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中山七里さんの「犬養隼人(いぬかいはやと)シリーズ」は、目や唇の動きを見て嘘を見抜く鋭い観察眼を持つ刑事が主人公。
また、過去の著名なダークヒーローを使用することが決められており、「命」をテーマに物語が紡がれていく人気シリーズです。
そんな中山七里さんの「犬養隼人シリーズ」の読む順番を紹介いたします!
中山七里「犬養隼人シリーズ」読む順番
5作がKADOKAWAから刊行されています。
おすすめの読む順番としても刊行順が一番良いので、順番に紹介していきます。
1.『切り裂きジャックの告白』(2013年)
<あらすじ>
東京都内の公園で臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見された。やがてテレビ局に“ジャック”と名乗る犯人から声明文が送りつけられる。その直後、今度は川越で会社帰りのOLが同じ手口で殺害された。被害者2人に接点は見当たらない。怨恨か、無差別殺人か。捜査一課のエース犬養刑事が捜査を進めると、被害者の共通点としてある人物の名前が浮上した―。
ジャックと警察の息もつかせぬ熾烈な攻防がはじまる!
こちらが第一作です。
「切り裂きジャック」をモチーフにした犯人からの挑戦。犬養刑事の活躍が光ります。
2.『七色の毒』(2013年)
短編集
<あらすじ>
中央自動車道を岐阜から新宿に向かっていた高速バスが防護柵に激突。1名が死亡、重軽傷者8名の大惨事となった。運転していた小平がハンドル操作を誤ったとして逮捕されるも、警視庁捜査一課の犬養は事故に不審を抱く。死亡した多々良は、毎週末に新宿便を利用する際、いつも同じ席に座っていた。やがて小平と多々良の過去の関係が明らかになり…。(「赤い水」)
人間の悪意をえぐり出した、どんでん返し満載のミステリ集!
二作目は短編集になります。
収録作品は、
- 赤い水
- 黒いハト
- 白い原稿
- 青い魚
- 緑園の主
- 黄色いリボン
- 紫の献花
のように「色」がタイトルが入っています。
3.『ハーメルンの誘拐魔』(2016年)
<あらすじ>
記憶障害を患った15歳の少女、月島香苗が街中で忽然と姿を消した。現場には「ハーメルンの笛吹き男」の絵葉書が残されていた。その後少女を狙った誘拐事件が連続して発生、被害者は、子宮頚がんワクチンの副反応による障害を負った者と、ワクチン推進派の医師の娘だった。
そんな中「笛吹き男」から、計70億円の身代金の要求が警察に届く。少女の命と警察の威信を懸け、孤高の刑事が辿り着いた真実とは―。人気シリーズ第3弾!
3作目は子宮頚がんワクチンをテーマに、命の軽重を考えさせられる作品になっています。
4.『ドクター・デスの遺産』(2017年)
<あらすじ>
警視庁に入った1人の少年からの通報。突然自宅にやって来た見知らぬ医師に父親が注射を打たれ、直後に息を引き取ったという。捜査一課の犬養刑事は少年の母親が「ドクター・デス」を名乗る人物が開設するサイトにアクセスしていたことを突き止める。安らかで苦痛のない死を20万円で提供するという医師は、一体何者なのか。
難航する捜査を嘲笑うかのように、日本各地で類似の事件が次々と発生する…。人気シリーズ第4弾!
4作目は「安楽死」がテーマ。いったいどんな人物が犯人なのか。
5.『カインの傲慢』(2020年)
<あらすじ>
違法な臓器売買の検挙は、形を変えた殺人だ―。練馬区の公園で、少年の死体が発見された。調査の結果、少年は中国人だと判明。しかも死体からは臓器が持ち去られていた。捜査一課の犬養隼人は、後輩の高千穂明日香と共に捜査に乗り出す。少年の生家は最貧層の家庭だった。日中の養子縁組を仲介する不審な団体の存在も明らかに…。
その頃、都内では相次いで第2、第3の死体が見つかる。やはり被害者たちは貧困家庭の少年で―。
背後に見え隠れする巨大な陰謀。それに立ち向かう犬養たちの執念と葛藤。驚愕のラストが待つ、医療と社会の闇にも迫った警察ミステリ。
5作目は「臓器売買」。スケールのあるストーリーはどんな形で収束していくのか。
6.『ラスプーチンの庭』(2021/1/29発売)
<あらすじ>
現代医療の闇に迫る孤高の刑事。犬養隼人シリーズ待望の最新作!腎不全を患う中学生の娘・沙耶香を病院に見舞った警視庁捜査一課の犬養隼人は、沙耶香の友人の庄野祐樹という少年を知る。長い入院生活を送る祐樹だったが、自宅療養に切り替えるとして、突如退院することになる。
1カ月後、犬養と沙耶香は祐樹が亡くなったこと知り、告別式に参列するが、そこで祐樹の身体の奇妙な痣に気付く。捜査を続ける中で、痣は〈ナチュラリー〉という民間医療団体の施術によるものと判明するが――。
団体を主宰する謎の男・織田豊水の正体とは。民間療法の闇を描く、「刑事犬養隼人シリーズ」待望の最新作!
6作目は「民間療法の闇」。
ドラマ版「犬養隼人シリーズ」
『切り裂きジャックの告白』と『七色の毒』に収録されている短編「白い原稿」がテレビ朝日系でドラマ化されています。
切り裂きジャックの告白 〜刑事 犬養隼人〜(2015)
沢村一樹が犬養隼人を演じます。
「土曜ワイド劇場特別企画」として放映。
スペシャルドラマ刑事犬養隼人(2016)
「土曜プライム」として放映。
残念ながら今のところ、どちらもDVD、配信サービスなどはありません。
テレビ朝日による公式サイトは開設されています。
映画版「犬養隼人シリーズ」
『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』が2020年11月に公開です。
主演は綾野剛、北川景子。
『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』公式サイトが公開されています。
まとめ
それではおさらいします。
- 『切り裂きジャックの告白』
(2013年) - 『七色の毒』
(2013年) - 『ハーメルンの誘拐魔』
(2016年) - 『ドクター・デスの遺産』
(2017年) - 『カインの傲慢』
(2020年) - 『ラスプーチンの庭』
(2021年)
中山七里「犬養隼人シリーズ」の読む順番は以上のようになります。個性的な主人公が大活躍する本シリーズ。さらなる続編も期待できますね。
それでは、良い読書体験を!
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