『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞(2005年)を受賞した薬丸岳さんは、少年犯罪などのテーマで重厚な社会派ミステリーを数多く発表しています。
そんな薬丸岳さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
薬丸岳の単行本新刊情報
1.『籠の中のふたり』(2024/7/25発売)
最新刊
双葉社
<あらすじ>
弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は暮らし始める。小学6年生のときに母親が自殺し、それ以来、他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが、明るい亮介と交流することで人として成長していく。
だが、ある日、母が結婚する前に父親の安彦に送った手紙を見つけ、自身の出生に関わる衝撃の秘密を知る。二人は全ての過去と罪を受け入れ、本当の友達になれるのか――。
著者史上もっともハートフルな物語が誕生。最後に芽生える真の友情に、あたたかい涙が止まらない!
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『最後の祈り』(2023/4/21発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
東京に住む保阪宗佑は、娘を暴漢に殺された。妊娠中だった娘を含む四人を惨殺し、死刑判決に「サンキュー」と高笑いした犯人。牧師である宗佑は、受刑者の精神的救済をする教誨師として犯人と対面できないかと模索する。
今までは人を救うために祈ってきたのに、犯人を地獄へ突き落としたい。煩悶する宗佑と、罪の意識のかけらもない犯人。死刑執行の日が迫るなか、二人の対話が始まる。
動機なき殺人の闇に迫る、重厚な人間ドラマの書き手・薬丸岳の新たな到達点。
3.『罪の境界』(2022/12/14発売)
幻冬舎
<あらすじ>
「約束は守った……伝えてほしい……」それが、無差別通り魔事件の被害者となった飯山晃弘の最期の言葉だった。自らも重症を負った明香里だったが、身代わりとなって死んでしまった飯山の言葉を伝えるために、彼の人生を辿り始める。
この言葉は誰に向けたものだったのか、約束とは何なのか。
文庫版が発売です(下記参照)。
4.『刑事弁護人』(2022/3/18発売)
新潮社
<あらすじ>
現役刑事による殺人事件が発生。有罪率99.9%に挑む若き女弁護士は真実に辿り着けるのか。
構想17年の新たな代表作、降臨。
5.『ブレイクニュース』(2021/6/25発売)
集英社
<あらすじ>
ユーチューブで人気のチャンネル『野依美鈴のブレイクニュース』。児童虐待、8050問題、冤罪事件、パパ活の実情などを独自に取材し配信。マスコミの真似事と揶揄され、誹謗中傷も多く、中には訴えられてもおかしくない過激でリスキーな動画もある。
それでも野依美鈴の魅力的な風貌なども相まって、番組は視聴回数が1千万回を超えることも少なくない。年齢、経歴も不詳で、自称ジャーナリストを名乗る彼女の正体を探るべく、週刊誌記者の真柄は情報を収集し始める。すると以外な過去が見えてきて……。
デジタル社会の現代へ警鐘を鳴らす、SNS時代の新な社会派小説。
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
薬丸岳の文庫本新刊情報
1.『死命』(2024/11/8発売)
文庫最新刊
幻冬舎
<あらすじ>
若くしてデイトレードで成功した榊信一。ある日、末期癌で余命わずかと医者に宣告される。それを機に、自身が秘めていた〝ある欲望〞に忠実に生きることを決意する。それが連続殺人の始まりだった。同じ頃、若い女性の絞殺体が発見され、警視庁捜査一課のベテラン刑事・蒼井凌が捜査にあたる。だが、犯人逮捕に執念を燃やす彼にも病が襲い……。
2012年刊行作品の文庫新装版です。
2.『罪の境界』(2024/10/10発売)
幻冬舎
<あらすじ>
フリーライターの溝口省吾は、無差別通り魔事件の加害者・小野寺圭一に事件のノンフィクションを出したいと持ちかける。彼からの出版条件はただ一つ。自分を捨てた母親を捜し出すこと。母親の行方を探るため、溝口は小野寺の生い立ちを辿り始めるが……。
決して交わるはずのなかった人生が交錯した時、慟哭の真実が明らかになる。衝撃のミステリー。
2022年刊行作品の文庫版です。
3.『ブレイクニュース』(2024/6/20発売)
集英社
<あらすじ>
ユーチューブで人気のチャンネル『野依美鈴のブレイクニュース』。児童虐待、8050問題、冤罪事件、パパ活の実情などを独自に取材し配信。マスコミの真似事と揶揄され、誹謗中傷も多く、中には訴えられてもおかしくない過激でリスキーな動画もある。
それでも野依美鈴の魅力的な風貌なども相まって、動画の視聴回数は1千万回を超えることも少なくない。年齢、経歴も不詳で、自称ジャーナリストを名乗る彼女の正体を探るべく、週刊誌記者の真柄は情報を収集し始める。すると彼女の過去が見えてきて……。
デジタル社会の現代へ警鐘を鳴らす、SNS時代の新たな社会派小説。
2021年刊行作品の文庫版です。
4.『蒼色の大地』(2022/11/22発売)
中央公論新社
<あらすじ>
薬丸岳の新境地。 壮大なスケールで贈るエンタメ巨編!〈螺旋プロジェクト〉明治編。 時は明治。幼なじみであった新太郎、灯、鈴の三人はそれぞれの道を歩んでいた。新太郎は呉鎮守府の軍人に、灯は瀬戸内海を根城にする海賊に、そして鈴は灯を探し、謎の孤島「鬼仙島」に辿り着く。
交わることのない運命に翻弄され、三人はやがてこの国を揺るがす争いに巻き込まれていく。
友情、恋慕、嫉妬、裏切り――戦争が生む狂気の渦の中で、三人の運命が交錯する。
2019年刊行作品の文庫版です。
5.『告解』(2022/8/10発売)
講談社
<あらすじ>
「自分は運が悪かっただけだ……」
女性を撥ねるも、逃げてしまった大学生「やらなければいけないことがあるんだ」
愛する妻を奪われ、犯人の出所を待つ男ひき逃げ事件の加害者と被害者遺族。両者の運命が交わる先にあるものは――?
深夜、飲酒運転中に何かを撥ねるも、逃げてしまった大学生の籬翔太。翌日、一人の老女の命を奪ってしまったことを知る。罪に怯え、現実を直視できない翔太に下ったのは、懲役四年を超える実刑だった。
一方、被害者の夫・法輪二三久は、ある思いを胸に翔太の出所を待ち続けていた。贖罪の在り方を問う傑作。
2020年刊行作品の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『籠の中のふたり』(2024/7/25発売)
- 『最後の祈り』(2023/4/21発売)
- 『罪の境界』(2022/12/14発売)
- 『刑事弁護人』(2022/3/18発売)
- 『ブレイクニュース』(2021/6/25発売)
■文庫本新刊
- 『死命』(2024/11/8発売)
- 『罪の境界』(2024/10/10発売)
- 『ブレイクニュース』(2024/6/20発売)
- 『蒼色の大地』(2022/11/22発売)
- 『告解』(2022/8/10発売)
コンスタントに作品を発表し続けている薬丸岳さん。今後も大いに期待です。
それでは、良い読書体験を!
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