1991年に『ハミングで二番まで』で第13回小説推理新人賞を受賞した香納諒一さん。ハードボイルドなサスペンス、ミステリーを手がける人気作家です。
そんな香納諒一さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
香納諒一の単行本新刊情報
1.『絶対聖域 刑事花房京子』(2023/7/20発売)
最新刊
光文社
<あらすじ>
刑務所で起こった元受刑者の首吊り死。花房京子は自殺の推定を疑い、完全犯罪の高い壁に挑む! 名手の技が光る!
傑作倒叙ミステリーの精華がここに。
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『川崎警察 下流域』(2023/1/28発売)
徳間書店
<あらすじ>
1970年代の川崎。京浜工業地帯として発展する裏で、ヘドロで漁ができなくなった漁師たちが、漁業権や船舶の買い上げと、補償金をエサに立ち退きを迫られ、漁民の間に分断と対立が生じていた。また新興工業地帯には朝鮮や沖縄からの流入者も多く住み、住民問題は複雑化していた。
そんな土地で、多摩川河口に溺死体があがった。遺体は元漁師の矢代太一と判明。彼は漁業権問題で漁民をまとめる交渉役だった。だが遺体には複数の打撲痕が認められ、漁師の溺死という不自然さと併せて事件性をうかがわせた。そして遺品にはなぜかキーホルダーがふたつあり、自宅以外にも家があるようだった。
川崎警察署刑事課のデカ長、車谷一人は、ベテラン捜査員たちや新米刑事の沖修平らを叱咤しながら捜査に乗り出す。
矢代は漁師をやめて得た補償金で、夫婦で食堂を始めたが、妻の死によって店をたたみ、いまは次男と暮らしていた。居酒屋やクラブで酒を飲むだけが楽しみだったという。漁業権放棄問題では対立する漁師グループから恨みも買っていたことがわかった。
被害者の足取りを追ううちに、矢代は居酒屋で飲んでいるところに若い女性から電話がかかり、慌てたようにして店を出て行ったことがわかった。事件が報道されると、矢代に離れの部屋を貸していたという夫婦から川崎署に電話が入った。しかも義理の娘とふたりで借りていたという。
矢代には息子が二人いたが、ともに独身で、義理の娘などはいなかった。手がかりを得た車谷たちは、不審死事件の背後に横たわる予想外に深い泥沼に足を踏み入れることになるが……
3.『新宿花園裏交番 ナイトシフト』(2022/6/9発売)
祥伝社
<あらすじ>
歌舞伎町ゴールデン街に接するジャンボ交番の若手、坂下浩介と内藤章助は、コロナで静まり返った街でカラスが我が物顔にふるまう苦情を受けた。だが、巣のあるビル屋上には、何者かの白骨死体が……。現場の老朽ビル群は、反社不動産屋同士が再開発を巡って暗闘。折しも日本初の官公庁クラスターが所轄署で発生して、周囲の署が連携する不規則な体制で捜査は進められることになった。
さらに、白骨死体に関わるとみられた組事務所はコロナウイルスと思しきものが持ち込まれ、組員一同が発症していた!
事件の続発に、眠らない街を疾駆する坂下と内藤! 緊急事態宣言下の新宿、混沌とする夜は明けるのか!?
4.『逆転のアリバイ 刑事花房京子』(2022/4/19発売)
光文社
<あらすじ>
宝石商の壬生真理子が夫と画策した殺人計画が今宵遂行される。ターゲットは自分たちに偽造ダイヤを売りつけたイタリア人。アリバイ工作も整い、完全犯罪成立寸前と思われた矢先、予想外の人物が凶弾に倒れる。
予断を持って捜査を進める集団の中で、ただひとり花房は違った。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
香納諒一の文庫本新刊情報
1.『毒のある街 K・S・P 〈新装版〉』(2023/7/7発売)
文庫最新刊
徳間書店
<あらすじ>
新宿を牛耳る神竜会の構成員が射殺された。東京進出を目論む関西系暴力団・共和会傘下の鳴海興業による凶行だ。さらに神竜会幹部までもが中国マフィアの手で爆殺。背後には新宿土地利権の闇が横たわる。果て無き勢力争いと報復。凶悪犯罪組織に敢然と立ち向かう沖幹次郎らK・S・P特捜部を、やがて悲劇が襲う。
刑事として、人としての葛藤に裂かれた魂の極限を描く、警察小説の金字塔。
2008年の単行本の文庫新装版です。
2.『孤独なき地 K・S・P 〈新装版〉』(2023/4/13発売)
徳間書店
<あらすじ>
新署長赴任の朝、署の正面玄関前で衝撃的事件が起きた。刑事と、連行中の容疑者が雑居ビルから狙撃されたのだ。目の前で事件に遭遇したK・S・P(警視庁歌舞伎町特別分署)の沖幹次郎刑事は射殺犯を追う。銃撃戦の末、狙撃犯のひとりを仕留めるが、残るひとりは逃亡した。だが、それは新宿に血腥い嵐が吹き荒れる序章にすぎなかった……
新宿を血で染めるチャイニーズマフィアと暴力団の抗争。野性刑事・沖幹次郎が真相を求めて疾駆する! 長篇ハードアクション。
2007年の単行本の文庫新装版です。
3.『新宿花園裏交番 坂下巡査』(2022/7/13発売)
祥伝社
<あらすじ>
“やつはヤクザで、おまえは警官なんだ”会うはずのなかった世界が交わる街。ヤバくて熱い夜――
元高校球児の新米巡査坂下浩介、27歳。歌舞伎町ゴールデン街に接し、「裏ジャンボ交番」とも呼ばれる花園裏交番に配属――。
ある夜、ホステスが貯め込んだ大金の盗難事件を追って、殺人に遭遇した。容疑者が死体で発見されたのだ。さらに、高校時代に消息を絶った元野球部監督の西沖に、現場で再会。暴力団仁英会の顔となっていた恩師の言葉で、捜査は急展開した!
2019年の単行本の文庫化作品です。
4.『名もなき少女に墓碑銘を』(2021/11/5発売)
PHP研究所
<あらすじ>
君は、本当は誰なんだ!? ――失踪した女性を追う元刑事の探偵・鬼束が辿り着いた衝撃の真実とは?
著者渾身の傑作ハードボイルド。
2018年の単行本『絵里奈の消滅』を改題した文庫化作品です。
5.『完全犯罪の死角 (刑事花房京子) 』(2021/2/9発売)
光文社
<あらすじ>
沢渡留理は亡き父親から引き継いだ会社を守るため、痴情のもつれを装って兄とその愛人を殺した。偽装工作は完璧だったはずだが、その後、現場に強盗が入ったらしい。警察は二人が強盗に殺されたと考えているようだが、ただ一人、花房京子だけは、私を疑っている……?
「刑事コロンボ」に連なる倒叙ミステリーの新たな傑作誕生!!
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『絶対聖域 刑事花房京子』(2023/7/20発売)
- 『川崎警察 下流域』(2023/1/28発売)
- 『新宿花園裏交番 ナイトシフト』(2022/6/9発売)
- 『逆転のアリバイ 刑事花房京子』(2022/4/19発売)
■文庫本新刊
- 『毒のある街 K・S・P 〈新装版〉』(2023/7/7発売)
- 『孤独なき地 K・S・P 〈新装版〉』(2023/4/13発売)
- 『新宿花園裏交番 坂下巡査』(2022/7/13発売)
- 『絵里奈の消滅』(2021/11/5発売)
- 『完全犯罪の死角 (刑事花房京子) 』
(2021/2/9発売)
コンスタントに作品を発表している香納諒一さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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