直木賞や本屋大賞の候補に何度も挙げられている米澤穂信さん。
「古典部」シリーズなどの日常の謎を得意としつつも、幅広い作風で活躍しています。そして2022年に『黒牢城』で第166回直木賞を受賞しました。
そんな米澤穂信さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
米澤穂信の単行本新刊情報
1.『可燃物』(2023/7/25発売)
最新刊、短編集
文藝春秋
<あらすじ>
余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。
単行本はこちらが最新刊です。
2.『栞と嘘の季節』(2022/11/4発売)
集英社
<あらすじ>
高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞が挟まっているのに気づく。小さくかわいらしいその花は――猛毒のトリカブトだった。
持ち主を捜す中で、ふたりは校舎裏でトリカブトが栽培されているのを発見する。そして、ついに男性教師が中毒で救急搬送されてしまった。誰が教師を殺そうとしたのか。次は誰が狙われるのか……。
「その栞は自分のものだ」と嘘をついて近づいてきた同学年の女子・瀬野とともに、ふたりは真相を追う。
直木賞受賞第一作は、著者の原点とも言える青春ミステリ長編!
3.『米澤屋書店』(2021/11/10発売)
読書ガイド
文藝春秋
<あらすじ>
いま最も次回作が待ち望まれるミステリ作家・米澤穂信。次々と魅力的な謎を生み出す作家の頭の中はどうなっているのか? 米澤さんの頭の中を満たしてきたのはどんな本たちなのか。作家生活20年の節目に、米澤さんの心を捉え、人気ミステリ作家を形作ってきた本を一気見せ。
米澤さんが20年にわたって、様々な媒体に書きためてきた書評やお勧め本を一冊にまとめました。
「思うさまに大好きなミステリをお勧めしたい」という米澤さんの強い思いから、特別書き下ろし「私の心を捉えて離さないミステリ」(120枚!)&オリジナルコメンタリー(180枚!)収録。
米澤穂信ファン、ミステリファン、これからミステリ作家を目指す未来の書き手必携の一冊。
小説ではありません。
文庫版が発売です(下記参照)。
4.『黒牢城』(2021/6/2発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
本能寺の変より三年前。織田信長に叛逆し摂津有岡城に籠城した荒木村重だが、城内で次々と起こる怪事件に悩まされる。人質の不審死、密使の殺害、そして裏切り者の影――。
窮した村重、は地下牢に幽閉した織田方の軍師・黒田官兵衛に怪事の謎を解いてみせよと持ちかける。官兵衛は「なぜ儂を殺さぬ?」と問いつつも村重に智慧を貸すが――。
怪事件の裏には何が潜むのか、村重はなぜ官兵衛を殺さないのか。
著者デビュー20周年の到達点たる、瞠目の謎解きと劇的人間ドラマ。戦国×ミステリの新王道。
2022年1月の第166回直木賞受賞作品です。
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
米澤穂信の文庫本新刊情報
1.『米澤屋書店』(2024/11/6発売)
文庫最新刊、エッセイ
文藝春秋
<あらすじ>
超人気ミステリー作家・米澤穂信の頭の中の書棚を一挙公開!読者を夢中にさせる”謎”を次々と生み出し、新作のたびにミステリーランキングを賑わせる米澤穂信。
彼の頭の中には何が詰まっているのか? 学生時代から現在まで、米澤がむさぼるように読んできたエッセイや書評、対談を一堂に集めた、本好き必読のビブリオエッセイ。
本音満載の、本人による脚註を文庫化にあたり大幅加筆。
さらに、巻末には直木賞受賞エッセイも収録。
2021年の単行本の文庫版です。
2.『黒牢城』(2024/6/13発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが――。
事件の裏には何が潜むのか。乱世を生きる果てに救いはあるか。城という巨大な密室で起きた四つの事件に対峙する、村重と官兵衛、二人の探偵の壮絶な推理戦が歴史を動かす。
2021年の単行本の文庫版です。
2.『冬期限定ボンボン・ショコラ事件』(2024/4/30発売)
東京創元社
<あらすじ>
小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。翌日、手術後に警察の聴取を受け、昏々と眠る小鳩君の枕元には、同じく小市民を志す小佐内さんからの「犯人をゆるさない」というメッセージが残されていた。
小佐内さんは、どうやら犯人捜しをしているらしい……。冬の巻ついに刊行。
米澤穂信「小市民シリーズ」の最新刊と読む順番(刊行順)まとめ
関連記事>3.『Iの悲劇』(2022/9/1発売)
短編集
文藝春秋
<あらすじ>
Iターンプロジェクト担当公務員が直面するのは、過疎地のリアルと、風変わりな「謎」――。無人になって6年が過ぎた山間の集落・簑石を再生させるプロジェクトが、市長の肝いりで始動した。
市役所の「甦り課」で移住者たちの支援を担当することになった万願寺だが、課長の西野も新人の観山もやる気なし。
しかも、公募で集まってきた定住希望者たちは、次々とトラブルに見舞われ、一人また一人と簑石を去って行き……。
直木賞作家・米澤穂信がおくる極上のミステリ悲喜劇。
2019年の単行本の文庫版です。
4.『本と鍵の季節』(2021/6/18発売)
短編集
集英社
<あらすじ>
堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門(しもん)と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋ないいやつだ。そんなある日、図書委員を引退した先輩女子が訪ねてきた。
亡くなった祖父が遺した開かずの金庫、その鍵の番号を探り当ててほしいというのだが……。
2018年の単行本の文庫版です。
5.『巴里マカロンの謎』(2020/1/30発売)
短編集
東京創元社
<あらすじ>
「こにあるべきではない四番目のマカロンの謎、マスタードが入った当たりのあげパンの行方。なぜかスイーツがらみの謎に巻き込まれがちな、小鳩君と小佐内さんの探偵行。「小佐内先輩が拉致されました! 」「えっ、また」?お待たせしました、日々つつましく小市民を目指す、あの互恵関係のふたりが帰ってきます。
人気シリーズ11年ぶりの最新刊、書き下ろし「花府シュークリームの謎」を含めた番外短編集。四編収録。
11年ぶりの「小市民」シリーズ最新作です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■文庫本新刊
- 『米澤屋書店』(2024/11/6発売)
- 『黒牢城』(2024/6/13発売)
- 『冬期限定ボンボン・ショコラ事件』(2024/4/30発売)
- 『Iの悲劇』(2022/9/1発売)
- 『本と鍵の季節』(2021/6/18発売)
ゆっくりペースではありますが、質の高い作品を創り出し続けている米澤穂信さん。
これからも期待ですね!
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