版
<あらすじ>
シリーズ累計50万部突破!社会派ヒューマンミステリーの金字塔、ついに最終章へ在りし日の友情と恋。立ちはだかる悔恨と贖罪。選ぶべき自分は刑事か、友か――
災害公営住宅への移転に伴い解体作業が進む仮設住宅の一室で見つかった他殺体。発見場所は出入り口がすべて施錠された完全密室、被害者は町役場の仮設住民の担当者だった。
宮城県警の笘篠誠一郎刑事と蓮田将悟刑事は仮設住民と被害者とのトラブルの可能性を想定し、捜査にあたる。そこで遭遇したのは、蓮田にとって忘れがたい決別した過去に関わる人物だった――。
5.『絡新婦の糸:警視庁サイバー犯罪対策課』(2023/11/29発売)
新潮社
<あらすじ>
ネット界最恐の情報通<市民調査室>。芸能人の醜聞、政財界の不祥事など、様々な暴露ネタで、物議を醸していた。しかし、ネットの炎上が現実に飛び火して、ついに人命に関わる事態に発展する。サイバー犯罪対策課の延藤は、執念深く捜査を進め、特定寸前まで追い詰めるのだが……。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
中山七里の文庫本新刊情報
1.『能面検事の奮迅』(2024/4/10発売)
文庫最新刊
光文社
<あらすじ>
学校法人荻山学園に対する大阪・岸和田の国有地払い下げに関し、近畿財務局職員の収賄疑惑が持ち上がり、大阪地検特捜部が捜査を開始。ところがその特捜部内の担当検事による決裁文書改竄疑惑が浮上。最高検から調査チームが派遣され、大阪地検一級検事の不破俊太郎は信じがたいものを発見するのだが……。
空気を読まず忖度もしない、完全無欠の司法マシン、再臨。超人気シリーズ第2弾!
2021年刊行作品の文庫版です。
2.『おわかれはモーツァルト』(2023/12/6発売)
宝島社
<あらすじ>
盲目ながらショパン・コンクールで2位に入賞したピアニストの榊場隆平は、クラシック界の話題を独占し人気を集めていた。しかし、「榊場の盲目は芝居ではないか」と絡んでいたフリーライターが銃殺され、榊場は一転犯人として疑われることに。
そんな友の窮地を救うべく、榊場と同様、ショパン・コンクールのファイナルに名を連ねたあの男がやって来て……。
2021年刊行作品の文庫版です。
3.『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』(2023/10/11発売)
短編集
文藝春秋
<あらすじ>
元裁判官で80歳を超えた今も信望が厚い高遠寺静と、中部経済界の重鎮にして車椅子の〝暴走老人〟香月玄太郎の老老コンビが難事件を解決する、人気シリーズ第2弾。今回は舞台を東京に移し、玄太郎ががんを患った状況下で5つの事件に挑む!
静のかつての同僚たちが、次々と謎の死を遂げた。事件の背後の「悪意」の正体とは?
2020年刊行作品の文庫版です。
4.『ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人』(2023/8/24発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
これはカルトか、民間医療か――。大人気社会派警察医療ミステリ!警視庁捜査一課の犬養隼人は、長期入院から自宅療養に切り替えて急死した、娘の友人の告別式に参列する。
遺体に奇妙な痣があることに気づいた犬養が捜査を進めると、謎の医療団体に行き当たり……。
2021年刊行作品の文庫版です。
5.『ヒポクラテスの悔恨』(2023/6/9発売)
祥伝社
<あらすじ>
「一人だけ殺す。絶対に自然死にしか見えないかたちで」浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授への脅迫文がネットに書き込まれた。日本の解剖率の低さを訴えるテレビ番組での、問題の九割はカネで解決できるという彼の発言が発端だった。 挑発などなかったかのように、いつもの冷静さで解剖する光崎。
一方、助教の真琴は光崎の過去に手がかりを求めると、ある因縁が浮上し……。
2021年刊行作品の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
また、2020年には著者デビュー10周年を記念し、12ヶ月連続刊行を果たしました。
その12作のリストも紹介します。
中山七里12ヶ月連続刊行の著作一覧
- 1月 『騒がしい楽園』
(朝日新聞出版) - 2月『帝都地下迷宮』
(PHP研究所) - 3月『夜がどれほど暗くても』
(角川春樹事務所) - 4月『合唱 岬洋介の帰還』
(宝島社) - 5月『カインの傲慢』
(KADOKAWA) - 6月『ヒポクラテスの試練』
(祥伝社) - 7月『毒島刑事最後の事件』
(幻冬舎) - 8月『テロリストの家』
(双葉社) - 9月『隣はシリアルキラー』
(集英社) - 10月『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』
(文藝春秋) - 11月『復讐の協奏曲』(講談社)
- 12月『境界線』
(NHK出版)
まとめ
おさらいします!
■単行本新刊
- 『ドクター・デスの再臨』(2024/5/31発売)
- 『ヒポクラテスの悲嘆』(2024/3/6発売)
- 『有罪、とAIは告げた』(2024/2/14発売)
- 『彷徨う者たち』(2024/1/26発売)
- 『絡新婦の糸:警視庁サイバー犯罪対策課』(2023/11/29発売)
■文庫本新刊
- 『能面検事の奮迅』(2024/4/10発売)
- 『おわかれはモーツァルト』(2023/12/6発売)
- 『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』(2023/10/11発売)
- 『ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人』(2023/8/24発売)
- 『ヒポクラテスの悔恨』(2023/6/9発売)
超人的なペースで刊行を続ける中山七里さん。今後も期待です。
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